夏越しのポイントは4つ|夏のガーデニングを初心者にもわかりやすく解説

夏のガーデニング

近年は夏の暑さが一層厳しくなり、植物にとって過酷な季節になっています。

強い日差しの下では花壇の土がすぐに乾き、午後には萎れてしまう植物も見られるほどです。

これまで特に気にせずに越せていた夏でも、状況によっては対策をしなければ乗り越えられない植物が出てくることもあります。

とくに高温や乾燥に弱い種類には注意が必要です。

そこで今回は、自分自身の備忘録もかねて、夏越しの対策を整理しておくことにしました。

夏越しのポイントは次の4つです。

1・暑さ対策

2・蒸れ対策

3・水やり

4・肥料

それでは詳しく解説しますね。

夏の暑さ対策

夏の直射日光対策

遮光ネットの向こう側には、直射日光に弱い植物を置いています

夏の強い日差しと高温を避ける!

鉢植えの場合

鉢植えの植物は、木陰や軒下などの半日陰で風通しの良い場所に移動しましょう。半日陰になる場所がない場合、葦簀やすだれ、遮光ネットなどで直射日光を遮ってください。

鉢植えは、コンクリートの床や地面に直接置かず、鉢台やポットフィート、スノコなどで地面から浮かせましょう。地面の熱が鉢植えに伝わりにくく、風通しも良くなります。また、鉢植え同士の間隔も適度に空けてください。

エアコンの室外機の排気がかかる場所には、鉢植えを置かないでください。熱風にさらされて植物が弱り、枯れることがあります。

地植えの場合

暑さや直射日光に弱い植物は、あらかじめ木陰や半日陰に場所に植えておきましょう。そのような場所がない場合、葦簀やすだれ、遮光ネットなどで直射日光を遮ってください。

マルチングバークや敷きわらで土の表面を覆っておくと、地温の上昇や乾燥を防ぐことができます。

▼木漏れ日のような日陰を作るのには、この遮光ネット「ダイオラン」がおすすめです。

蒸れ対策

風通しを良くしておく!

茂りすぎた植物は、梅雨入り前に切り戻したり、枝を透かすように剪定しておきます。

株元の枯れ葉や雑草も取り除いておくと、風通しが良くなるだけでなく病害虫の予防にもなります。

梅雨が明けてからの大胆な切り戻しは、植物に負担がかかり、弱ったり、枯れてしまうことがあるので、なるべく避けましょう。切り戻すなら枝先を少し切るくらいにとどめます。

夏の水やり

夏の水やり

水やりは朝か夕方に!

葉水も利用する!

夏は鉢が温められて土の温度も上がっています。与える水の量は土を冷やしてあげる気持ちで、いつもよりたっぷりと与えましょう。

根がしっかりと張っている地植えの植物でも、日照りが続くときは水やりをしましょう。

水やりの時間

夏の水やりは早朝か夕方以降の涼しい時間帯に行いましょう。朝は『起きたら一番に水やりをする』って感じですね。夕方は、日が傾いて気温が下がってから水やりをしましょう。

やむをえず昼間に水やりをする際は、鉢植えは日陰に移動してからたっぷりと水やりをしてください。地植えの植物は、株元の土にしっかりと水やりをしましょう。

葉水

高温乾燥が続く夏はハダニが発生しやすくなります。発生初期のハダニの駆除には葉水が効果的です。早朝か夕方の直射日光が当たらない時間に時々葉水をあげましょう。

ホースで水やりをする場合、ホースの中に残った水はお湯になっていることがあります。冷たくなるまで放水してから水やりしましょう。

夏の肥料

夏のガーデニング

夏の肥料は控えめに!

夏は生育が衰える植物が多く、基本的に肥料は必要ありません。

しかし、夏も花を咲かせ続ける植物には定期的に肥料を与えます。その場合は液体肥料がおすすめです。

固形肥料は温度に反応して溶けるので、夏の暑い時期は肥料が効きすぎて植物の根を傷め、ひどい時には枯れることもあります。

その点、水で希釈する液体肥料は濃度が一定なので安心です。その場合も植物の様子を見ながら控えめに与えましょう。

*夏の肥料の必要度は植物によって違うので、植物ラベルの裏に書いてある情報などを参考にしてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

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