タデアイ(蓼藍)は東南アジア〜中国にかけて自生するタデ科の一年草。アイタデ(藍蓼)とも呼ばれます。
道端でよく見かける雑草のタデに似た可愛い花を咲かせ、自然風の庭や和風の庭に似合います。
丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめですよ。
今回はタデアイの育て方を紹介します。
もくじ
タデアイの基本情報
タデ科 イヌタデ属
一年草
原産地 東南アジア〜中国
学名 Persicaria tinctoria
花色 紅色
花期 8月中旬〜10月
草丈 40cm〜70cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
日照 日向
タデアイの特徴
夏から秋にかけて、米粒のような紅色の小さな花を穂状に咲かせます。
葉は卵形で艶があり、茎は紅色で節が目立ちます。
一見すると雑草のタデのようですが、よく見ると葉のサイズや質感が違います。
自然と分枝してボリュームのある株に育つので、手がかかりません。
葉は奈良時代から藍染の原料として使われています。
また虫刺されの薬草に使われたり、料理に使われたりするそうです。
タデアイの育て方
![庭のタデアイ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/07/c3e618a9791567ed9ec3e51652a39da1-1024x683.jpg)
10月 鉢の中で発芽したこぼれ種がこんなに大きくなりました。
栽培環境
日当たりの良い場所と、水はけと水持ちの良い土壌を好みます。
適度に湿り気がある場所が最適です。
水やり
鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
地植えの場合は降雨に任せますが、乾燥する時は水やりしてください。
植え付け
鉢植えの場合は市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
アルカリ土壌の方が生育が良いので、地植えの場合は植え付け1〜2週間前に苦土石灰を土に混ぜ込んでおきます。
さらに元肥として緩効性化成肥料も混ぜ込みます。
肥料
基本的には与えなくても育ちます。
大きく育てたい場合は、植え付け後2ヶ月くらい経ったら2週間に一度液肥を与えてください。
手入れ
咲き終わった花がらは摘み取ります。
夏越し
暑さに強いですが、水切れには注意してください。
冬越し
耐寒性は弱く、晩秋には枯れます。
増やし方
種まきで増やせます。
こぼれ種でも良く増えます。
種まきの適期は3月上旬〜4月になります。
発芽が良いので間引きながらしっかりした苗を選んで育てます。
草丈が10cmくらいになったら鉢や花壇に植え替えます。
*採取して1年以上経過した種は発芽率が悪くなるので、なるべく新しい種を使ってください。
▼こぼれ種で増える植物を紹介しています
病害虫
特にはみられません。
我が家のタデアイ
タデアイの花期は8月中旬からと言われていますが、我が家のタデアイは何故か5月中旬から咲いています。
この苗はこぼれ種が発芽したものを、1月にポットに移植して育てたものです。
冬の屋外で発芽するとは、かなり強健ですね!
ポットの苗が10cmくらいに育った6月に花壇に植え付けました。
それからずっと花が咲いています。(結局、10月下旬まで咲いていました)
ちなみに、発芽したこぼれ種をそのまま育てたものは、8月下旬から咲き始めました。
まとめ
- タデアイは雑草のタデに良く似た一年草
- 自然風の庭や和風の庭によく馴染む
- 強健で育てるのは簡単
- 初心者にもおすすめ
- 一度植えるとこぼれ種で毎年楽しめる
最後までご覧いただきありがとうございました。
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