リクニス・フロスククリは、ナデシコ科の多年草。
春になると、株元から長い花茎を立ち上げ、繊細な小花を咲かせます。
開花期が長く、暑さ寒さに強く、こぼれ種でよく増えます。放任でもよく育つので初心者にもおすすめです。
私がリクニス・フロスククリを植えたのは10年以上前のこと。それ以来こぼれ種で毎年庭のあちこちに増えています。
今回はリクニス・フロスククリの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
リクニス・フロスククリの基本データ
科 | ナデシコ科 |
属 | リクニス属 |
分類 | 耐寒性多年草 |
原産地 | ヨーロッパ |
学名 | Lychnis flos-cuculi |
開花期 | 4〜7月と10〜11月 |
花色 | ピンク |
花の大きさ | 2cm程度 |
草丈 | 40〜60cm(開花期) |
葉張り | 30〜50cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い(高温多湿はやや苦手) |
日照 | 日向〜やや半日陰 |
リクニス・フロスククリの特徴
普段は細長い葉をロゼット状に低く茂らせていますが、花期になると細い花茎を立ち上げ、その先に繊細なピンク色の小花を数輪咲かせます。
ひとつの花は2cmほどと小さいですが、花上がりが良いので咲き揃うと賑やかです。
花茎の長さは40〜60㎝になるので、花壇の中ほどに植えるとつなぎ役として活躍してくれます。
性質は強健で、放任でも育ち、こぼれ種でよく増えます。
やや水分のある場所ではよく育ち、大株になり花もたくさん咲きます。
春の花後、花茎を根元で切り戻しておくと、10月ごろから再び咲き出します。
今年は暖かかった影響か、私の庭では12月になっても花を咲かせている株がありました。
リクニス・フロスククリの改良品種
白花の『ホワイトロビン』、八重咲きの白花『プチヘンリ』、八重咲きのピンク花『ジェニー』があります。
リクニス・フロスククリの育て方
栽培環境
日当たりと風通しの良い場所、水はけと水持ちの良い土壌を好みます。
少し湿り気のある場所ではよく育ち、乾きすぎると生育が良くありません。
夏の高温多湿にやや弱いので風通しの良い環境で育てましょう。
水やり
乾燥はやや苦手で、水切れすると葉がすぐに萎れます。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、降雨に任せますが、乾燥が続くようなときは水やりをしましょう。
植え付け
適期は春と秋です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土や堆肥、緩効性化成肥料をすき込んで植え付けます。
植え替え
適期は春と秋です。
鉢植えの株は根詰まりするようなら、ひとまわり大きい鉢に植え替えるか株分けをしましょう。
地植えの株は植え替えの必要はありません。
肥料
地植えの場合は追肥は不要です。
鉢植えの場合は、春と秋に液体肥料を与えます。
手入れ
咲き終わった花茎は脇芽の上で切り取ります。
花がひととおり咲き終わったら、花茎を根元から切り取っておきましょう。
株元の枯れ葉は取り除いて風通しを良くしておきましょう。
夏越し
大きくなった株は夏場に蒸れると傷みやすくなります。夏の水やりの際には、葉に直接水をかけないように気をつけましょう。
梅雨入り前には不要な葉を取り除いたり、周りの植物を手入れして風通しを良くしておきましょう。
冬越し
晩秋に花が終わったら花茎を根元から切り取っておきます。冬の間もロゼット状の葉は残ります。
耐寒性は強いので特別な防寒対策は不要です。
病害虫
病気はほとんど見られません。
ロゼット状に育った株の中にアブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。
▼使用回数に制限のないナチュラル系の薬剤がおすすめです。
増やし方
種まきや株分けで増やせます。こぼれ種でもよく増えます。
花がらを摘まずにいると種が簡単に採取できるので、これを春か秋にまきます。
種をつけた花茎をそのままにしておくと、種が落ちて自然に増えていきます。発芽したこぼれ種がある程度大きくなったら、好きな場所に植え替えましょう。
大株になったら春か秋に株分けで増やすことができます。
まとめ
- ナデシコ科の多年草
- 寒さに強く、冬も常緑で越冬する
- 長い花茎の先に繊細な花を咲かせる
- 日当たりと風通しの良い場所、水はけと水持ちの良い土壌を好む
- 性質は丈夫で放任でもよく育つ
- 一度植えるとこぼれ種でよく増える
- 育てやすく初心者にもおすすめ
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