ガウラ(白蝶草)の特徴や育て方|初心者にもわかりやすく解説します

白いガウラの花

ガウラは初夏から晩秋まで長期間にわたって花を咲かせる多年草。

細い茎の先に小花を咲かせ、風にゆらゆら揺れる草姿が素敵です。

性質はとても丈夫で育てやすいので、初心者にも簡単に育てることができます。

今回はガウラの特徴や育て方をご紹介します。

ガウラの基本情報

6月のガウラ

初夏の庭から

学名 Gaura lindheimeri
別名 ハチョウソウ 
科名・属名 アカバナ科 ヤマモモソウ属
園芸分類 耐寒性多年草(冬期落葉〜半常緑)
原産地 北アメリカ
花期 初夏〜晩秋
花色 白、ピンク、濃いピンク、複色
草丈 30〜150cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向

ガウラの特徴

ガウラの白花

我が家のガウラは赤みのないピュアホワイト ‘クールブリーズ’

初夏になると長く伸ばした茎の先端に穂状に小花を咲かせます。細い茎はわずかな風にもゆらゆらと揺れ風情があります。

蜜を求めてやってきたマルハナバチが花を揺らす様子がよく見られます。

暑さ寒さに強く放任でよく育ちます(一部寒さに弱い品種があります)。

花と葉の色

ガウラの主な花色は、白、ピンク、濃いピンクですが、白にピンクの縁取りが入る複色も何種類かあります。

葉の色は斑入り葉や赤っぽい葉色、明緑色の葉などもあります。

開花期

花期は初夏から晩秋までと長く、花は夏も休まず次々と咲き続けます。

高性種と矮性種

ガウラには高性種と矮性種があります。

高性種は1m以上に伸び放射状に広がるので、広い場所に地植えするのがおすすめです。矮性種は鉢植えや寄せ植え、花壇植えにも向いています。

ガウラの育て方

ガウラの白花

6月の庭から

栽培環境

日当たりと水はけの良い土壌を好みます。

乾燥気味の痩せ地の方が大きくなり過ぎず草姿がまとまりやすいです。

水やり

鉢植えは土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いたら降る雨だけで大丈夫です。

6月のガウラ

肥料

鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。

地植えの場合は追肥は不要です。肥料が多いと徒長しやすく倒れやすくなります。

植え付け・植え替え

真夏と真冬を除けばいつでも可能ですが、一番良い時期は4月から6月です。

植え付け

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。さらに少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。

植え替え

生育が旺盛で根詰まりしやすいので、鉢植えは年に一度ひと回り大きな鉢に植え替えるか株分けします。

地植えの場合は植え替えの必要はありませんが、大株になって混み合うようなら株分けして植え替えます。

手入れ

開花前の剪定

茎が伸びてくる4〜5月ごろに、一度短く切り戻します。切り戻すことで脇芽が出て、ボリュームのある株になり、草丈を低く抑えることができます。

春のガウラの株

4月下旬 剪定前のガウラ

剪定したガウラ

剪定後

開花期間中の剪定

花が先端まで咲き終わったら、茎を半分くらいの丈で切り戻しておくと再び花を咲かせます。

背丈が伸びすぎて見苦しくなった時や、低い位置で花を咲かせたい時は、いつでも短く切り戻してリセットできます。

夏越し

暑さには強いので対策は不要です。

冬越し

花が終わったら地際で切り戻しておきます。冬は株元に葉が残った状態で越冬します。

*寒さに弱い品種は霜が当たらない軒先などに移動しましょう。

満開のガウラの花

8月の庭から

病害虫

病気はほとんど見られません。

害虫はアブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。

増やし方

株分け、挿し木、種まきで増やせます。こぼれ種でも良く増えます。

株分けは4〜5月、挿し木は5〜6月、種まきは4〜6月が適期です。

まとめ

ガウラの白い花

8月下旬の庭

  • 丈夫な多年草
  • 長い茎の先に咲かせた花が、風に揺れる様子が魅力
  • 花は初夏〜晩秋まで咲き続ける
  • 暑さ寒さに強く手がかからない
  • 初心者にもおすすめ

最後までご覧頂きありがとうございました。

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