フロックス・クリームブリュレは一年草タイプのフロックス。
春から夏にかけてクリーム色の花を咲かせます。
クリーム色の花色には個体差があり、ひと株の中でも微妙に色味の違った花が咲くのがユニークです。
ふわっとした草姿も魅力です。(少々暴れ気味の草姿ですが・・・)
この記事ではフロックス・クリームブリュレの特徴や育て方を紹介します。
もくじ
フロックス・クリームブリュレの基本情報
ハナシノブ科 フロックス属
半耐寒性一年草
原産地 北アメリカ
学名 Phlox drummondii‘CremeBrulee’
花色 クリーム色(個体差があり、紫がかるものもある)
花期 5月〜8月
草丈 25cm〜40cm
耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い
日照 日向
フロックス・クリームブリュレの特徴

6月初旬のフロックス・クリームブリュレ
フロックスには一年草と多年草の品種がありますが、クリームブリュレはドラモンディ種で一年草になります。
花色は優しいクリーム色で、ひと株の中にも色幅があり、紫色のかすれ模様が入った花も混ざります。気温が高くなると、全ての花が薄いクリーム色になります。
草姿はよく分枝して、ふんわりとした株になります。
(草姿が暴れやすい品種です。)
種ができると枯れる、夏までの一年草です。
フロックス・クリームブリュレの育て方

6月下旬 草姿がかなり暴れたクリームブリュレ
栽培環境
日当たりが良い場所と、水はけの良い肥沃な土を好みます。
高温多湿に弱いので、風通しよく育てます。
水やり
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は降雨に任せます。
植え付け・植え替え
植え付け適期は3月〜5月です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜ込み、水はけの良い環境を作ります。
さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みます。

8月 全ての花色が薄くなっている。
肥料
どちらかというと肥料を好む植物です。
生育期の3月〜6月は緩効性化成肥料を定期的に置き肥します。
手入れ
種をつけると株が弱るので、咲き終わった花がらは摘み取ります。
種をつけさせないようにすると、長期間にわたって花を咲かせてくれます。
草丈が15cmくらいの時に枝先を切ると、枝数が増え株のボリュームが増して、花をたくさん咲かせます。
夏越し
高温多湿に弱いので夏越しは難しいです。
冷涼な地域では夏越し可能で、秋にも花を咲かせます。

6月下旬
病害虫
病気
うどん粉病にかかる確率がかなり高いです。
『必ずうどん粉病にかかる』と言っても良いくらいです。
うどん粉病とフロックスは切ってもきれない縁のようです。
被害が小さいうちは、うどん粉病にかかった葉を取り除き、様子を見てください。
広がるようなら、殺菌剤を散布します。
害虫
アブラムシやハモグリバエが発生することがあります。
アブラムシは見つけしだい薬剤を散布するなどして駆除してください。
ハモグリバエは発生すると、葉に1〜2㎜の白いスジが残ります。
名前の通り、葉の中に潜って葉を食べながら移動して行き、食害されたところは白くなります。
白いスジの先に黒い虫がいます。
葉ごと取り除いて処分するのが簡単で確実です。
被害にあった葉が多くて、取り除くと残る葉が少なくなるようなら、ハモグリバエをピンセットで取り除くという方法もあります。
放っておくと被害がどんどん増えるので、早めに駆除するのが大切です。
増やし方
種まきで増やせます。
適期は春(3月〜4月)か秋(9月〜10月)です。
春は、霜の心配がなくなってから種まきしましょう。
秋に種まきした場合は、苗を霜に当てないように防寒しましょう。

8月のクリームブリュレの花
まとめ
- フロックス・クリームブリュレは一年草
- クリーム色の優しい花色には個体差がある
- 草姿はふんわりと育つ
- 日当たりの良い場所、水はけの良い肥沃な土を好む
- うどん粉病にかかりやすい
最後までご覧頂きありがとうございました。
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