プリペットという樹木をご存知ですか?
葉色が美しく、成長が早く、刈り込みにも耐え育てやすいので近年人気の常緑低木です。
葉の色はレモン&ライム、オーレア、シルバープリペットがあります。
この記事ではプリペットの特徴や育て方を紹介していきたいと思います。
こんな方におすすめの記事です
- プリペットを育ててみたい
- シンボルツリーの足元に植える低木を探している
- 軽やかな印象の常緑低木を探している
- 生垣にできる低木を探している

我が家の庭のプリペット レモン&ライム
プリペットの基本情報
モクセイ科 イボタノキ属 原産国 中国・ヨーロッパ
半常緑〜常緑低木
学名 Ligustrum sinense
別名 セイヨウイボタノキ
花色 白
花期 5〜6月
耐寒性 強(−15度)
耐暑性 強
草丈 2〜3m (品種によって差がある)
日照 日向〜半日陰
プリぺットの特徴
葉は小さく軽やかな印象
細い枝に小さな葉が密集するように生え、放射状に枝を伸ばして成長します。
葉が薄くて小さいので軽やかな印象の低木です。
刈り込まずに放任で育てれば野趣あふれる姿になり、洋風の庭に良く似合います。
成長が早く生垣にも使える
成長がとても早く細かい枝を密につけるので、刈り込んで生垣に仕立てることもできます。
葉の色にバリエーションがある
葉の色が緑色の基本種の他に、ブルーがかった緑色に白の斑が入るシルバープリペット、ライムグリーンの葉にレモン色の斑が入るプリペット・レモン&ライム、緑色の葉にクリーム色の斑が入るプリペット・オーレアがあります。
近年人気なのはシルバープリペットとプリペット・レモン&ライムです。洋風の庭に良く似合います。

蕾をつけたシルバープリペット 我が家の庭から

爽やかな葉色のレモン&ライム 我が家の庭から
初夏に白い花を咲かせる
初夏に4ミリほどの白い花が穂状に咲きます。小さいので鑑賞価値は低いですが、逆に花が目立たないところが私は好きです。
プリペットの育て方
栽培環境
水はけの良い日向〜半日陰で育てます。
西日が当たるような環境でも問題なく育ちます。
斑入りの品種は西日で葉焼けすることもありません。
水やり
成長が早いので基本的には地植えにします。植え付けてから根が張るまでは乾かさないようにしますが、根が張れば降雨に任せて大丈夫です。夏に乾燥が続くような時は水やりします。
植え付け
2月か9月の下旬頃
手入れ
自然樹形で育てる場合は邪魔になる枝はその都度切ります。
生垣にしたいときは、はみ出した枝をこまめに刈り込みます。成長が早いので、最低でも年に2〜3回は刈り込まないとボサボサになってしまいます。刈り込みすぎてもすぐに新しい枝が生えるので、気を使わずに刈り込んで大丈夫です。
斑入りの品種は先祖返りして斑の入らない枝が生えることがあります。そういう枝は根元から切ってしまいましょう。放っておくと斑の入らない枝が増えてしまいます。
夏越し
容易です。地植えではよほど乾燥する時には水やりします。
冬越し
寒さには強くないので、寒さで葉が落ちて少なくなったりしますが心配はいりません。
春になれば芽吹いてきます。
病害虫
ハマキ虫やイモ虫、蛾の幼虫が春と秋にかなりの確率で発生します。
放っておくと葉を食い荒らされて大変なことになってしまうので、見つけ次第駆除します。
葉っぱのない枝や、地面に落ちた黒いフンを見つけたら、葉を裏から良く観察してみてください。虫がいるはずです。大きな虫は見つけやすいので、割り箸などで剥がして捨てます。
葉は食べられているのに虫が見つからない時は、小さな芋虫がいることが多いです。そんな時には殺虫剤で駆除します。虫は柔らかい葉が好きなので葉先のあたりに集中的に殺虫剤を撒きます。
一般的に風通しの悪い場所の方が発生しやすいようです。
我が家の庭でも、風通しと日当たりの良い場所に植えているプリペットには虫はほとんどつきませんが、風通しがあまり良くない場所に植えているプリペットには春と秋に必ず虫が発生しています。
肥料
2月と9月が基本です。油粕や骨粉(これを混ぜた固形の物も市販品にあります。)を株元から少し離れた周囲に撒くか埋め込みます。肥料は緩効性化成肥料でもかまいません。
大きく育ったら肥料は必要ありません。
増やし方
6〜7月に挿し木で増やせます。
いかがでしたか?
プリペットの魅力が伝わったでしょうか?
プリペットは虫がつきやすいですが、育てやすい低木です。この記事を読んで植えてみたいなって思われた方がいらしたら、ぜひ育ててみてください。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。