エロディウム・ペラルゴニフロラム『スイートハート』の特徴と育て方|寒さに強い多年草

エロディウム・スイートハートの花

エロディウム・スイートハートは、春から初冬まで、長期間にわたって花を咲かせる多年草。

とにかく花上がりが良く、次々と花を咲かせてくれます。

花は2.5cmほどの大きさで、白地に小豆色のスポットが入る個性的な花姿が可愛いですよ。

寒さにはとても強いですが、高温多湿には弱く、梅雨から夏にかけては注意が必要です。

今回はエロディウム・スイートハートの育て方を紹介します。

エロディウム・スイートハートの基本情報

エロディウム・スイートハートの花

個性的な花姿が可愛い

フウロソウ科 ペラルゴニウム属

耐寒性多年草(冬季常緑〜半常緑)

 

原産地  ヨーロッパ

学名    Erodium pelargoniflorum

別名   ペラルゴニフロラム、エロデューム

花期   四季咲き(春〜初冬)

草丈   10〜20cm

耐寒性  強い(−15〜−25度)

耐暑性  普通

日照   日向〜やや半日陰

エロディウム・スイートハートの特徴

エロディウム・ペラルゴニフロラム・スイートハート

エロディウム・スイートハートは寒さに強い多年草。

白地に小豆色のスポットが入る2.5cmほどの可愛い花を次々と咲かせます。

花の時期は春から初冬で、地域によっては冬の間も咲きますよ。

しかし高温多湿には弱く、夏は花が休むことがあります。

丸い葉や茎、つぼみには軟毛が生えていて、草丈は低く這うように広がり、適地ならグランドカバーにもなります。(適地は夏は半日陰で、雨がかからない場所)

*冷涼地以外では夏越しに注意が必要です。

エロディウム・スイートハートの育て方

エロディウム・ペラルゴニフロラム・スイートハートの花

5月10日 たくさんの花を咲かせています

栽培環境

日向から半日陰の風通しの良い場所で育てます。

高温多湿に弱いので、地植えより鉢植えがおすすめです。

鉢植えの場合、梅雨時と夏は雨が当たらない半日陰で管理します。

植え付け・植え替え

適期は2月〜3月上旬ですが、真夏を除けばいつでも可能です。

その際、太いゴボウのような根を傷つけないように注意しましょう。

エロディウム・スイートハートののポット苗

植え付け

鉢植えの場合は、山野草の土を使うか、市販の草花用培養土に小粒の軽石を1割ほど混ぜます。

地植えの場合は、ロックガーデンやレイズドベッドのような水はけの良い環境に、腐葉土や堆肥、小粒の軽石、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んで植え付けてください。夏は半日陰になる場所が理想的です。

植え替え

鉢植えは、根詰まりするようならひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

地植えは植え替えの必要はありません。

エロディウム・ペラルゴニフロラム・スイートハート

1月 小さな鉢に植え付けました

水やり

多湿を嫌い、土が常に湿っているような状態では根腐れします。

鉢植えの場合は、用土が乾いてからたっぷりと水やりします。

地植えの場合は、根付けば水やりは不要です。

肥料

鉢植えの場合は、夏を除く春から秋に2000倍に薄めた液体肥料を週1回与えます。

地植えの場合、肥料はいりません。

エロディウム・スイートハートの花

手入れ

終わった花は、タネを取らないのなら切り取ります。

株元の枯れ葉は、取り除いて風通し良くします。

夏越し

高温多湿に弱いので、鉢植えは半日陰の風通しの良い、雨が当たらない場所で管理します。

冬越し

耐寒温度はマイナス20度前後と強く、ほとんどの地域で対策なしで屋外で冬越しできます。

夏のエロディウム・スイートハート

中国地方の山間部の我が家では、夏の間は花は休んでいます

冬のエロデイウム・スイートハート

2月 冬の間も少しずつ成長します

病害虫

病気はほとんど見られません。

ナメクジに花を食べられることがあるので、注意してください。

増やし方

株分け、種まきで増やせます。

株分けの適期は春と秋。

種まきの適期は2月〜3月です。

 

まとめ

エロディウム・スイートハートの花

  • 春から初冬まで花期が長い多年草
  • 白地に小豆色のスポットが入る可愛い花を咲かせる
  • ほふく性で這うように広がる
  • 寒さには強いが高温多湿は苦手
  • 日当たりと風通しの良い場所で育てる
  • 梅雨時や夏は雨が当たらない半日陰で管理する

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

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