ブロンズ色の葉と薄ピンクの花がとても美しいペンステモン ・ハスカーレッド。
色々な品種があるペンステモンの中でも、群を抜いて強健で、暑さ寒さに強い品種がハスカーレッドです。
一度植えると株は年々大きくなり、こぼれ種でよく増えます。
育てやすいので、初心者にもおすすめの品種です。
この記事では、ペンステモン・ハスカーレッドの特徴や育て方を紹介します。
もくじ
ペンステモン・ハスカーレッドの特徴

西日が当たる場所でも元気に育っている
葉と花のコントラストが美しい
ブロンズ色の葉と、白に近い薄ピンクの花とのコントラストがとても美しい品種です。
葉色は冬から春にかけてブロンズ色で、花後は暗緑色に変わっていきます。
咲き終わった後の黒っぽい種も鑑賞価値があり、切り花としても利用できます。
夏の高温多湿に強い
多くのペンステモンが夏の高温多湿に弱いのに対して、ハスカーレッドは他の品種より強いです。
乾燥にも強く西日にも耐えます。
*我が家では日当たりの良い花壇や西日が当たる乾燥した場所、半日陰の花壇などにハスカーレッドを植えています。花上がりの良さや、株の成長具合などに差はあるものの、どの場所でも花を咲かせ夏を越しています。
耐寒性が強い
寒さにとても強く冬も常緑です。
こぼれ種で増える
こぼれ種が良く発芽し増えていきます。
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ペンステモン・ハスカーレッドの基本データ
ゴマノハグサ科 ペンステモン属
耐寒性多年草
原産地 北アメリカ(原種の主な自生地)
開花期 5月〜7月
花色 薄いピンク
草丈 80〜100cm前後
葉張り 40〜60cm
耐寒性 強い(−15度〜−25度)
耐暑性 強い
日照 日向からやや半日陰
ペンステモン・ハスカーレッドの育て方
栽培環境
日向〜半日陰の風通しの良い場所、水はけの良い土壌を好みます。
我が家では、半日陰から西日が当たる場所まで、あちこちに植えてありますが、どの場所でも元気に育っています。
育ててみて思うのは、半日陰よりも日向の方が立派な株になり、花上がりも良いという事です。
(我が家は中国地方の山間部ですが、夏はとっても暑いです。)
水やり
鉢植えは用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、降雨に任せますが乾燥が続くようなら水やりします。
高温多湿には強い品種ですが、水の与えすぎには注意してください。
植え付け・植え替え
適期は3〜4月か10〜11月です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、用土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み水はけの良い環境を作って植え付けます。
背丈が80〜100cmくらいになるので、地植えがおすすめです。
(鉢植えでも育ちますが成長が早く根詰まりしやすいので、ある程度大きくなったらひと回り大きな鉢に植え替えるか、庭に下ろしてあげましょう。)
肥料
あまり肥料を必要としません。
生育が思わしくない時のみ、春か秋に緩効性化成肥料を与えます。

白に近い薄いピンクが可愛い
手入れ
花が終わったら花茎を根元から切り取ります。
花後の種子を鑑賞したい時は切り取らずそのまま残します。
夏越し
花が終わった後は枯れ葉を取り除いたり、花壇なら周りを風通し良くしておくと株元が蒸れるのを防げます。
花後に切り戻すか、種をつけて鑑賞するかは株の様子を見て判断してください。
*『結実した種子を残しておくと夏越しが難しい』と一般的には言われていますが、我が家のハスカーレッドは種をつけたままでも夏越ししています。
冬越し
寒さには強いので特に対策はありません。
冬も常緑で、ロゼット状になって越冬します。

西日の当たる場所でも元気に育っている
病害虫
アブラムシがつくことがあります。
増やし方
株分け、種まきで増やせます。
こぼれ種でも増えます。
株分けの適期は春と秋です。
種まきの適期は9月中旬〜10月です。
花後に結実させて種がこぼれると、結構な確率でこぼれ種が発芽します。
*種から育てたものの中には、緑葉のものが現れることもあります。
こぼれ種から発芽した苗です。
葉の縁が赤黒く、他の植物とすぐに区別できます。
▼銅葉の植物はこちらの記事で紹介しています。
まとめ

5月下旬の庭から
- ブロンズリーフと薄ピンクの花のコントラストが美しい
- 耐寒性・耐暑性が強く、ペンステモンの中では群を抜いて強健
- 手がかからず初心者にも育てやすい
- 年々大株になり、こぼれ種で良く増える
- 日当たり〜やや半日陰の風通しと水はけの良い環境で育てる
今年も我が家では、大株になったペンステモンがたくさんの花を咲かせて、賑やな庭になりました。ペンステモン・ハスカーレッドは本当にオススメです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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