強い柑橘系の香りがする葉に、黄色い花を咲かせるレモンマリーゴールド。
一年草のマリーゴールドの近縁種ですが、レモンマリーゴールドは多年草。
花上がりがとても良く、9月頃から霜が降りるまで次々と花を咲かせます。
通路脇に植えると、体に触れるたびに良い香りが漂います。
今回はレモンマリーゴールドの特徴や育て方を紹介します。
レモンマリーゴールドの基本情報

我が家では5月から咲く
キク科 タゲテス属
半耐寒性多年草
原産地 南アメリカ
学名 Tagetes lemmoni
別名 ハーブマリーゴールド
花色 黄色
花期 9月〜12月
(適地では5月頃から咲く)
草丈 30〜150cm
耐寒性 普通(−5℃程度)
耐暑性 強い
日照 日向
レモンマリーゴールドの特徴

5月の庭から
レモンマリーゴールドは、秋から初冬にかけて明るい黄色の花を咲かせる多年草。
*適地では5月頃から花を咲かせます。
花は3cm程度の大きさで、花付きが非常に良く、霜が降りるまで次々と咲きます。
葉は強い柑橘系の香りがあり、ハーブティーとして利用されます。葉の香りは濃厚で苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
花はエディブルフラワーとして利用できます。
根からナメクジや線虫が嫌う成分が分泌されており、花壇のコンパニオンプランツとして有効です。
暑さに強く、最低気温は−5℃程度まで耐える丈夫な植物です。
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レモンマリーゴールドの育て方

11月の庭から
栽培環境
日当たりと水はけの良い環境を好みます。
半日陰でも生育しますが花は少なくなります。
生育旺盛で大きく育つので、地植え向きの植物です。
鉢植えで育てるなら、大きめの鉢に植えてください。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、根付いた後は降雨に任せます。
植え付け・植え替え
植え付け
冬以外は植え付け可能です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に堆肥や腐葉土を混ぜ込み、水はけの良い土壌を作ります。
植え替え
植え替適期は春か秋。
生育旺盛なので、鉢植えは毎年ひと回り大きな鉢に植え替えます。
地植えの場合は植え替えの必要はありません。

12月初旬の庭から
肥料
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を少量置き肥します。
*肥料の与えすぎは花が咲かない原因になるので、肥料は控えめに。
地植えの場合は、植え付け時に元肥として堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおけば、その後の追肥はほぼ不要です。
手入れ
生育が良いので、放任で育てると大きくなりすぎてしまいます。
大きくしたくないなら、初夏から夏に草丈1/3程度まで切り戻します。
夏越し
暑さには強いので特別な対策は必要ありませんが、夏に切り戻しておくと草丈を抑えることができます。
冬越し
耐寒温度は−5℃程度で、寒冷地以外では屋外で越冬できます。
霜が降りると枯れ始め、落葉して冬を越します。
地上部が枯れてきたら、地際から20〜30cmくらいで切り戻しておきます。
温暖地以外では、防寒対策に株元をバーク堆肥でマルチングしておきましょう。

12月初旬の庭 そろそろ花も終わりです
病害虫
病気はほとんど見られません。
高温期にハダニが発生することがあります。
ハダニが少ないうちは、葉の裏に水をかけて洗い流すのが有効です。
増やし方
種まきと挿し木で増やせます。
種まきの適期は4月〜6月、挿し木は春と秋が適期です。
*レモンマリーゴールドは発根しやすい植物です。
まとめ
- 冬は枯れて春に芽吹く多年草タイプの植物
- 9月〜12月に黄色い花を咲かせる(適地では5月から咲く)
- 葉に強い柑橘系の香りがある
- 葉はハーブティーに、花はエディブルフラワーとして利用できる
- 日向の水はけが良い場所を好む
- 根からナメクジや線虫が嫌う成分が分泌され、花壇のコンパニオンプランツとして有効
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