写真はシレネ ・ブルガリス『グリーンベル』
シレネ・ブルガリスは、ヨーロッパ、北アフリカ、温帯アジアに分布するナデシコ科マンテマ属の耐寒性多年草です。
春から初夏にかけて、淡いグリーンの風船のようなガクに、2cm弱の白い花を咲かせます。個性的な花姿は可愛く、切り花にもなります。
野草的な雰囲気が他の植物とよく馴染むので、ナチュラルガーデンにおすすめです。
今回はシレネ・ブルガリスの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
シレネ・ブルガリスの基本情報
ナデシコ科 マンテマ属
耐寒性多年草
冬季常緑〜半常緑種
原産地 ヨーロッパなど
学名 Silene vulgaris
別名 白玉草(シラタマソウ)
花色 白
花期 5〜8月
草丈 40〜60cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
日照 日向〜やや半日陰
シレネ・ブルガリスの特徴
シレネ・ブルガリスは、ヨーロッパ、北アフリカ、温帯アジアに分布するナデシコ科マンテマ属の耐寒性多年草です。地域によって冬は常緑から半常緑です。
シレネ・ブルガリスは、立ち性のシレネで、丈夫で、良く咲く、育てやすい品種です。
花期になると細い茎を立ち上げ、淡いグリーンの風船のようなガクに、2cm弱の白い花を咲かせます。個性的な花姿は可愛らしく、切り花にもなります。
シレネ・ブルガリスは野草的な雰囲気で、ナチュラルガーデンにおすすめです。
シレネ・ブルガリスの育て方
栽培環境
日向から半日陰の、水はけの良い、乾燥気味の環境を好みます。
日陰や水はけの悪い場所ではうまく育ちません。高温多湿は苦手です。
地植えの場合は、午後は日陰になるような、夏場に涼しい場所に植え付けましょう。
鉢植えの場合は、夏場や長雨の時期は、雨の当たらない軒下のような場所に移動します。
水やり
やや乾燥気味に育てます。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、降雨のみで大丈夫です。
肥料
多くの肥料は必要ありません。(やせ地でも育つ植物です)
鉢植えの場合は、春と秋に少量の緩効性化成肥料を置き肥します。ただし、気温が上がる晩春から夏の間は肥料は与えないでください。
地植えの場合は、極端なやせ地でなければ、肥料は不要です。
植え付け・植え替え
3月〜4月と9月下旬〜10月が適期です。
植え付け
鉢植えの場合は、鉢の底に鉢底石を敷いて、市販の草花用培養土にパーライトを混ぜたものか、ハーブの培養土に植え付けます。
地植えの場合は、庭土に腐葉土、パーライトなどを混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。(酸性土壌は苦手です。庭土が酸性に傾いているようなら、あらかじめ苦土石灰を混ぜ込んで中和しておきましょう。)
*地植えの植え付け場所は、風通しと水はけが良く、午後は日陰になるような場所が適しています。
植え替え
鉢植えの場合は、根詰まりするようなら、ひと回り大きな鉢に植え替えます。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
手入れ
咲き終わった花茎は脇芽の上で切り取ります。
下葉が少なくなって草姿が乱れてきたら、低めに切り戻しましょう。しばらくすると株元から新芽が出て、ひと月足らずでまた花を咲かせます。
夏越し
高温多湿は苦手です。
鉢植えは、夏場や長雨の時期には軒下に移動しましょう。
夏越しできると、地域によっては秋にも花を咲かせてくれます。
冬越し
寒さには強いので防寒対策は不要です。
鉢植えは冬の間は乾燥気味に管理します。
病害虫
暖かい時期に枝先にアブラムシがつくことがあります。見つけしだい駆除してください。
増やし方
種まきと挿し木で増やせます。環境が合えば、こぼれ種でも良く増えます。
<種まき>
種まきの適期は3月〜4月と9月〜10月で、発芽適温は20度くらいです。
<挿し木>
挿し木の適期は4月〜6月です。
株元から伸びる葉のついた節を切り取って、2節くらいを土に埋めるようにさします。
*花茎は挿し木には適しません。
まとめ
- シレネ・ブルガリスは耐寒性多年草
- 切り花になる立ち性品種
- 淡いグリーンの風船のようなガクに小さな白い花を咲かせる
- 丈夫で良く咲き、こぼれ種でも増える
- 日向から半日陰の、水はけの良い乾燥気味の環境を好む
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