イキシオリリオンはイキシオリリオン科・イキシオリリオン属の球根植物。原産地は中央アジアや西アジアで、乾燥した高地や草原に自生しています。
5月〜6月上旬にかけて百合に似た直径5cmほどの花を咲かせます。ひとつの花の寿命は3日程度で花持ちはあまり良くありません。
株元から立ち上げる葉は細く、花が咲いてもあまり主張しないので色々な花と合わせることができます。
寒冷地では数年は植えっぱなしで大丈夫ですが、耐暑性が弱いので暖地では休眠期は掘り上げて秋に植え直した方が安心です。
球根植物ですが、あまり分球しないので一年草扱いの方が良いかもしれません。
▼秋になると下記の2品種が店頭に出回ります。
品種名 | 花色 | 草丈 |
タタリカム | 青紫 | 30〜40cm |
パラシー | ラベンダー | 30〜40cm |
*画像は我が家の庭で育てているイキシオリリ・タタリカムですが、カメラの設定の影響か実物より濃いめの色に写っています。
もくじ
イキシオリリオンの基本情報
科名・属名 | イキシオリリオン科・イキシオリリオン属 |
分類 | 球根植物 |
原産地 | 中央アジア〜西アジア |
学名 | Ixiolirion |
別名 | シベリアンリリー |
花期 | 5月〜6月上旬 |
花色 | 青紫、ラベンダー |
草丈 | 30cm程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い(夏は休眠) |
日照 | 日向 |
育てやすさ | 普通 |
イキシオリリオンの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと水はけの良い土壌を好みます。
過湿を嫌うので排水性の良さは重要です。ジメジメした場所は球根が腐りやすいので避けましょう。
用土
用土は排水性の良さが重要です。
鉢植えの場合は、球根専用の培養土や草花用培養土がおすすめです。
地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土を混ぜ込み水はけの良い環境を作ります。さらに元肥として少量の緩効性化成肥料を施しておきます。
イキシオリリオンの育て方
水やり
過湿を嫌うのでやや乾燥気味に管理します。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたのを確認してから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、植え付け時にたっぷりと水やりをしたら、その後は水やりの必要はありません。
肥料
植え付け時に元肥として少量の緩効性化成肥料を与えます。
市販の培養土の多くは肥料が入っているので追加の肥料はいりません。
植え付け・植え替え
植え付け適期は10月〜11月です。地域差があるので紅葉の頃を目安にすると良いでしょう。
植え付け間隔は5〜10cm、深さは3cmを目安に植え付けます。
鉢植えは1〜2年に1回は秋に植え替えましょう。
地植えは寒冷地では植えっぱなしで数年は大丈夫ですが、温暖な地域では葉が枯れたら掘り上げて、秋に植え直した方が安心です。
手入れ
イキシオリリオンは花茎が細いため、強い雨や風で倒れてしまうことがあります。
周りに支えになるような植物を植えておくか、花茎が伸びてきたら支柱で支えてやると安心です。
私は支柱の代わりに100均のガーデンフェンスを使っています。
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夏越し
イキシオリリオンは、夏は葉を枯らして休眠します。
鉢植えの夏越し
軒下など雨の当たらない場所に移動して、夏の間は水やりを止めます。秋に芽が出てきたら水やりを再開しましょう。
地植えの夏越し
球根は寒冷地では植えっぱなしで数年は大丈夫です。温暖な地域では掘り上げてネットなどに入れ、雨が当たらない風通しの良い場所で秋まで保存しておきましょう。
冬越し
寒さには強いので特別な対策はいりません。
鉢植えは軒下に移動して、土が乾いたら軽く水やりしておきましょう。
病害虫
病害虫は特には見られません。
増やし方
イキシオリリオンは分球ではあまり増えません。
花は結実しやすいので、種をとっておいて種まきで増やすのも良いかと思います。
イキシオリリオンのまとめ
- 5月から6月上旬にかけて百合に似た小さな花を咲かせる
- 流通する品種はタタリカムとパラシーがある
- 日当たりと水はけの良い環境を好む
- 夏は葉を枯らして休眠する
- 寒冷地では数年は植えっぱなしで大丈夫
- 温暖地では葉が枯れたら掘り上げた方が安心
- 花茎は細く倒れやすいので、支柱をするか周りに支えになる植物を植える
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