宿根バーベナ・リギダの育て方|繁殖力旺盛|花壇に植えてはいけない

バーベナリギダ・べノーサの花

バーベナ・リギダは春から秋まで可愛い花を咲かせる宿根草。

性質はとても強健で、放任でも良く育ち、初心者にも栽培は簡単です。

ただし地下茎で増えるので、安易に地植えにするのはおすすめできません。育てるならコンテナ栽培か、地下茎で増えないように制限された場所に植え付けましょう。

今回は、バーベナ・リギダの特徴や育て方をご紹介します。

バーベナ・リギダの基本情報

バーベナ・リギダの花

クマツヅラ科クマツヅラ属

耐寒性多年草(宿根草)

 

原産地   南アメリカ

学名      Verbena rigida

和名    宿根バーベナ

花色    紫、淡いピンク

花期    5月〜11月

草丈    30〜40cm

葉張り   40cm程度

耐寒性   強い(−10℃前後)

耐暑性   強い

日照    日向

バーベナ・リギダの特徴

バーベナ・リギダのピンクの花

花は下から上へと咲き進む

バーベナ・リギダは南米原産の多年草で、原産地では日当たりの良い場所に自生しています。

花期は5月から11月。長く伸びた茎の先に花径4~7㎜程度の花を多数咲かせます。

品種は花色が紫の「べノーサ」と、薄いピンクの「ポラリス」があります。

暑さ寒さに強く、病害虫も少なく、栽培は容易です。

ただし、地植えにすると地下茎で増えるので、植え付け場所には注意が必要です。

特に紫花の「べノーサ」は地下茎で猛烈に増えます。

我が家の例

花壇に植えた「べノーサ」が地下茎で広がり、あちこちに芽を出して困りました。処分しようと掘り上げ、プランターに放り込んで屋外に放置していました。冬の間は雪に埋もれたり、土も凍って枯れているように見えましたが、春になるとまた芽吹いていました。

▼紫色のベノーサは猛烈に増えます。

▼地植えするなら薄いピンク色のポラリスが無難です。

バーベナ・リギダの育て方

バーベナ・リギダの花

薄いピンクの花を咲かせる品種「ポラリス」

栽培環境

日当たりと水はけの良い環境を好みますが、土質はあまり気にしなくても大丈夫。

生育旺盛なので鉢植えでは根詰まりしやすく、どちらかというと地植え向きの植物です。

ただし、地下茎で増えるので、地植えの場合は地下茎が広がらないように制限された場所に植え付けてください。

*こぼれ種でも増えます。

水やり

鉢植えは用土が乾いたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は降雨に任せます。

肥料

痩せ地でも育つ植物なので、あまり肥料を必要としません。

一面に広がったバーベナ・リギダ

バーベナ・リギダ「べノーサ」と「ポラリス」

植え付け・植え替え

植え付け・植え替えの適期は春と秋です。

植え付け

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、庭土に腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおきます。

植え替え

バーベナ・リギダは、とても生育が旺盛です。

鉢植えの場合は、毎年ひと回り大きな鉢に植え替えるか、株分けしてください。

地植えの場合は、植え替えの必要はありません。

手入れ

咲き終わった花茎や枯れ葉は切り取ります。

地下茎でよく増えるので、不要な芽はその都度抜きましょう。

夏越し・冬越し

暑さ寒さに強いので、特別な対策は不要です。

冬は地上部を枯らして冬芽で越冬します。枯れた地上部は地際で切り取っておきましょう。

バーベナリギダ・べノーサの花

紫色の花を咲かせる品種「べノーサ」

増やし方

株分けと種まきで増やすことができます。

株分け

地下茎で増えて芽を出すので、この芽を掘り上げて植え替えます。

種まき

適期は3月下旬から4月です。

病害虫

ほとんど発生しません。

バーベナ・リギダのまとめ

  • 暑さ寒さに強い丈夫な宿根草
  • 日当たりを好む
  • 花期は5月から11月
  • 花色は薄いピンクと紫がある
  • 病害虫はほとんどない
  • こぼれ種で増える
  • 地下茎で増える(べノーサは猛烈に増えるので注意)
  • 植え付け場所はよく考えること

最後までご覧いただきありがとうございました。

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