カレックスは、カヤツリグサ科スゲ属の植物で、世界には2,000種類以上、日本には約210種類が自生しています。
細く長い葉が特徴で、斑入りや銅葉の葉の美しい品種がカラーリーフプランツとして流通しています。
常緑で冬も葉があり、性質はとにかく丈夫で幅広い環境で育ちます。初心者にもおすすめです。
今回はカレックスの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
カレックスの基本情報
カヤツリグサ科 スゲ属
耐寒性多年草(冬季常緑)
学名 Carex
花色 白
花期 4月〜6月上旬
草丈 25cm〜100cm
耐寒性 普通〜強い
耐暑性 強い
日照 日向〜日陰
カレックスの特徴
カレックスは細く長い葉が特徴のグラス植物。
常緑で冬も葉があり、性質はとにかく丈夫で幅広い環境で育ちます。
葉色は、緑葉や黄金葉、銅葉、赤葉、斑入り葉などバリエーション豊富です。
葉は株立ち状に育ち、葉の先端は自然と枝垂れます。その美しいフォルムとバリエーション豊かな葉色から、カラーリーフプランツとして親しまれています。
花は4月から6月上旬で、葉の間から白い花穂を立ち上げます。(鑑賞価値はあまりありません。)
栽培難易度は低く、初心者にも簡単に育てることができます。
カレックスのおすすめ品種
エヴァリロ
エヴァリロは黄金葉品種。美しい葉をフワッと枝垂れるように広げ、存在感があります。
草丈40〜50cmです。
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エバーゴールド
黄色い斑が入る品種で、べアーグラスとも呼ばれます。
草丈40cm前後です。
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コマンス
葉が糸のように細く、葉先が柔らかくカールします。
淡い緑葉のフロステッドカール、銅葉のブロンズカールがあります。
草丈25cm前後です。
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アウバウム
銅葉の葉がシックな雰囲気の品種です。花穂はほとんど目立ちません。
草丈45cm前後です。
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カレックスの育て方
栽培環境
日向から半日陰で、水はけの良い土壌を好みます。(徒長しますが日陰でも育ちます。)
白い斑が入る品種は、強い日差しで葉焼けするので半日陰で育てましょう。銅葉や黄金葉の品種は、日照不足で発色が悪くなるので日向で育てましょう。
根が強く張るので地植え向きの植物です。鉢植えは根詰まりするようなら庭に下ろすのも良いでしょう。
水やり
極端な乾燥は苦手で、乾かしすぎると葉先が枯れ込むので、夏場は注意が必要です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、根付いたらほぼ降雨に任せます。夏場にひどく乾燥するような時は水やりしましょう。
肥料
痩せ地でも育つので肥料はあまり必要としません。
植え付け時に緩効性化成肥料を施せば、その後の肥料は不要です。
植え付け・植え替え
新しい葉を伸ばそうとする3月から4月上旬が植えつけ・植え替えの適期です。同時に株分けもできます。
*寒冷地でなければ秋に植え付けても問題なく育ちます。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込み水はけの良い環境を作ります。さらに元肥として緩効性化成肥料を施します。
植え替え
鉢植えの場合は、根詰まりするようなら、ひとまわり大きい鉢に植え替えるか春に株分けします。大株になったものは庭に下ろすのも良いでしょう。
地植えの場合は植え替えの必要はありません。大株になって混み合うようなら、春に株分けして植え替えると良いでしょう。
手入れ
枯れ葉を取り除くくらいですが、気にならなければ放っておいてもかまいません。
枯れ葉が多くなった時や草丈を低く抑えたい時は、地際5cmくらいで切り戻しておくと、新芽が出てきて綺麗に再生します。
*葉の縁で手を切りやすいので、手入れをするときは手袋をしましょう
夏越し
耐暑性はあるので特別な対策はいりません。
鉢植えは乾燥させすぎないように気をつけましょう。
冬越し
3月初旬〜中旬に地際5cmくらいで刈り取ります。
カレックスは冬も常緑ですが、古い葉や枯れ葉が多くなると見苦しくなります。
この時期に刈り込んでおくことで、4月に新しい葉が綺麗に出揃います。
病害虫
特には見られません。
増やし方
種まきと株分けで増やせます。成長が早いので、株分けで増やすのがおすすめです。
種まき
種まきの適期は9月〜10月上旬か、3月〜4月上旬です。
株分け
株分けの適期は3月〜4月上旬です。
掘り上げた株を切り分けて植え付けます。
まとめ
- 細長い葉を放射状に伸ばしボリュームのある姿になる
- 葉色のバリエーションが豊富で、カラーリーフプランツとして親しまれている
- 耐寒性が強く、耐暑性も問題無い
- 日当たりから半日陰を好み、日陰でも育ちやすい
- 性質は丈夫で幅広い環境で育つ
- 成長が早く、株分けで簡単に増やせる
- ひどく乾燥させると葉先が枯れこむ
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