フッキソウの特徴と育て方|栽培のポイントを初心者にもわかりやすく解説します

緑葉のフッキソウ

フッキソウの基本情報

学名 Pachysandra terminalis
別名 富貴草、吉事草
科名・属名 ツゲ科・フッキソウ属
園芸分類 小低木
原産地 日本を含む東アジア

フッキソウの特徴

緑葉のフッキソウ

フッキソウは 、濃い緑色の葉が1年中楽しめる常緑性の小低木です。地面を這うように茎を伸ばし、その先端から枝を立ち上げる姿が特徴的で、草丈は20cmほどにしかならないため、草花のように見えます。

耐陰性に優れ、半日陰から日陰のブランドカバーとして最適です。日陰を彩る貴重な存在と言えるでしょう。丈夫で使いやすく手入れもほとんど必要ないため、初心者の方にもおすすめです。

斑入りフッキソウ

葉の色は濃い緑色が基本ですが、斑入りの品種も存在します。斑入り品種は緑葉の品種に比べると、成長はゆっくりですが、その分鑑賞価値は高く、庭のアクセントとして人気があります。

春には白い花を咲かせますが、小さく目立たないため、花を鑑賞すると言うよりは葉を楽しむ植物と言えるでしょう。

開花期 4〜5月
花色
草丈 20cm前後
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 半日陰〜日陰

フッキソウの育て方

緑葉のフッキソウ

1月 半日陰のフッキソウ

栽培環境

半日陰から日陰の湿り気のある場所を好みます。

一日中日が当たる場所や土が乾燥する場所では生育が止まります。

班入り品種は夏の直射日光で葉焼けして汚くなるので、植え付け場所には気をつけましょう。

鉢植えでも育てることはできますが、茎を横へ伸ばし広がるので地植え向きの植物です。

用土

市販の草花用培養土で問題なく育ちます。小粒赤玉土7:腐葉土3の割合で自作した土でも良いです。

地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。

斑入りフッキソウ

1月 日陰のフッキソウ

植え付け・植え替え

植え付けの適期は春と秋が最適ですが、ほぼ一年中植え付け出来ます。ただし、根付くまでは乾燥させないように注意しましょう。

植え替えも同様です。

水やり

地植えの場合は、根付いてしまえば降る雨だけで大丈夫です。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

肥料

植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおけば、その後の肥料はいりません。

手入れ

特別な手入れはありません。

成長はゆっくりですが、適した環境で育てれば放任でも広がっていきます。

夏越し・冬越し

暑さ寒さに強いので特別な対策はありません。

ただし、乾燥に弱いので夏の水切れには注意しましょう。日照りが続いて土が乾くようなときは地植えの株にも水やりをしましょう。

病害虫

病気も害虫もほとんど見られません。

増やし方

株分け、挿し木で増やせます。

株分けの適期は春と秋
伸びた茎が土と接したところから根が出るので、これを切り離して植え付けます。

挿し木の適期は6〜7月
枝先を3cmほど切り取り、下葉は取り除いて小さな葉を2枚程度残し、さし芽の土に挿します。その後、乾かさないように日陰で管理します。

フッキソウのまとめ

半日陰のフッキソウ

半日陰で育つフッキソウ

  • 濃い緑色の葉と斑入り葉の品種がある
  • 花は地味で鑑賞価値はない
  • 半日陰から日陰のグランドカバーに最適
  • 湿り気がある環境を好む
  • 強い日差しは苦手、乾燥させると生育が止まる
  • 一年中常緑で安定した姿
  • 丈夫で手がかからず初心者にもおすすめ

フッキソウは常緑で一年を通して安定した草姿の植物。強い日差しと乾燥を避ければ初心者にも簡単に育てることが出来ます。

あなたのお庭にもフッキソウを植えてみませんか?

最後までご覧いただきありがとうございました。

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