アンゲロニアは、夏の暑さにとても強い植物。
初夏から晩秋にかけて小さな花を次々と咲かせます。
真夏の花が少ない時期も元気に花を咲かせるので、夏の花壇にオススメです。
今回はアンゲロニアの特徴や育て方を紹介します。
もくじ
アンゲロニアの基本データ
ゴマノハグサ科 アンゲロニア属
非耐寒性多年草(一年草扱い)
原産地 熱帯から亜熱帯
開花期 6月〜11月
花色 白 ピンク 紫など
花径 1〜2.5cm
草丈 20〜60cm
葉張り 約30cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
日照 日向〜明るい半日陰
アンゲロニアの特徴

今年の玄関アプローチにはアンゲロニア・セレニータのスカイブルー
品種が豊富
アンゲロニアの花は、細い茎の先端に穂状になって咲きます。
花色は白や紫、淡いピンク、濃いピンクなど豊富で、花の大きさは1cmくらい。最近は花の大きさが2.5cmほどの大輪品種も流通しています。
草丈は品種によって、20cm程度の小型種から60cm前後の高性種まであります。
ハンギングバスケットや花壇の縁取りには小型種、花壇の中程や背景には高性種など、用途に合わせて品種を選びましょう。
苗を購入する際には必ずラベルを見て、草丈を確認してくださいね。
近年、種苗メーカーが品種改良に力を入れていて、毎年新しい品種が流通します。
今年もどんなアンゲロニアが店先に並ぶか楽しみです。
真夏も花を咲かせ続ける
アンゲロニアは暑さにとても強く、真夏の炎天下でも花を咲かせ続けます。
寒さに弱い
アンゲロニアは多年草ですが、寒さに弱いので一年草扱いにされています。
品種にもよりますが、耐寒温度は5℃程度です。
ほとんどの地域で屋外では冬越しできません。
|
アンゲロニアの育て方

夏の庭には白花は欠かせません
上手に育てるポイントは、乾かし過ぎないことと、肥料切れさせないことです。
栽培環境
日向から明るい半日陰の、水はけの良い土壌を好みます。
乾燥は苦手なので、少し湿り気があるくらいの環境が最適です。
水やり
鉢植えは表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えは降雨に任せますが、夏場に乾燥するようなら水やりしてください。
強い乾燥を嫌うので、いずれの場合も乾かしすぎないように注意しましょう。
植え付け
5月〜6月下旬が適期です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土、堆肥、緩効性化成肥料を混ぜ込みます。
本格的な夏が来るまでにしっかりとした株に育てると花上がりが良いので、店先に出回り始めたら早めに植えましょう。

アンゲロニア・ミッドフレア・ブルーバイカラー
肥料
花期が長く肥料を好むので、開花中は肥料を切らさないように施します。
鉢植えの場合は、緩効性化成肥料を置き肥するか、10日に1回程度1000倍に薄めた液肥を与えます。
地植えの場合は、緩効性化成肥料を置き肥します。
手入れ
花がら摘みをすると、花が次々と上がってきます。
(花がら摘みは病気の予防にもなります。)
花が咲き終わったら、花茎の下の脇芽の上で切り戻します。
切り戻すことで脇芽が伸びて繰り返し新しい花を咲かせます。
一本一本切り戻すのが面倒な場合は、ひと通り咲き終わった頃に半分くらいの丈で切り戻しても良いですよ。

8月中旬の我が家の庭
夏越し・冬越し
暑さに強いので夏越し対策はいりません。
寒さには弱く、5℃程度までしか耐えられません。冬越しするなら室内に取り込みます。
病害虫
灰色カビ病
風通しが悪かったり、花がらをそのままにしておくと灰色カビ病にかかることがあります。
花がらを摘んだり、葉に落ちた花びらは取り除きましょう。
アブラムシ
アブラムシが発生することがあります。
植え付け時に土にオルトラン粒剤を撒いておくと予防できますが、発生してしまったらスプレータイプの殺虫剤で駆除してください。
アブラムシが大量に発生した部分は、切り取ってしまうのもオススメです。
*アブラムシは繁殖力が強く、放っておくとどんどん増えます。モザイク病(植物にとって致命的な病気)を媒介するので早めの対処が大切です。
|
増やし方
種まきと挿し木で増やせます。
どちらも5〜6月が適期です。

今年お迎えしたPWの大輪品種 エンジェルフェイス・ウェッジウッドブルー
まとめ
- 寒さに弱く一年草扱いされる
- 花色、花の大きさ、草丈など品種が豊富
- 初夏から晩秋まで花期が長い
- 日向〜明るい半日陰まで栽培可能
- 暑さに強く夏の間も花を咲かせる
- 上手に育てるポイントは、乾かし過ぎないこと・肥料切れさせないこと
アンゲロニアは猛暑にも耐え、晩秋まで花を咲かせ続ける頼りになる植物です。
丈夫なので初心者にもオススメですよ♪
*夏の間も元気に花を咲かせる植物を紹介しています。
▼多年草はこちらから
|
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると幸いです。