秋は宿根草の植えどき!秋に植えたい3つの理由

秋の庭

宿根草は、一度植えると数年から十数年と長く楽しめる植物。

宿根草の植え付け適期は春か秋ですが、おすすめは秋植えです。

今回は、宿根草を秋に植えたい3つの理由と宿根草の流通時期、秋に植える際の注意点をご紹介します。

宿根草を秋に植えたい理由

宿根草の冬芽

2月下旬 休眠から目覚めた宿根草

秋に植える理由は、大きく分けて以下の3つです。

根がよく張り元気な株に育つ

宿根草は冬の間は地上部を枯らすので、成長していないように見えますが、実は土の中では根が成長を続けています。

この時期にどれくらい根を張らせたかによって、春以降の株のボリュームや花数に大きく影響が出ます。

根がよく張った状態で春を迎えると、花期にはたくさんの花を咲かせやすくなります。

春に比べて苗の種類が豊富

秋は、春に比べて宿根草の苗が豊富に流通しています。また、春は品種によって苗の価格が高騰することもあります。

夏越しが楽になる

秋に植えた宿根草は、根がよく張っていて体力があるので、暑い夏も乗り越えやすくなります。

春に植えた宿根草は、夏までにしっかりと根を張ることができず、夏の暑さで枯れてしまうことがあります。

宿根草を秋に植えるときの注意点

秋に植える宿根草は、冬の寒さに耐えられる種類を選ぶ必要があります。

地域によって冬の寒さは違うので、まずは植えたい宿根草が自分の地域の最低気温に耐えられるか事前に調べておきましょう。

ネットで植物の名前を調べると、植物に関する情報が幅広く得られます。

秋の苗の販売はいつから?

宿根草の苗

では、秋に宿根草の苗が出回るのはいつ頃からでしょう?

宿根草の種類が豊富なことで有名な『おぎはら植物園』さんに質問してみました。

*回答をいただいたのは9月1日です。

おおよその品種が9月下旬頃からの販売予定となっております。
*来週あたりから徐々に増え始めますが、販売の初めは苗が若いので10月ごろが良いです。

人気品種はすぐに売り切れてしまうこともありますが、時期が早いと苗が若く、根が張っていないことがあるようです。

昨年9月中旬に購入したエキナセアは、根があまり張っていませんでした。そのためか、3ポットのうち2ポットは今年は花が咲きませんでした。

『苗が若いと一年目は花が咲かないことがある』ということは、覚えておきたいですね。

▼以前にも同じような経験があって、『おぎはら植物園』さんに質問しています。

『一年目のエキナセアに花が咲かない』という問題を、おぎはら植物園さんに質問してみました。

▼『おぎはら植物園』さんのショップはこちらから

いつまでに植えれば良い?

宿根草の苗

鉢増しした宿根草

秋~冬の植え付けは 寒冷地は11月までに、暖地では年末までには植えておきましょう。

地域によって差がありますが、目安としては、最高気温が10℃を下回りはじめる2週間前までには植えたいですね。

もしも、すぐに植えられない場合は、ひとまずひと回り大きい鉢に鉢増しして、地植えするまでに少しでも根を張らせておきましょう。(根が張っていない苗は鉢増しする必要はありません。)

春に植えるなら

春に宿根草を植えることも悪いことではありませんが、開花が始まると根の成長が徐々に止まっていくと言われています。

そうすると、夏までにしっかりと根を張ることができず、夏越しできないことがあります。

春に植えるのなら、花が咲く前に、なるべく早いタイミングで苗を植え付けましょう。しっかりと根が張った状態で花期を迎えるのがポイントです。

まとめ

冬の宿根草

12月 落葉前のゲラニウム

  • 秋植えにすると冬の間に根が成長する
  • 根がよく張った状態で春を迎えると、花期にたくさんの花を咲かせる
  • 苗の流通は9月下旬から始まる
  • 苗の植え付けは10月頃からが良い(寒冷地は11月までに、暖地では年末までには植え付ける)
  • 秋に植えるなら事前に植物の耐寒性を調べておく
  • 春に植えるなら花が咲く前に、なるべく早いタイミングで

最後までご覧いただきありがとうございました。

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