エリゲロン・カルビンスキアヌス（源平小菊）の育て方

エリゲロンはキク科の多年草。野菊のような小花を春から晩秋まで長期間咲かせ、ナチュラルガーデンに人気があります。ふんわりと咲きながら広がっていくので、花壇の縁取りやグランドカバーにも最適です。

エリゲロンの性質は丈夫で、一度植えるとこぼれ種でよく増え、初心者にもおすすめです。

今回はエリゲロンの特徴や育て方をご紹介します。

エリゲロンの基本データ

５月の庭から

エリゲロンの特徴

5月の庭から

エリゲロンの仲間は何種類かありますが、園芸用として流通するのは写真の『エリゲロン・カルビンスキアヌス』です。

花色が変化する

エリゲロンは1.5cmほどの小菊のような花を咲かせます。花は咲き始めが白で、咲き進むとピンクに変化し、２色咲きのような感じになります。

花期が長い

エリゲロンの花期は春から晩秋までと長く、冬以外は咲いている印象があります。草姿が乱れた時は切り戻せば、ひと月もたたないうちに再び綺麗に咲き始めます。

グランドカバーにおすすめ

エリゲロンは、茎も葉も細く、ふんわりと軽やかな草姿が魅力で、植栽のつなぎ役にぴったりです。グランドカバーやアプローチ沿い、花壇の縁取りに植えるのにもおすすめです。

こぼれ種で増える

エリゲロンは、一度植えるとこぼれ種でどんどん増えます。レンガやコンクリートの隙間からも発芽します。

丈夫で育てやすい

エリゲロンは暑さ寒さに強くとても丈夫です。病気もほとんどなく、害虫はアブラムシがつく程度です。

エリゲロン・源平小菊：3号ポット

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エリゲロンの育て方

栽培環境

エリゲロンは、日当たりと水はけの良い、やや乾燥気味の環境を好みます。

半日陰でも育ちますが花上がりは少なくなります。

ジメジメした場所ではうまく育ちません。

水やり　

エリゲロンはやや乾燥気味を好みます。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いたら水やりはほぼ不要です。夏に日照りが続いて水切れするようなときは水やりをします。

植え付け・植え替え　

エリゲロンは、真夏と真冬を除けばいつでも植え付け・植え替えができます。

植え付け

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、腐葉土などを混ぜて水はけの良い環境を作ると生育が良いです。

植え替え

エリゲロンは生育が旺盛です。

鉢植えの場合は、毎年ひと回り大きい鉢に植え替えるか株分けします。

地植えの場合は、植え替えの必要はありません。

6月の庭から

肥料

エリゲロンは、あまり肥料を必要とする植物ではありません。

肥料が多いと葉ばかり繁って花が少なくなってしまいます。

鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を控えめに与える程度で充分です。

地植えの場合は、肥料はいりません。

手入れ

花がひと通り咲き終わったら地際から7〜8cmでバッサリと切り戻します。

伸びすぎて草姿が乱れた時も切り戻しておくと、ひと月も経たないうちに花を咲かせてくれます。

切り戻しは一年中、いつでも、何度でも出来ます。

レンガの隙間でこぼれ種から育った株

夏越し

エリゲロンは高温多湿が苦手で、梅雨時期に傷みやすい植物です。梅雨に入ったら短く切り戻して風通し良くしておきましょう。

冬越し

冬になって花が咲かなくなったら地際で切り戻しておきます。

⬇️こんな感じにバッサリと。

レンガの隙間でこぼれ種から育ったエリゲロン

暖地では常緑で越冬しますが、冬の間に切り戻しておくと春にきれいに咲き揃います。

寒冷地では地上部は枯れますが、春にはまた芽吹いてきます。

病害虫　

エリゲロンは気温が上がって暖かくなると、アブラムシがつくことがあります。見つけ次第駆除してください。

農薬を使いたくない時はバッサリと切り戻すのもおすすめです。

病気はほとんどありません。

レンガの隙間で発芽した株　葉張り50cmあります

増やし方　

エリゲロンは、種まき・挿木で増やせます。

種まきの適期は、3月〜4月と9月〜10月です。（寒冷地の種まきは春）

挿し木の適期は、5月〜6月と9月〜10月になります。

エリゲロンは、こぼれ種でよく増えます。

一度植えるとこぼれ種で増えるので、わざわざ増やす必要はないくらいです。こぼれ種が発芽した苗の移植は簡単です。サクッと掘り起こして植え替えてください。

エリゲロンのまとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

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