トレニアは暑さに強い植物で、初夏から秋まで休むことなく次々と花を咲かせます。
草丈が低く他の植物とも合わせやすいことから、夏花壇の定番植物になっています。
夏の多湿に強く、丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。
今回はトレニアの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
トレニアの基本情報
分類 | 一年草、多年草 |
科名 | アゼトウガラシ科 |
属名 | ツルウリクサ属 |
原産地 | 東南アジア、南アフリカ |
学名 | Torenia |
別名 | ナツスミレ、ハナウリクサ |
花色 | 青、ピンク、白、紫など |
花期 | 6〜10月 |
草丈 | 20〜30cm |
葉張り | 20〜40cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向〜半日陰 |
トレニアの特徴
トレニアはアゼトウガラシ科、ツルウリクサ属の一年草または多年草。東南アジア、南アフリカを中心に約40種が分布しています。姿がスミレにやや似ていることから「夏スミレ」とも呼ばれます。
トレニアは暑さや湿度にも強く、夏の間も絶えることなく開花します。
トレニアには、こんもりまとまる「立ち性」と、這うように広がる「ほふく性」の品種があります。
ほふく性の品種には、近年大人気の「スーパートレニア・カタリーナ」や特徴的な白い花を咲かせる「ソラリナ」、黄色い花を咲かせる「イエロームーン」などがあります。
関連記事>>スーパートレニア・カタリーナの育て方|綺麗に花を咲かせる4つのコツとは?
トレニアは暑い地域の原産なので、寒さには弱く晩秋には枯れます。
「トレニア・コンカラー」という多年草タイプの品種だけは、室内に取り込めば冬越しさせることができます。
トレニアの育て方
栽培環境
トレニアは日当たりと水はけの良い環境を好みます。
水切れに弱いので、真夏の強い西日が当たらないような場所が理想的です。
暑さには強く直射日光で葉っぱが傷むということはありません。
夏の多湿にも強いですが極端な乾燥は嫌います。
水やり
トレニアは土が少々湿っているくらいの状態を好みます。
水切れさせると生育や花上がりに影響が出ることがあります。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。特に夏場は乾燥しやすいので注意してください。
地植えの場合も乾燥が続くようなら水やりしてください。
肥料
トレニアは長期間花を咲かせ続けるので、肥料切れしないように、定期的に肥料を与えます。
鉢植え、地植えともに6月~10月の花期の間は肥料を切らさないように管理します。
規定量に薄めた液体肥料か、緩効性化成肥料を与えます。
植え付け
トレニアの植え付け適期は5月〜8月。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。さらに元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
手入れ
トレニアは植え付けて草丈10cmくらいになった時に摘心すると花数が増えます。
こまめに花がらを摘むと花上がりが良く、美しい状態が保てます。
しかし、次々と花が咲くのでいちいち花がらを摘むのは大変です。散った花だけでも取り除くようにすると病気の予防になります。
草姿が乱れたり、花がらや枯れ枝が目立ってきたら、半分くらいの丈に切り戻せばまたこんもりと咲いてくれます。
*真夏の切り戻しは、植物にとって負担が大きいのでなるべく避けましょう。
夏越し
トレニアは暑さに強い植物です。
ただし、乾燥には弱いところがあるので、夏の西日が当たる場所は避けたほうが管理は楽です。
鉢植えは西日が当たらない場所に移動しましょう。
地植えの場合は、あらかじめ西日が当たる場所を避けて植え付けるのをおすすめします。
冬越し
トレニアは寒さに弱いので晩秋には枯れます。
多年草タイプの「トレニア・コンカラー」も寒さには弱いので、晩秋には室内の日当たりの良い場所に取り込んでください。
病害虫
トレニアは丈夫な植物であまり病害虫はありませんが、梅雨時など湿度が高い時に灰色かび病が発生することがあります。
花がらを放置すると、灰色かび病のもとになるので、雨が続くときは散った花だけでも取り除くようにしましょう。
たまにアザミウマ、アブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除してください。
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増やし方
トレニアは種まき、挿し木で増やせます。
*トレニアはこぼれ種でもよく発芽します。ただし、園芸品種には種の出来ない品種もあります。
種まき
適期は5月~6月です。発芽温度は20℃~25℃と高めなので、暖かくなってから種をまきます。
挿し木
適期は5月〜7月です。
トレニアは発根が良いので、挿し木は簡単です。
2節ほどの長さに茎を切り取って挿し穂にします。蕾は摘み取ります。
葉の付け根の部分から根が出るので、この部分が土に触れるように挿しておきます。
まとめ
- 初夏から秋まで次々と花を咲かせる一年草または多年草
- 花上がりがとても良く夏花壇の定番植物
- 花色は青、ピンク、白、紫など
- 立ち性とほふく性がある
- 暑さには強いが寒さには弱い
- 極端な乾燥は苦手で、水切れさせると生育が鈍る
- 挿し木や種まきで増やせる(園芸品種には種の出来ない品種もある)
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