ラグラスは、”ウサギの尾” という意味の属名を持つ、イネ科の一年草。原産地は地中海沿岸地域で、日本では観賞用として栽培されています。
ふっくらとした丸みのある穂が特徴的で、花壇やコンテナ、花束やアレンジメント、ドライフラワーなどによく用いられています。
今回は、ラグラスの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
ラグラスの基本情報
イネ科 ラグラス属
一年草
原産地 地中海沿岸
学名 Lagurus ovatus
別名 バニーテール、うさぎの尾
花期 4〜7月
花穂 淡い緑〜クリーム色
草丈 20〜60cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
日照 日向
ラグラスの特徴
春から初夏にかけてふわふわの花穂を咲かせます。
矮性種と高性種があり、矮性種は草丈20〜40cmでこんもりとした姿になり、高性種は40〜60cmで切り花に利用されます。
高性種の花穂は5cmほどの長さですが、矮性種の花穂は3cmほどでコロンとしています。まさにウサギの尻尾のようです。
どちらの品種も花穂はドライフラワーになります。
![ラグラス・バニーテール](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2021/04/3477039_s.jpg)
矮性種
写真AC
ラグラスの育て方
栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い土壌を好みます。
痩せ地〜肥沃な土地まで育ちます。株は痩せ地では小さくなり、肥沃な土地では大きく育ちます。
水はけの悪い場所ではうまく育たないので、水はけには注意が必要です。
日当たりと水はけが良ければ、放任で良く育つよ
水やり
乾燥に強く、過湿は苦手です。
鉢植えの場合は、多湿にならないよう、用土が乾いてからたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、根付いてしまえば水やりは不要です。
肥料
ほとんど必要ありません。
鉢植えの場合は、植え付け時に元肥を施しておけばその後の肥料は不要です。
地植えの場合は、痩せ地でなければ肥料は不要です。
![ラグラス](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2021/04/2021513-1024x683.jpeg)
5月の庭から
植え付け
真夏と真冬を除けばいつでも植え付けできます。移植を嫌うので根鉢は崩さずに植え付けましょう。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、庭土に腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い環境を作ります。
手入れ
特にありません。
夏越し
一年草なので夏には枯れます。
冬越し
耐寒性は強いので、防寒対策は不要です。
![ラグラスの穂](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0655_Original-1024x713.jpg)
花が咲いている
病害虫
病気は特にはみられませんが、多湿な環境だと根腐れすることがあります。
害虫はアブラムシがつくことがあります。見つけ次第駆除しましょう。
増やし方
種まきで増やせます。
種まきは秋まきが一般的で、時期は9月下旬〜11月初旬です。春に種をまく場合は3月〜4月にまきます。
こぼれ種でも増えますが、発芽は環境によって差があります。今年わが家の庭で発芽したこぼれ種はひと株だけでした。
まとめ
- 春から初夏にかけてふわふわの花穂を咲かせる一年草
- 日当たりと水はけの良い環境を好む
- 痩せ地から肥沃な土地まで、幅広い土壌で育つ
- 乾燥に強く過湿は苦手
- 洋風や自然風の庭によく似合う
- 花穂はドライフラワーになる
- 初心者にもおすすめ
ラグラスは、可愛らしい見た目と育てやすさで人気の植物です。ぜひ、ご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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