マホニア・コンフューサは、葉が細く柔らかな印象の常緑低木。ホソバヒイラギナンテンの名前でも流通しています。
一年を通して安定した緑葉は、店舗や公共施設、個人住宅のエントランスの植栽に人気があります。
秋から冬にかけて黄色い花を咲かせ、成長はゆっくりで丈夫で手がかからないのも魅力です。
今回はマホニア・コンフューサの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
マホニア・コンフューサの基本情報
メギ科 メギ属
半耐寒性/常緑低木
学名 Mahonia konfusa
別名 ホソバヒイラギナンテン
花色 黄色
花期 10〜12月
樹高 1〜2m前後
耐寒性 強い(マイナス8℃)
耐暑性 強い
日照 日向〜半日陰
マホニア・コンフューサの特徴
マホニア・コンフューサは、和風・洋風どんな雰囲気にも似合う常緑低木です。
葉は細く柔らかな印象で、葉の縁には浅いギザギザがありますが、柔らかいので痛くはありません。
花を咲かせる植物が少なくなる10月から12月に黄色い小さな花を房状に咲かせ、花の後には紫色の小さな実を付けます。この実はあまり目立たず鑑賞価値はありません。
成長はゆっくりで、剪定もあまり必要がないので手がかかりません。
日向で放任で育てると2m近くになることもあるようですが、80cmくらいの高さに抑えると樹形も綺麗で扱いやすいと思います。
丈夫な低木ですが、乾燥にはやや弱いので、そこだけ気をつければ育てるのは簡単です。
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マホニア・コンフューサの育て方
栽培環境
日向〜半日陰で、乾燥しすぎない肥沃な土壌を好みます。
西日が当たる場所は、強い日差しと乾燥で葉の色が黄色くなるので避けます。
図鑑などには日向を好むと書いてありますが、実際に育ててみると半日陰が育てやすいと思いました。
日向だと夏の乾燥や冬の寒さで葉が黄色くなることがありますが、半日陰では1年を通して綺麗な緑色を保ってくれます。
水やり
極端な乾燥には弱いです。
鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、降雨に任せますが夏の乾燥しやすい時期は水やりします。
*乾燥しすぎると葉が黄色くなります。
肥料
1〜2月ごろに油粕か緩効性化成肥料を与えます。
植え付け・植え替え
3〜4月か9〜10月が適期です。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、根鉢の倍くらいの穴を掘って、掘り上げた土に腐葉土と完熟堆肥を混ぜ込み、水はけ良く肥沃な環境を作ります。
植え替え
鉢植えの場合は、2年に1回ひと周り大きな鉢に植え替えます。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
剪定
成長がゆっくりなので剪定は毎年する必要はありません。
剪定は、樹高が高くなってバランスが悪くなった時、混み合った枝をスッキリさせたい時に行います。
樹高が高くなりすぎた枝は、根元から切り取って株を更新すると自然な樹形を維持できます。
地際から新しい枝が出て混み合ってきた場合は、古い枝を切り取ます。
夏越し
乾燥に弱いので水切れに注意します。
日照りが続いて乾燥するような時は、地植えの株にも水やりしましょう。
冬越し
寒さにはある程度強いので、東北地方以南では対策なしで越冬できます。
寒風が当たる場所では、葉の色が黄色くなることがあります。
病害虫
病気や害虫はほとんど見られませんが、スズメバチが花の蜜を吸いにやってくることがあります。
我が家では植え付けて2年目頃から、花が咲くとスズメバチがやってくるようになりました。
来るのは1匹だけなのですが、毎日のように来て怖いので、スズメバチの活動時期は蕾や花は切り落としています。
増やし方
熟した実から種をとって種まきで増やせます。
まとめ
- 細い葉が柔らかな雰囲気の常緑低木
- 樹高は1〜2m
- 成長はゆっくり、丈夫で手がかからない
- 日向より半日陰の方が葉が綺麗
- 乾燥にはやや弱い
- 花が咲くとスズメバチが来ることがある
最後までご覧頂きありがとうございました。
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