もくじ
ヤブラン(リリオペ)の基本情報
学名 | Liriope muscari |
別名 | リリオペ |
科名・属名 | キジカクシ科 ヤブラン属 |
園芸分類 | 多年草(常緑) |
原産地 | 東アジア |
ヤブラン(リリオペ)の特徴
ヤブランは日本各地の山林の藪に自生する常緑多年草。
日向〜日陰まで場所を選ばず幅広い環境に適応し、ほぼ一年中同じ草姿なのでグランドカバーにおすすめです。
緑葉の品種は和風庭園の下草によく用いられていますが、洋風の庭にも合う黄金葉や斑入りの品種も存在します。これらの品種は鑑賞価値が高く、庭のアクセントとして人気があります。シェードガーデンにもおすすめです。
ヤブランの花は青紫が一般的ですが、淡い紫や白もあります。晩夏〜秋にかけて穂状に花を咲かせ、花後には紫黒色の実をつけます。
暑さ寒さに強く、病害虫もほとんど発生しないので初心者の方にもおすすめです。
開花期 | 8〜10月 |
花色 | 青紫、淡い紫、白 |
草丈 | 40cm前後 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向〜日陰 |
ヤブラン(リリオペ)の育て方
栽培環境
半日陰の場所が最も適していますが、日向〜日陰まで場所を選ばず幅広い環境に適応します。
やや湿った環境を好みますが、根が張れば乾燥にも耐えます。
日向では花がたくさん咲きますが、半日陰の方が葉は美しくなります。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、根付いてしまえば降る雨だけでほぼ大丈夫です。
肥料
鉢植えは春と秋に緩効性化成肥料を与えます。
地植えは肥料はほとんど必要ありません。
植え付け・植え替え
真夏と真冬を除き、ほぼ一年中植え付け・植え替えできます。
植え付け
土質はあまり選びませんが、水はけが良い土壌が理想的です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥などを混ぜ込んでおくと、その後の生育が良いです。
植え替え
鉢植えの場合は、鉢底穴から根がのぞくようになったら、ひと回り大きな鉢に植え替えるか株分けします。
地植えの場合は、5〜6年は植えっぱなしで大丈夫です。
手入れ
咲き終わった花がらは花茎の根元から摘み取ります。実を楽しみたい場合、花がらはそのままにしておいても良いのですが、花の数だけ実がつくわけではありません。
春、新芽が出る前には葉を地際で刈り取っておきましょう。古い葉の整理ができて、きれいな新芽が出そろいます。
葉が傷んで見苦しいときも、地際で刈り取っておけばまた新芽が出てきます。
夏越し
暑さには強いので対策は不要です。
冬越し
寒さには強いので対策は不要です。
春、新芽が出る前(3月初旬)に葉を地際で刈り取っておきましょう。古い葉の整理ができて、きれいな新芽が出そろいます。
病害虫
特には見られません。
増やし方
春に株分けで増やせます。3〜5芽くらいずつに分けて、新しい土で植え付けます。
まとめ
- 日向から日陰まで幅広い環境に対応する常緑多年草
- 緑葉、斑入り葉、黄金葉の品種がある
- 晩夏から秋に小さな花を穂状に咲かせる
- 花の色は青紫、淡い紫、白がある
- 暑さ寒さに強く丈夫で育てやすい
- ほぼ一年中草姿が変わらずグランドカバーに最適
最後までご覧いただきありがとうございました。
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