ペルシカリア・ブラックフィールドは、夏から秋にかけて鮮やかな赤い花を穂状に咲かせる多年草。
花は雑草のタデを大きく派手にした感じの野趣溢れる植物です。
丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。
この記事ではペルシカリア・ブラックフィールドの特徴と育て方を紹介します。
もくじ
ペルシカリア・ブラックフィールドの基本情報
タデ科 イヌタデ属
耐寒性多年草 冬季落葉種
原産地 ヒマラヤ
学名 Persicaria amplexicaulis ‘Blackfield’
花色 濃い赤
花期 夏〜秋
草丈 80cm前後
耐寒性 強い(−20度前後)
耐暑性 強い
日照 日向
ペルシカリア・ブラックフィールドの特徴

8月下旬の庭から
夏にスッと伸びた茎の先に、鮮やかな赤い花を穂状に咲かせます。
花の色は濃いのですが、花穂が細長いのでうるさい印象にはなりません。
草姿は自然と株立ちになり、大株になるので地植え向きの植物です。
自然な雰囲気の庭に良く似合います。
暑さ寒さに強く、育てやすい多年草です。
ペルシカリア・ブラックフィールドの育て方
栽培環境
日当たりが良く、水はけと水持ちの良い場所を好みます。
適度に湿り気がある場所が最適で、乾燥する場所では水切れして草姿が乱れやすくなります。
西日が当たる場所でも育ちますが、水切れしやすくなります。
大きな株になるので地植え向きです。
水やり
地植えでは根付いてしまえば水やりの必要はありません。
しかし乾燥は苦手で、夏場に晴天が続くと水やりが必要になります。

10月の庭から
肥料
ほぼ不要です。
よほど生育が悪い時のみ与えます。
植え付け・植え替え
植え付けは、真夏と真冬を除けばいつでも可能です。
地植えでは掘り上げた土に腐葉土とバーミキュライト(2割ほど)を混ぜ込んで、水はけと水持ちの良い環境を作ります。
植え替えは、春は3月〜4月ごろ、秋は地上部が枯れる頃が適期です。
手入れ
咲き終わった花がらは次の花芽の上で摘み取り、枯れ葉は取り除きます。
剪定は好みで行いますが、初夏に一度切り戻すとコンパクトな草姿で花を咲かせます。
剪定せずに育てると花の頃には草丈が高くなって倒れやすくなります。
水切れもしやすくなります。
*暖地では8月下旬までなら、切り戻してもひと月くらいで再び花を咲かせます。
夏越し
暑さには強いので、特別な対策はいりません。
水切れすると倒れて草姿が乱れるので、乾燥しすぎないように水やりに気をつけます。
冬越し
葉を落として越冬します。
地上部が枯れたら、地際で刈り取ります。
病害虫
ハダニが発生することがあります。
見つけ次第駆除してください。
増やし方
株分けで増やせます。
適期は春と秋になります。
まとめ
- 夏から秋に鮮やかな赤い花を穂状に咲かせる。
- 日当たりの良い、適度に湿り気のある環境を好む。
- 性質は丈夫で暑さ寒さに強い。
- 野趣あふれる草姿は自然な雰囲気の庭に合う。
我が家のペルシカリア・ブラックフィールド
12月下旬、西日の当たる水はけの良い日向に、落葉した状態の苗を植え付けました。
この場所はとても乾燥するので、夏の間は朝夕の1日2回水やりしていました。
⬇️2月下旬に芽が動き出したのを見つけたときは嬉しかったですね♪

芽吹き
⬇️そこからの成長はゆ〜っくりで、6月初旬になっても写真のような状態・・・

こんもりと茂っているけど、茎はほとんど伸びていない
6月下旬になってやっと茎が伸び始めて、花が咲き始めたのは8月に入ってからでした。
待ちくたびれましたわ。
変化がなさすぎて途中の写真がありません(笑)
⬇️8月下旬の様子です。
細長い花穂が個性的で可愛いですね。
葉っぱは大きくてがっしりしています。
ペルシカリア・ブラックフィールドは園芸店やホームセンターでは見かけません。
私は『おぎはら植物園』で購入しました。
他にも、花色や葉色の変わったペルシカリアもありましたよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。