ガイラルディア・グレープセンセーションの特徴や育て方|宿根草(耐寒性多年草)

ガイラルディア・グレープセンセーション

ガイラルディア・グレープセンセーション は、初夏から晩秋まで長期間にわたって花を咲かせる宿根草です。

一般的なガイラルディア はがっしりとした草姿のものが多いのですが、グレープセンセーションは葉や茎が細く、優しい雰囲気を醸し出します。

また、暑さ寒さに強く、丈夫な性質をしています。ただし多湿は苦手なので、水捌けと風通しの良い環境で育てることが大切です。

ガイラルディア・グレープセンセンションは、初心者でも育てやすい植物です。ぜひ、ご自宅の庭や花壇に植えて、長く花を楽しみましょう。

今回は、ガイラルディア・グレープセンセーションの特徴や育て方をご紹介します。

ガイラルディア・グレープセンセーションの基本情報

ガイラルディア・グレープセンセーション の花

分類 耐寒性多年草(宿根草)
キク科
テンニンギク属
原産地 アメリカ南部
学名 Gaillardia aestivalis var. winkleri ‘Grape Sensation’
別名 ガイラルディア・ウィンクレリ、細葉天人菊
花色 赤紫
花の直径 5cm程度
花期 初夏〜晩秋
草丈 40cm〜60cm(開花後の花茎を含む)
耐寒性 強い(-15度程度)
耐暑性 強い
日照 日向

ガイラルディア・グレープセンセーションの特徴

ガイラルディア・グレープセンセーション の花

花期が長く、初夏から晩秋まで花が咲き続けます。(気温が高い真夏は花が少なめです)

初夏になると、低く茂った株から細い茎を立ち上げ、先端に5cmほどの赤紫の花を咲かせます。

花びらの色は咲き始めは濃いめで、咲き進むと薄くなっていきます。

花びらが散った後は、花芯がポンポンのような球状になって残ります。これが結構可愛いです。

花びらが散った後のガイラルディア ・グレープセンセーション

花びらが散った後の花芯

とても花上がりが良い品種で、花がらを摘まなくても次々と花が咲きます。

手をかけなくても自然と良く分枝して、こんもりとした草姿になります。

ガイラルディア・グレープセンセーションの育て方

ガイラルディア・グレープセンセーション

8月の庭から

栽培環境

日当たりと水はけ、風通しの良い環境を好みます。

大きな株に育つので、鉢植えより地植えがおすすめです。

いちばん嫌うのは多湿な環境です。花壇に植える場合は、密になる場所を避けて、手前の風通しの良い場所に植え付けましょう。

周りに植える植物は、乾燥気味を好むものでまとめると管理が楽です。

水やり

乾燥気味を好みます。

鉢植えの場合は、用土が乾いてからたっぷりと水やりします。

地植えの場合は降雨に任せます。

肥料

植え付け時に緩効性化成肥料を施しておけば、その後の追肥は不要です。

肥料が多いと徒長して草姿が乱れ、花つきも悪くなります。

花壇のガイラルディア・グレープセンセーション

植え付け・植え替え

適期は3月〜4月と、9月中旬〜10月です。

植え付け

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、用土に腐葉土とパーライトを混ぜ込み水はけの良い環境を作ります。

さらに、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。

植え替え

鉢植えは根詰まりするようなら、ひと回り大きな鉢に植え替えます。

地植えでは2〜3年を目安に、株分けして植え替えます。

手入れ

咲き終わった花茎は葉を3枚くらいつけて切り取ります。

花上がりがとても良いので、花がらをすぐに摘まなくても次々と花は咲きます。

ただし、真夏はこまめに花がらを摘んでタネをつけさせないほうが、株のためには良いです。

▼写真は我が家のガイラルディア(10月の様子)

ガイラルディア・グレープセンセーション の花

10月 ポンポンのように見えるのは花がら

9月に入ってから花がら摘みを怠けていたら、花より花がらが多くなっていました。

この花がら摘みが大変でした。こうなる前に花がらは摘みたいですね。

夏越し

暑さには強いのですが、多湿を嫌います。

風通しが悪くならないように、花がらや枯れ葉はこまめに摘み取ります。

できれば周りの植物も手入れして、風通し良くしておきましょう。

冬越し

冬は地上部を枯らして越冬します。

地上部が枯れたら、地際で切り戻しておきます。

株元を腐葉土などで覆っておくと根が傷まず安心です。

よほどの寒冷地でなければ、春になると再び芽吹きます。

ガイラルディア・グレープセンセーション の花

9月初旬 蕾がたくさん付いています

病害虫

害虫はほとんど見られません。

病気は湿度が高い時期に灰色カビ病が発生することがあります。

梅雨時期や、強い雨が降った後に発生することが多いです。

発生初期は小さな灰色の斑点が葉や茎に現れます。

放っておくとどんどん広がるので、初期のうちに病変部を取り除いて処分しましょう。

地植えにすると雨降りに土が跳ね返ることで病気にかかりやすくなります。株の周りにバークなどを敷いて、土の跳ね返りを防ぐのがオススメです。

病変部を取り除いても治らない時は、殺菌剤を使ってください。

▼ベニカXファインスプレーは灰色カビ病にも効果があります。

増やし方

株分けや、挿し木で増やせます。

株分け

3月〜4月と9月中旬〜10月が適期です。

挿し木

5月〜6月と、9月中旬〜10月初旬が適期になります。

 

まとめ

ガイラルディア・グレープセンセーションの特徴と、元気に育てるコツをまとめました。

  • 初夏から晩秋まで咲く宿根草
  • 赤紫の花を次々と咲かせる
  • 花びらが散った後の花芯も可愛い
  • 日当たり、水はけ、風通しの良い場所を好む
  • 乾燥気味に育てる
  • 花壇の場合は風通しの良い手前に植え付ける

最後までご覧いただきありがとうございました。

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