アキレア(ノコギリソウ)の育て方【多年草】

アキレア(ノコギリソウ)の花

アキレアは、初夏から夏にかけて5㎜程度の小さな花を咲かせる多年草。

日本でも古くからノコギリソウの名前で親しまれています。

性質は極めて強健で、放任でもよく育ち、初心者でも簡単に育てることができます。

アキレアには様々な園芸品種があり、花色が豊富なのでメドウ(草原)ガーデンにもおすすめです。

今回は、アキレア(ノコギリソウ)の特徴や育て方をご紹介します。

アキレア(ノコギリソウ)の特徴

アキレアの白い花

6月の庭 アキレアの白い花

アキレアはノコギリソウの仲間で、北半球の温帯に約100種類が自生しています。

最も一般的なのはセイヨウノコギリソウで、コモンヤロウとも呼ばれハーブとしても知られています。

初夏から夏にかけて、長く伸びた茎の先に5㎜程度の小さな花が固まって咲きます。

葉は縁が細かく切れ込んだ特徴的な形で、緑葉の他にシルバーリーフの品種もあります。

花色が豊富で、メドウ(草原)のようなシーンを作るにもおすすめの多年草です。

暑さ寒さに強く、丈夫で初心者でも簡単に育てることができます。

繁殖力が旺盛で、一度植えると地下茎でどんどん増えます。

アキレア(ノコギリソウ)の基本データ

ピンクの花を咲かせるアキレア

キク科 ノコギリソウ属

耐寒性多年草

 

学名    Achillea

別名    セイヨウノコギリソウ、ヤロウ

開花期   5月〜8月

花色    白、黄、オレンジ、ピンク、赤

花径    5㎜

草丈    25〜80cm       

耐寒性   強い          

耐暑性   強い〜普通

日照    日向

アキレア(ノコギリソウ)の育て方

アキレアの白い花

栽培環境

日当たりがよく風通しの良い、やや乾燥気味の場所を好みます。

痩せ地や荒れ地でも育ちますが、高温多湿は苦手なので風通しには気をつけます。

生育が旺盛なので、地植えがおすすめです。地下茎でよく増えるので、広がっても良い場所に植えましょう。

水やり 

乾燥気味を好みます。

鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は、水やりは不要です。夏に萎れるほど乾燥するときは早朝か夕方に水やりしましょう。

植え付け  

ポット苗は、真夏と真冬を除けば一年中植え付け可能です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、用土に腐葉土をすき込んで水はけの良い環境を作ります。

アキレアの濃いピンクの花

7月の庭から

植え替え

植え替えの適期は春と秋。

鉢植えでは根詰まりしやすいので、年に1回はひと回り大きい鉢に植え替えましょう。

地植えでは基本的には植え替えは不要ですが、混み合って生育が悪くなってきたら、株分けして植え替えます。

手入れ

咲き終わった花がらは切り取ります(次の花芽の上で切り取ります)。

地下茎を伸ばしてどんどん増えるので、不要な芽はそのつど抜き取ります。

夏に株が混み合って蒸れるようなら、風通しが良くなるよう間引きます。

秋に株元に新芽ができたら、地際で切り戻します。

*性質は極めて強健なので、いつでも切り戻しができます。

肥料

痩せ地でも育つ植物なので、肥料はほとんど必要ありません。

肥料を与えすぎると草丈が高くなり、倒れやすく、花付きも悪くなります。

鉢植えでは生育が悪いときのみ、春か秋に少量の肥料を与えます。

アキレアの白い花

6月の庭 白いアキレアとオルラヤ

夏越し

株が混み合ってきたら、間引いて風通しを良くしましょう。

葉が溶けたようになって傷みがひどいときは、地際で切り戻してしまいましょう。しばらくすると、また茂ってきます。

冬越し

寒さに強いので対策は不要です。

病害虫 

病気

ほとんど見られませんが、うどんこ病が発生することがあります。

発生してしまったら薬剤を散布します。ひどく傷んだときは、地際で切り戻してしまいましょう。

害虫

ほとんど見られません。

増やし方

株分け、挿し木で増やすことができます。

株分けの適期は春と秋になります。

挿し木は5月〜6月が適期です。

こぼれ種や地下茎でも増えます。

我が家のアキレア(ノコギリソウ)

白花のアキレア

6月の庭

7〜8年前に、白と濃いピンクのアキレアをひと株ずつ庭に植えました。

その後、地下茎でどんどん広がり、今は庭のあちこちにアキレアが生えてきます。

西日がガンガン当たる場所、半日陰になる木陰、土がフカフカの花壇、土質のあまり良くない庭の隅まで。色々な場所に生えています。

植えた記憶がないところにまで生えてくる。

こぼれ種のせい⁈

繁殖力が半端なく旺盛です!

 

開花したアキレア

7月のアキレア

手入れは花がらを切り戻すこと、風通しが良くなるように不要な株を間引くこと。

そんな簡単な管理で元気に育ちます。

逆に、枯らす方が大変かも・・

まとめ

アキレアの特徴をまとめました。

  • 初夏から夏に花を咲かせる多年草
  • 花色が豊富で、メドウガーデンにもおすすめ
  • 日当たりと風通しの良い、乾燥気味の環境を好む
  • 繁殖力が旺盛で地下茎でどんどん増える
  • 丈夫で初心者でも育てやすい

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

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