宿根ネメシアは花色が豊富で、四季咲き性が強い半耐寒性多年草。
草丈20〜30cmとコンパクトなので寄せ植えにおすすめの植物です。
名前に宿根とついていますが、どうやら短命で2〜3年で枯れるのが一般的なようです。
品種改良で性質は強くなったと言われますが、夏越しや冬越し、灰色かび病には注意が必要です。
この記事では、宿根ネメシアの育て方を紹介したいと思います。
<こんな方におすすめの記事です>
- 宿根ネメシアの育て方を知りたい
- 宿根ネメシアを夏越しさせたい
- 宿根ネメシアを冬越しさせたい
もくじ
宿根ネメシアの基本情報
ゴマノハグサ科ネメシア属
半耐寒性/ 多年草
原産地 南アフリカ
花色 白 クリーム ピンク 紫 褐色など
花期 10月〜6月(3度以上あれば冬も花が咲く)
草丈 20〜30cm
耐寒性 普通(−3度まで)
耐暑性 やや弱い
日照 日向(夏の間は半日陰)
宿根ネメシアの特徴
花色が豊富
宿根ネメシアは品種改良が盛んで、毎年新しい花色が店先に並びます。
ひとつの花に2色以上の色をつける魅力的な品種もあります。
四季咲き性が強い
四季咲き性が強く、最低気温が3度以上あれば、夏以外は花を咲かせます。
*我が家では1月6日現在、鉢植えのネメシアが咲いています。
私の住む地方は冬の最高気温は今のところ3〜8度あります。
夜は外気温が−1度から−5度くらいになるので、夜だけ玄関に取り込んでいます。
コンパクトな草丈
草丈は20〜30cmで大きくならないので、寄せ植えにしても長く楽しむことができます。
宿根ネメシアの育て方
栽培環境
日当たりと水はけの良い環境を好みます。
鉢植えにして、春と秋は日当たりが良い場所、夏は半日陰になる場所で育てます。
雨にあたると灰色カビ病にかかりやすくなるので、雨がかからない軒下が理想的です。
水やり
宿根ネメシアは多湿を嫌います。
鉢植えは表土が乾いてからたっぷり水やりします。
地植えは降雨に任せますが、乾燥が続くようなら水やりします。
(地植えはおすすめできません。植えるなら軒先のような雨がかかりにくい場所に植えましょう。)
水やりは、葉に水がかからないように株元の土にあげて下さい。
灰色かび病を防ぐために、特に気を付けて欲しいポイントです。
夏と冬は乾かし気味に管理します。
肥料
鉢植えの場合、開花している間は薄めの液体肥料を2週間に一度くらい与えます。
地植えでは肥料は不要です。
植え付け・植え替え
3〜4月と9〜10月が適期です。
用土は市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
植え付けの際には株元にココヤシファイバーを敷いておくのがおすすめです。
ココヤシファイバーが水やりの際の土の跳ね返りを防ぎ、灰色かび病の予防になります。
手入れ
咲き終わった花がらはこまめに摘み取り、花茎は元から切り取ります。
*散った花びらを放置したままにすると灰色かび病の発生源になります。
花がひと通り咲き終わったら、草丈の2分の1くらいの高さで切り戻すと、脇芽が伸びて再び開花します。
夏越し
6月ごろに、草丈の2分の1くらいで切り戻して、雨が当たらない風通しの良い半日陰に移動します。
水やりは乾燥気味に管理してください。
冬越し
品種改良が進んで耐寒性が強い品種もありますが、実感としては寒さには強くないと思います。
冬越しの対策は、南向きの軒下など暖かい場所に移動し、夜間は厚めの不織布をかけます。
夜の気温が−3度より下がる時は、室内(玄関など)に取り込むのが安心です。
寒冷地では対策をしても戸外では冬を越すのは難しいでしょう。
寒冷地の方は冬の間は室内で育てるか、春に植え付けるのがおすすめです。
我が家は寒冷地ではありませんが、夜間に室内に取り込むのを忘れて瀕死の状態になったことがあります。
病気
病気は灰色かび病やウイルス病がみられます。
灰色かび病
灰色かび病は宿根ネメシアに発生しやすく、真夏と真冬以外の時期に多くみられます。
初期症状では花や葉にシミのような斑点が現れ、葉茎が溶けるように腐り、灰色のかびで覆われます。
灰色かび病を防ぐためには普段からの予防(風通しの確保、花がら摘み)が大切です。
発生してしまったら傷んだ部分は切り取り、株が混み合っているようなら切り戻して、風通しの良い場所で乾燥気味に管理します。
それでも改善されない時は殺菌剤を散布します。
ウイルス病
葉や茎が黒く枯れます。
ウイルス病にかかると治ることはありません。
アブラムシなどを介して他の植物にもうつっていくので、抜き取って処分してください。
ウイルス病はハサミを介して他の植物にうつるので、ハサミは清潔なものを使いましょう。
害虫
アブラムシやハダニが見られます。
見つけ次第駆除してください。
*アブラムシはウイルス病を媒介します。
増やし方
種まき 適期は10月です。
挿し木 適期は5〜6月と9〜10月です。 *容易に根が出ます
まとめ
- 日当たりと風通しの良い場所、水はけの良い土で育てる。
- 鉢植えにして、雨に当てないように育てる。
- 灰色かび病にかかりやすいので、花がらはこまめに摘み取る。
- 夏は半日陰の風通しの良い場所で乾燥気味に管理する。
- 冬は霜の当たらない日当たりの良い場所で乾燥気味に管理する。
- 宿根草だけど実は短命!(2〜3年で枯れるのが一般的)
宿根ネメシアは品種改良が進んで、花色が豊富で魅力的な植物です。
品種改良で性質が強くなったと言われていますが、育てやすい花とは言えません。
夏越しや冬越しにエネルギーを使うより、一年草のつもりで育てるのがストレスが無くて良いかもしれませんね♪
▼宿根ネメシアと同じ時期に流通する、寄せ植えにおすすめの一年草
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。