ブロンズ色の葉と赤紫の長い穂が美しいぺニセタム・パープルファウンテングラス。
暑さに強く、夏の間もぐんぐん成長して、美しい穂をたくさん立ち上げてくれます。
ただし、寒さに弱く耐寒温度は5℃程度しかないので、暖地以外では戸外で冬を越すことができません。冬越しする場合は室内に取り込む必要があります。
種はほとんど付かないので、種で増やすことができません。増やす方法は株分けのみになります。
今回はパープルファウンテングラスの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
パープルファウンテングラスの基本情報
イネ科 ぺニセタム(チカラシバ)属
非耐寒性/多年草
原産地 南アフリカ 中東アジア
学名 pennisetum setaceum ‘rubrum’
穂色 赤紫
花期 7〜11月
草丈 50〜80cm
耐寒性 弱い(戸外で越冬の目安は5度以上)
耐暑性 強い
日照 日向
パープルファウンテングラスの特徴
パープルファウンテングラスは、光沢のあるブロンズ色の葉に、赤紫の長い穂がとても美しい品種です。草丈は50~90㎝程度に成長します。
暑さにとても強く、多くの植物が成長を止める真夏も旺盛に生育し大株に育ちます。
ただし寒さには弱く、冬越しには概ね5℃以上の気温が必要です。そのため暖地以外では冬は室内に取り込む必要があります。
パープルファウンテングラスは、ほとんど結実しないので種を取ることができません。増やすには株分けしかありません。
|
パープルファウンテングラスの育て方
栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い土壌を好みます。乾きやすい環境を好み、痩せ地でも育ちます。
半日陰でも育ちますが、日照時間が足りないと綺麗な葉色がでないので、日当たりの良い場所で育てましょう。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は、降雨に任せます。
肥料
痩せ地でも育つので、多くの肥料を必要としません。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
庭植えの場合は肥料は不要です。
植え付け・植え替え
植え付け 4月〜6月
水はけの良い土を好みます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。自分で用土を作るなら、赤玉土6・腐葉土3・パーライト1の割合で作ります。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。
植え替え 4月〜6月
鉢植えは根詰まりを起こしやすいので、冬を越したら春に植え替えます。この時に株分けして植え替えても良いし、ひと回り大きな鉢に植え替えても良いです。
*暖地以外で冬を越すには、『冬越し』の項目を参考にしてください。
手入れ
色が汚くなった穂や枯れ葉は、株元から切り取ります。
葉の縁が鋭くて手が切れやすいので注意してください。
*庭仕事をするときは、面倒でも長袖を着て、手袋をはめた方が良いです。葉に触れて痒くなったり、かぶれたり、切れたりすることがありますからね。
夏越し
耐暑性が強いので対策は不要です。
夏の間もぐんぐん成長します。
冬越し
寒さに弱く、冬を越すには最低温度が5℃以上は必要です。
気温がマイナスになるような地方では、寒くなる前に切り戻して室内に取り込みます。
冬越し中は乾燥気味に育て、春に暖かくなったら外に出して植え替えます。
パープルファウンテングラスは、流通量が増え手に入りやすくなりました。価格も安くなっているので、一年草と割り切るのがストレスが無くて良いかなと思います。とにかく成長が早いので、春に植えても穂が出る頃には見応えのある株に育ってくれますよ。
病害虫
ほとんど見られません。
増やし方
株分けで増やせます。適期は4〜6月です。
パープルファウンテングラスは、ほとんど結実しないので種をとることができず、種まきでは増やせません。
まとめ
- 夏の暑さに強いグラス
- ブロンズ色の葉と赤紫の長い穂が美しく鑑賞価値が高い
- 成長が早く春に植えても穂が出る頃には見応えのある株に育つ
- 性質は丈夫で病害虫もほとんど見られず育てやすい
- 耐寒性がなく冬越しには5度以上が必要
- 種は取れないので株分けで増やす
▼ブロンズリーフの植物はこちらの記事からどうぞ
▼おすすめのグラス植物はこちらから
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。