まだまだ残暑厳しい9月。でも、朝夕は気温が少しずつ低くなり、確実に秋の気配を感じるようになってきました。
夏の暑さで疲れた植物も、気温が下がるにつれて元気を取り戻す時期です。
水やりに追われる夏が終わって、秋は植物の手入れや植え替え、来年の庭の計画など、結構忙しい時期でもあります。
今回は、夏から秋の季節の変わり目に、気をつけたいこと、やっておきたい庭仕事は次の6つです。
- 水やりは秋仕様に
- 手入れ(切り戻し)
- 肥料の再開
- 来年のプランを立てる
- 宿根草の株分け・植付け
- 種まき
もくじ
水やりは夏仕様から秋仕様に
まず、気をつけたいのが鉢植えの水やりです。
真夏は土がよく乾くので、毎日迷うことなく水やりしていたと思いますが、気温が下がってくると土の乾き具合は変わってきます。
真夏と同じように水やりをしていると根腐れの原因になります。
鉢植えは土の様子をよく観察して、土が乾いてから水やりします。
水やりの基本『乾いたら、たっぷりと水やり』を忘れずに。
*台風の前後は風の影響で土が乾きやすいので気をつけましょう。
植物の手入れをしよう
涼しくなると、夏の間は控えていた切り戻しができます。
草姿が乱れた植物やひと通り花が終わった植物を、切り戻してリフレッシュさせましょう。
ただし、秋も花が咲くものは、9月中旬以降は大胆な切り戻しはしないように!
切り戻すとひと月近く花がない状態になります。やっと花が咲き始めたと思ったら気温が下がって花の時期が終わってしまった・・・なんてことにもなりかねません。
9月中旬以降に切り戻すなら、枝先を整える程度にとどめましょう。
*開花期が終わった宿根草などは好みの丈で切り戻しても大丈夫です。
肥料を再開しよう
9月下旬になると、気温の低下とともに植物の生育が活発になります。
暑さがおさまったら、夏の間控えていた肥料を再開します。
液体なら薄めの濃度から開始し、固形肥料は生育の様子を見ながら量を調整します。
*夏の暑さで元気がなくなった植物には、まずは『リキダス』などの活力剤を与えて様子を見ましょう。
来年の植栽プランを立てよう
秋は宿根草や春咲き球根の植え時です。
宿根草も球根も、人気品種は早めに確保しないと売り切れてしまうことがあります。
私も欲しい宿根草を買いそびれた苦い経験が何度もあります。
来年の植栽プランは早めに立てて、必要な苗や球根を買い逃さないように気をつけましょう。
ネット通販では、発売前に予約ができるサイトもあるので、利用してみるのもおすすめです。
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宿根草の株分け・植え付け
9月下旬ごろからは、花期が終わった宿根草(多年草)の株分けができます。
地植えのものを株分けする際は、なるべく根を切らないように大きく掘り上げて、ナイフやハサミなどで根が均等に付くように切り分けましょう。
もし、掘り上げた時に根をたくさん切ってしまった場合は、地上部の茎や葉も切り詰めて、バランスを取るようにします。
根と地上部の大きさ(草丈)を同じくらいにするのが基本です。
また秋は宿根草の植え付け適期でもあります。
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種まきをしよう
ガーデニングにかかるコストを抑えたいなら、種まきで苗作りにチャレンジしてみませんか?
9月は、春に咲く、寒さに強い一年草の種まきの時期です。
パンジー・ビオラ、忘れな草、オルラヤ、リナリア、ネモフィラ、デージー、ギリア、オンファロデス、アリッサムなどの種が撒き時です。
寒冷地の方は小さな苗を冬越しさせるのは大変なので、春にポット苗で購入するか、春に種をまくのがおすすめです。
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気温が下がって過ごしやすくなると、植物も元気を取り戻し、生育が良くなってきます。
来年はどんな庭にしようか、何を植えようか・・・などと思いを巡らせるのもガーデニングの楽しみ。
これからも植物のある暮らしを一緒に楽しみましょう。