ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)の育て方|冬越しできる?葉が枯れるのは?

ブルーサルビアの花

ブルーサルビアはシソ科の半耐寒性多年草。

耐寒性が低く冬に枯れてしまうことが多いため、日本では一年草として扱うのが一般的です。

ただし、地域によっては冬越しも可能で、実際に冬の最低気温がマイナス6〜7度の我が家でも屋外で冬越しできています。

ブルーサルビアの花期は5〜10月。花期になると小さな花を穂状に咲かせます。基本種の花色は青紫ですが、白花品種もあります。

ブルーサルビアはホームセンターなどで安価に購入できるので、夏花壇におすすめです。

今回はブルーサルビアの特徴や育て方をご紹介します。

ブルーサルビアの基本情報

ブルーサルビアの花

科名 シソ科
属名 アキギリ属
分類 半耐寒性多年草(日本では一年草扱い)
原産地 北アメリカ
学名 Salvia farinacea
別名 サルビアファリナセア
花色 青紫、白
花期 5〜10月
草丈 30〜60cm
葉張り 15〜30cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
日照 日向

ブルーサルビアの特徴

ブルーサルビアはシソ科の半耐寒性多年草。

耐寒性が低く冬の寒さで枯れてしまうことが多いため、温暖な地域以外では一年草扱いになっています。

しかし、霜が降りるような地域でも寒冷地でなければ冬越しできます。なぜなら、我が家は冬の最低気温がマイナス6〜7度になることがありますが、屋外で冬越しできているからです。

ブルーサルビアの花期は5〜10月。花期になると茎の上部に小さな花を穂状に咲かせます。高温多湿な環境がやや苦手なため夏は花が少なくなることがあります。

花色は青紫が一般的ですが、白花品種も流通しています。白花品種はホワイトサルビアとも呼ばれます。

ブルーサルビアは丈夫で育てやすいと言われている反面、乾燥や過湿に弱く、ハダニなどの害虫の被害を受けやすいので、栽培環境や水やり、害虫に気をつけて育てましょう。

 

ブルーサルビアの栽培環境

ブルーサルビアの花

日当たり・置き場所

ブルーサルビアは日当たりと水はけ、風通しの良い環境を好みます。

用土

用土は水はけの良いものを使いましょう。酸性の土はやや苦手です。

鉢植えの場合は、ハーブの土か市販の草花用培養土に軽石を混ぜたものを使うと良いでしょう。

地植えの場合は、掘り上げた庭土に有機石灰を混ぜて土壌を中和しておきます。さらに堆肥や腐葉土をたっぷりと混ぜ込み水はけの良い環境を作ります。元肥として緩効性化成肥料も混ぜ込んでおきましょう。

ブルーサルビアの育て方

ブルーサルビアの花

植え付け・植え替え

ブルーサルビアの植え付け・植え替えの適期は5〜6月です。

草丈が30〜60cmになるので、ある程度深さのある鉢に植えましょう。

地植えは20cm間隔で植え付けましょう。

ブルーサルビアは一年草扱いなので、植え替えの必要はありません。

水やり

ブルーサルビアは乾燥も過湿も苦手です。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしましょう。

地植えの場合は、基本的には自然に降る雨だけで大丈夫ですが、真夏に乾燥が続くようなときは水やりをしましょう。

肥料

真夏を除いた5〜7月、9〜11月上旬に、月に1度を目安に緩効性肥料を置き肥します。(効果がひと月程度の肥料の場合)

手入れ

咲き終わったブルーサルビアの花は花茎ごと摘み取りましょう。傷んだ葉は取り除きましょう。

  • ブルーサルビアは水切れすると下葉が黄色くなります。
  • 風通しの悪さによる蒸れ、過湿による根腐れで葉が茶色く枯れてきます。
  • ハダニが発生すると葉に白い小斑点やカスリ状の傷ができます。

ブルーサルビアの花

夏越し

ブルーサルビアは高温多湿が苦手なので、梅雨に入る頃に半分くらいの丈で切り戻して、風通し良くしておきましょう。

鉢植えのブルーサルビアは水切れしないように気をつけましょう。必要ならば朝夕の2回水やりをしましょう。

日照りが続くようなときは、地植えのブルーサルビアにも朝か夕方の涼しい時間に水やりをしましょう。

冬越し

ブルーサルビアは寒さに弱く、霜が降りると地上部は枯れます。ただし、地域によっては冬越しもできるので、地上部が枯れてきたら地際から5cm程度の高さで切り戻し、株元をバーク堆肥などでマルチングしておきましょう。

ブルーサルビアが冬越しできるのは温暖な地域と言われていますが、育てた経験ではマイナス6〜7度までは大丈夫です。とはいえ、温度だけでなく環境によっても差があるので温度は目安にしてください。

ブルーサルビアの花

病害虫

ブルーサルビアには病気はあまり見られません。

害虫はアブラムシやハダニが発生することがあります。どちらも見つけ次第対処しましょう。

アブラムシは体長1〜3㎜程度で、色は黄緑色から茶色や黒っぽいものまで多様ですが、一番よく見かけるのは黄緑色のものです。発生しやすい時期は4〜11月で、特に4〜6月と9〜10月に多く発生します。

ハダニは、高温乾燥が続くと発生しやすい小さな虫で、葉裏などについて吸汁します。大量に発生すると株が弱り、最悪の場合は枯れることもあるので、早めに気づくことが大切です。発生初期ならば葉裏に水をかけてハダニを洗い流すことで駆除できます。

薬剤を使うならナチュラル系のものがおすすめです。

増やし方

ブルーサルビアは種まきで増やせます。

種まきの適期は4月下旬~6月です。

ブルーサルビアのまとめ

  • 春から秋にかけて青紫の花を咲かせる(白花品種もある)
  • 日当たりと水はけ、風通しの良い環境を好む
  • 一年草扱いだが地域によっては冬越しできる
  • 葉が枯れる原因は乾燥による水切れ、過湿による根腐れ、ハダニなどの害虫被害がある

最後までご覧いただきありがとうございました。

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