ルメックスは緑色の葉に赤紫の葉脈が美しい鑑賞価値の高い植物です。
ルメックスだけを見ると個性的でインパクトがありますよね。
でも、どんな植物にも合わせやすく、目立ちすぎず、良いアクセントになるんです。
この記事ではルメックスの特徴や育て方、
よくやって来る害虫の対処なども紹介していきたいと思います。
もくじ
ルメックスの基本情報

5月の庭から
タデ科 ギシギシ属
耐寒性/多年草(冬季常緑〜半常緑)
原産地 ヨーロッパ
学名 Rumex sanguineus
別名 赤すじソレル レッドソレル ブラディドッグ
花期 6〜7月
花色 淡い緑色
草丈 15〜30cm
耐寒性 強(−15度)
耐暑性 強
日照 日向〜半日陰
ルメックスの特徴

赤紫の葉脈が個性的な葉
緑色の葉に赤紫の葉脈が入り、カラーリーフとしての鑑賞価値が高い植物です。
葉はロゼット状にこんもりと繁り、初夏には淡い緑の花を咲かせます。
この花にはあまり鑑賞価値がありませんが、そのままにしておくと種をつけ、こぼれた種が発芽することがありますよ。
ルメックスの育て方

4月中旬 花壇の中のルメックス
栽培環境
日当たりを好みますが、半日陰でも育ちます。
やや乾燥に弱いので、水はけの良い土で乾燥させ過ぎないように育てます。
地植えの場合は、乾燥しすぎない半日陰の場所に植えると管理が楽ですよ。
日向に植えたルメックスは、水切れに注意してくださいね。
水やり
やや乾燥に弱い植物です。
鉢植えの場合は、用土が完全に乾く前に水やりします。
(土の表面は乾いているが、鉢の中は湿っている状態の時に!)
地植えの場合は、乾燥が続くようなら水やりしてください。
*地植えは半日陰に植えた方が水管理が楽になります。

5月初旬の庭から
肥料
肥料は、鉢植えも地植えも春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
植え付け・植え替え
植え付け 3〜4月と9〜10月
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に植え付けてください。
地植えの場合は、用土に腐葉土や緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
植え替え 3〜4月と9〜10月
鉢植えの場合は、根が回ってきたら株分けするか、ひと回り大きな鉢に植え替えます。
地植えの場合は、植え替えは不要です。
大株に育ってきたものを増やしたい時には、掘り上げて株分けし植え替えます。

5月の庭 赤紫の葉脈が個性的
手入れ
咲き終わった花茎は株元から切り戻します。
害虫の食害にあって葉が汚くなった時はバッサリ切り戻してください。
しばらくすると新しい芽が出てきますよ。
夏越し
やや乾燥に弱いのですが、実は高温多湿も苦手です。
地植えの場合は、梅雨に入る頃に株の周りの傷んだ葉を取り除いたり、周囲の植物を手入れして風通しの良い環境を作ってください。
冬越し
耐寒性は強いので特別な対策は不要です。
寒冷地では地上部は枯れますが、春になると芽吹いてきます。
病害虫

6月 害虫の被害にあった葉
ナメクジ・イモムシ・ダンゴムシなどが葉を食べにやってきます。
ひどい時は葉脈だけになってしまっている葉を見かけることも・・・
予防として株の周りにオルトラン粒剤を撒いておくと被害を減らせます。

オルトラン粒剤をまいておいた株は害虫の被害にあっていません
オルトランDXは植えつける時に、土に混ぜ込んで使うこともできるので便利です。
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増やし方
株分け・種まき・こぼれ種で増えます。
株分け
大株に育っていたら植え替え時期に株分けできます。
堀り上げた株を優しく分けて植え付けてください。
種まき
春の3〜4月と秋の9〜10月が適期です。
こぼれ種
咲き終わった花を切り取らずに結実させて種ができると、こぼれた種が発芽してこぼれ種で増やすことができます。

4月 西日に照らされるルメックス
最後に
実は初めてルメックスを見たのは、働いていた園芸店でした。
個性的でインパクトのあるルメックスの第一印象は
いや、気持ち悪いわ〜、こんな葉っぱ誰が買うん?
仕入れ担当、何考えとん??
予想通り、個性的すぎてお客様にはなかなか手にとってもらえません。
このままだと、売れ残ってしまうわ〜!
寄せ植えに使ってみるか?
そして、色々な植物と寄せ植えにしてみたら
あら⁉︎
ルメックスってどんな植物とも合わせやすいわ!
いい仕事するじゃないの〜♪
それからというもの、私はルメックスの大ファンになったんです。
もちろん、お店のルメックスは売れ残ることなく、お客様にお迎えしてもらえました。
でも、今でもルメックスを初めて見た時の驚きは忘れられません笑
いかがでしたか?
ルメックス、今度見かけたら植えてみようかしら?って思ってくださったかなあ?
騙されたと思って植えてみて下さい。
目立ちすぎずかっこいいカラーリーフプランツですよ。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。