プルモナリアは、まだ寒い早春から花を咲かせてくれる宿根草(耐寒性多年草)。
葉が美しい品種が多く、花の咲かない時期も鑑賞価値が高い植物です。
寒さに強く、育てるのも難しくないので初心者の方にもおすすめです。
今回はプルモナリアの特徴や育て方をご紹介します。
<こんな方におすすめの記事です>
- プルモナリアの育て方を知りたい
- 早春に咲く宿根草を知りたい
- 半日陰で花を咲かせる植物を知りたい
- 落葉樹の下に植える植物を知りたい
もくじ
プルモナリアの基本情報
ムラサキ科 プルモナリア属
宿根草/耐寒性多年草
原産地 ヨーロッパ(原種の主な自生地)
学名 Pulmonaria
別名 ラングワート(英名)
花色 青・紫・白・ピンク
草丈 20〜30cm
花期 早春〜春
耐寒性 強い
耐暑性 普通
日照 半日陰
プルモナリアの特徴
早春に花が咲く
まだ寒い早春から花を咲かせます。
花は直径1〜3cmで、青・紫・ピンク・白があります。
蕾の時はピンク色で、咲き進むにつれて青色に変わっていく品種もあります。
花を咲かせながら成長し葉が茂っていきます。
花上がりが良くて、一度植えると年々花数が増えてくれるので毎年楽しみです。
プルモナリアの咲く時期は、春咲きの球根植物やクリスマスローズが咲く頃です。
これらの植物の近くに植えておくと、早春の庭が賑やかになりますよ。
斑入り葉の品種が多い
緑葉の品種もありますが、斑入り葉の品種が多いのが特徴です。
葉に白い斑点が入るものが多く、全体が白っぽいシルバーリーフの品種もあります。
葉が美しいので、花の咲かない時期もカラーリーフとして楽しめますよ。
日陰に強い
強い日差しは苦手で、半日陰を好みます。
半日陰でも花を咲かせます。
耐寒性が強い
耐寒性がとても強く、寒冷地でも対策なしで冬を越します。
品種や環境によっては冬も葉が残ります。
プルモナリアの育て方
栽培環境
半日陰や明るい日陰で、水はけがよく、肥沃な土壌を好みます。
春の開花までは日当たりで、その後は日陰になるようなところが良いです。
落葉樹の下などは最も好む環境です。
水やり
強乾燥を嫌うので、乾かしすぎには注意してください。
鉢植えは表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えでは降雨に任せますが、乾燥が続く時は水やりしてください。
肥料
2月中旬〜4月と10〜11月に肥料を与えます。
特に3〜4月の成長期は肥料を必要とします。
鉢植えも地植えも、緩効性化成肥料を置き肥します。
植え付け・植え替え
適期は2月中旬〜5月中旬と10〜11月です。
用土は水はけが良く、肥沃なものが適しています。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に鹿沼土や軽石を少し混ぜるか、山野草の土に腐葉土を混ぜます。
地植えの場合は、夏は日陰になる落葉樹の陰などに腐葉土をしっかりすき込んで植え付けます。
手入れ
花がら摘みと枯れ葉を取り除く程度で、ほとんど手がかかりません。
夏越し
高温多湿と夏の強い陽射しに弱いので、鉢植えは風通しの良い日陰に移動します。
地植えは落葉樹の陰などに植えるのが最適です。
夏の間は、蒸れを防ぐために枯れ葉を取り除いて、風通しの良い環境を作りましょう。
冬越し
寒さにはとても強く、寒冷地でも対策なしで大丈夫です。
病害虫
うどん粉病
風通しが悪いと、うどん粉病が発生することがあります。
うどん粉病が発生したら、広がらないうちに殺菌剤を散布しましょう。
アブラムシ
暖かくなるとアブラムシがつくことがあるので、見つけ次第駆除しましょう。
増やし方
種まき、株分けで増やせます。
おすすめは株分けで、時期は春か秋が適しています。
まとめ
- 一度植えると毎年花を咲かせる多年草
- まだ寒い早春に花を咲かせる
- 斑入りの品種が豊富
- 半日陰で、水はけが良く、肥沃な土壌を好む
- 高温多湿は苦手
- 耐寒性はとても強い
- 初心者にもおすすめ
我が家では今年もプルモナリアが花を咲かせました。
3月の初めごろに花芽が立ち上がってきました。
毎年この花芽を見ると、「春が来た!」って嬉しくなってしまいます。
嬉しいけれど、雑草が生えてくるのもこの頃から・・・
鉢植えの水やりも冬のようには放っておけなくなる時期になります。
庭仕事が忙しくなってきます。
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