バジルは、香り豊かで使い勝手の良いハーブ。
日当たりが良ければ、室内でも庭でも簡単に育てることができます。
でも、実際にバジルを育ててみると
育つには育つけれど、葉っぱが硬くなるのよね
って経験ありませんか?
柔らかい葉を収穫するには「日光・水やり・肥料・摘芯」を知ることが重要です。
今回はバジルの育て方、柔らかい葉を収穫するためのコツをご紹介します。
もくじ
バジルの基本情報
シソ科
一年草 (耐寒性が弱いので一年草扱い)
学名 Ocimum basilicum
別名 バジリコ 、スイートバジル
花色 白、ピンク
花期 7月中旬〜8月
草丈 25~60cm
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
日照 日向〜半日陰
バジルの特徴
バジルは、香り豊かで使い勝手の良いハーブです。多くの種類がありますが、一般的なバジルの特徴は以下の通りです。
1. 葉の形と色:バジルの葉は対生し、楕円形から卵形まで様々な形があります。葉の色は一般的には濃い緑色で、種類によっては紫色や赤みを帯びることもあります。
2. 香りと味:バジルは強い芳香があり、特有の香りが特徴です。特にシナモンやレモン、アニスのような香りがする品種も存在します。また、味は多くの料理に利用されるハーブとして、爽やかでスパイシーなものです。
3. 成長の仕方:バジルは温暖な気候を好み、十分な日光を必要とします。寒冷地では室内で育てることも一般的です。また、育てやすいハーブで、花壇や鉢植え、室内などで栽培できます。
4. 花と種子:バジルの花の形や色は品種によって異なります。花が咲くと、種子を収穫することもできますが、葉を収穫するのが目的なら、花は咲く前に摘み取るのが一般的です。
5. 利用方法:バジルは新鮮なまま料理に加えるほか、ドライにして保存することもできます。主にイタリア料理でよく使用され、ピザやトマトソース、パスタなどに使われます。また、バジルはハーブティーにも利用され、さまざまな健康効果が期待されています。
一般的なスイートバジルの他にも、レモンバジル、リーフレタスバジル、ダークオパールバジルなど、葉の色や形、香りなどバリエーションがあります。なかでもダークオパールバジルは、赤紫の葉とピンク色の花が美しく、鑑賞価値が高い品種です。
バジルの育て方
栽培環境
日向〜半日陰の、やや湿り気のある肥沃な土を好みます。乾燥は苦手です。
日向を好みますが、日当たりが良いと葉が硬くなります。食用にする葉は柔らかい方がいいので、日光が強いならば、寒冷紗などで遮光するか半日蔭で管理する方がよいです。
真夏の直射日光では葉焼けして弱ります。真夏だけは日陰や半日陰で管理しましょう。
バジルには以上のような特徴があるので、季節に合わせて移動が可能な鉢やプランターで育てるのがおすすめです。
水やり
バジルは乾燥が苦手です。
真夏は乾くようなら、朝夕水やりして水切れさせないように注意しましょう。
鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしてください。
地植えの場合は、根付いてしまえば自然に降る雨のみで大丈夫ですが、乾燥する時はしっかりと水やりをしてください。
肥料
バジルは肥料を好むので、肥料を切らさないように育てましょう。
生育期には1週間に1回液体肥料を与えるか、1ヶ月に1回緩効性化成肥料を置き肥します。
肥料が足りないと下葉が黄色くなって枯れてきます。ただし、肥料が多すぎると、根が傷んで枯れてしまうこともあるので、程々に・・
植え付け
ポット苗から育てる場合
ポット苗の植え付け適期は、5月中旬から7月中旬です。用土は市販の野菜の培養土かハーブの土を使います。
種から育てる場合
種まきの適期は4月中旬から6月中旬。発芽温度は20度以上必要です。
ポットに種をまいて大きくなってから鉢に植え付ける方法と、鉢やプランターに直に種をまく方法があります。ポットに種をまいた場合は、本葉が4〜6枚になった頃に鉢やプランターに移植します。
手入れ
バジルをたくさん収穫するには、摘芯と切り戻しが大切な作業になります。
収穫目的なら、花穂が出てきたら早めに摘み取り、花を咲かせないようにします。花が咲くと葉が硬くなり、味が落ちます。葉の生育も鈍くなります。
摘芯
バジルの草丈が20cmくらいになったら、茎の先端を摘みます。こうすることで、枝数が増えてたくさんの葉をつけるようになります。摘芯を3〜4回繰り返すことで、葉の収穫量を増やすことができます。
切り戻し
摘芯を繰り返した株は、枝数が増え風通しが悪くなってくるので、開花期の前の7月上旬ごろに草丈の半分くらいで切り戻します。このとき枯れ葉や、枯れた茎も取り除いておきましよう。切り戻しを行うことで風通しが良くなり、バジルを健康に育てることができます。
病害虫
ハーブには虫がつかないと思っていませんか?それは間違った情報です。
バジルには虫がつきます!
ヨトウムシ、ナメクジ、メイガの幼虫、アブラムシ、ハダニなど、様々な害虫が発生しやすいです。
特に若い苗は、ヨトウムシやナメクジ、メイガの幼虫による被害が起こりやすく、時には葉っぱを完全に食べられてしまうことがあります。
バジルには様々な害虫が発生しますが、食用にしたいので農薬の使用は避けたいですよね。なので、害虫は早めに見つけて、割り箸などで捕まえて処分しましょう。
ハダニは非常に小さくて捕まえるのが難しいので、葉の裏に水をかけることで予防することが重要です。
ナメクジの対策は、鉢を地面に置かないことが効果的です。鉢をできるだけ高い場所に置くと、被害を最小限に抑えることができます。
増やし方
挿し木と種まきで増やせます。
挿し木
5月〜7月下旬が適期です。バジルは発根が容易な植物です。切り取った茎を水に挿しておいても発根します。
種まき
4月中旬〜6月中旬が適期です。発芽温度は20℃以上必要です。
種を取る場合は、花がらが完全に枯れるまでそのままにしておき、黒い種ができたらサヤごと摘み取って中の種を取り出します。
収穫
収穫の時期は6月下旬からが目安です。
草丈30cmくらいになったら、葉を付け根から切り取るか、茎ごと切り取って収穫します。この時に脇芽は必ず残しておきましょう。残した脇芽が成長して、また収穫することができます。
まとめ
- 保水力が良い肥沃な土で育てる。乾燥は苦手。
- 日光にしっかり当てる。ただし真夏の直射日光は避ける。
- 日光が強いと葉が硬くなる。柔らかくするには遮光する。
- 生育中は肥料を与える。
- 収穫量を増やすには摘芯や切り戻しをする。
- 収穫中は花を咲かせない。
- 鉢やプランター栽培が最適。
バジルは、日当たりが良ければ室内でも育てることができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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