ヒューケラは、バラエティ豊かな葉色が魅力のカラーリーフプランツ。
耐寒性があり常緑なので、寄せ植えや花壇に使いやすい近年人気の多年草です。
夏の直射日光に弱いという特徴があるので、半日陰で育てるのが最適です。
今回はヒューケラの特徴や育て方を紹介します。
もくじ
ヒューケラの基本情報
ユキノシタ科 ツボサンゴ属
耐寒性多年草 (冬季常緑)
原産地 北アメリカ
学名 Heuchera
和名 ツボサンゴ
花色 赤、白、ピンク、緑
花期 5〜7月中旬
草丈 15〜30cm
花丈 50〜60cm
耐寒性 強い(マイナス10〜20℃)
耐暑性 普通
日照 半日陰
ヒューケラの特徴
ヒューケラは葉をロゼット状にこんもりと茂らせ、庭の景色を作るのに役立ちます。耐寒性が強く常緑なので、冬の庭にも彩りを与えてくれます。ほぼ一年中同じ草姿で手がかからない多年草です。
多彩な葉色
葉色が多彩で、緑、黄、オレンジ、赤、紫、黒、シルバーなどがあります。
綺麗な葉色は寄せ植えや花壇のアクセントにピッタリです。明るい葉色の品種を選べば、暗くなりがちなシェードガーデンを華やかに彩ってくれます。
また多くの品種で葉脈に沿って赤や白の斑が入り、葉を縁取るように色が違うものや点々と斑が入るものなどもあります。
釣鐘型の小さな花
初夏になると花茎を伸ばし、釣鐘型の小さな花を咲かせます。
花の色は品種によって違いますが、赤や白、ピンク、緑もあります。
花もちが良くひと月近く咲き続けるので、切り花としても楽しめます。
耐寒性が強い
耐寒温度はマイナス10〜20度と寒さにとても強く、冬も葉があり、ほぼ一年中同じ草姿です。
ただし、寒冷地では冬に地上部がなくなるか、葉が少なくなります。
夏の直射日光が苦手
夏に直射日光が当たる場所では、葉焼けしたり株が弱ったりします。
最近は夏の暑さや直射日光に強い品種も販売されていますが、夏は半日陰で育てる方が無難です。
特にイエロー系、ライム系の品種は、葉焼けしやすく暑さに強くない傾向があります。品種ごとの特徴はメーカーのラベルに記載してあるので、購入時に参考にしてください。
ヒューケラの育て方
栽培環境
日向から半日陰の水はけの良い環境を好みます。
品種によっては夏の直射日光で葉焼けするものもあるので、落葉樹の下など、夏は日陰になるところが最適です。
水はけの悪い場所では根腐れを起こしやすいので、水はけの良い環境で育てることも大切です。
ヒューケラは耐陰性がありますが、光が足りないと花が咲きにくくなります。
水やり
多湿と強い乾燥は苦手です。
乾燥させすぎと水の与えすぎには注意しましょう。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
地植えの場合は、降雨に任せますが乾燥が続くような時は水やりしましょう。
*いずれの場合も植え付けてから根付くまでは乾かさないように気をつけてください。
肥料
肥料は控えめで良いです。
春と秋の生育期に緩効性化成肥料を置き肥するか、薄めた液体肥料を与える程度で十分です。
*夏に肥料分が残らないように注意してください。
植え付け・植え替え
適期は3〜4月と9月中旬〜10月です。
ヒューケラを植える時のポイントは深植えしないこと。ポットの土の表面が、植え付ける用土から少し高くなるように植えましょう。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。
植え替え
鉢植えの場合は、1〜2年ごとに、ひと回り大きな鉢に植え替えるか株分けします。
地植えの場合は、混み具合や生育の様子を見て、3〜5年ごとに株分けを兼ねて植え替えます。
温暖地では、大株になると蒸れやすく夏越しがやや難しくなるので、株分けや植え替えを行った方が良いです。
私も3年目の大株のヒューケラを夏に枯らした経験があります。
手入れ
咲き終わった花茎や枯れ葉は、根元から切り取ります。
夏越し
強い日差しで葉焼けするので、鉢植えは半日陰や日陰に移動しましょう。
葉焼けに強いと言われる品種も夏の直射日光で葉焼けしやすいです。
地植えは、あらかじめ夏は日陰になる場所に植え付けておきましょう。
私は日向に地植えする場合は鉢ごと植えておいて、梅雨が明ける頃に鉢ごと引き抜いて半日陰や日陰に移動しています。日向に地植えするなら、この方法がおすすめですよ。
高温多湿は苦手なので、夏の鉢植えは乾燥気味に管理します。
冬越し
極寒地では、バークや落ち葉などで防寒対策をしてください。
早春に株元近くの新葉を残し、それ以外の葉をバッサリ切り取ると綺麗な葉が出揃います。
病害虫
病気はほとんど見られません。
害虫はナメクジやダンゴムシがつくことがあります。
増やし方
春か秋の株分けで増やします。
茎の立ち上がったものや、わき芽の多いものではさし芽もできます。
品種によっては種で増やせるものもあります。種まきの適期は4〜5月と10月頃です。
まとめ
- バラエティ豊かな葉色が魅力の多年草
- 春から初夏に釣鐘型の小さな花を咲かせる
- 寒さに強く常緑でほぼ一年中同じ草姿を保つ
- 夏の暑さと直射日光に弱いので半日陰で育てる
- 寄せ植えや庭植えで使いやすい
- グランドカバーになる
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。
「Amazon」のアソシエイトとして、「ゆるっとガーデニング 」は適格販売により収入を得ています。
[…] ヒューケラ(ツボサンゴ)の特徴や育て方|最適な栽培環境は?|カラーリーフプランツ […]