カレックスは2000種類もの品種がある植物で、日本をはじめ世界各地に自生しています。
根が強く張るので、路肩の土留めなどに使われることもある丈夫な植物です。
細く長い葉が特徴で、斑入りや銅葉の葉の美しい品種がカラーリーフプランツとして流通しています。
この記事ではカレックスの特徴や育て方を紹介します。
カレックスの基本情報

1月 寄せ植えのカレックス・フロステッドカール
カヤツリグサ科 スゲ属
耐寒性多年草(冬季常緑)
学名 Carex
花色 白
花期 4月〜6月
草丈 25cm〜100cm
耐寒性 普通〜強い
耐暑性 強い
日照 日向〜日陰
カレックスの特徴

初夏の庭 寄せ植えのカレックス・アウバウム
カレックスは細く長い葉が特徴の植物です。
緑葉の他に、縞斑の入るものや黄金葉、銅葉、赤葉もあります。
細く長い葉は株立ち状に育ち、葉の先端は自然と枝垂れます。
その美しいフォルムとバリエーション豊かな葉色で、近年急速に人気が高まっています。
花期には葉の間から白い花穂を立ち上げますが、穂の鑑賞価値はあまりありません。
よく流通するのはグランドカバーとして使いやすい草丈が25cm〜50cmの品種です。
常緑で冬も葉があるので、一年中鑑賞できるのが嬉しいですよね。
性質はとにかく丈夫で、育てやすいものが多く初心者にもおすすめです。
カレックスのおすすめ品種
シマカンスゲ
白い斑が入る品種で、一番よく流通しています。
草丈40cm前後です。
エバーゴールド
黄色い斑が入る品種で、べアーグラスとも呼ばれます。
草丈40cm前後です。
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コマンス
葉が糸のように細く、葉先が柔らかくカールします。
淡い緑葉のフロステッドカール、銅葉のブロンズカールがあります。
草丈25cm前後です。
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アウバウム
銅葉の葉は硬めで、しっかりと立ち上がり丈夫な品種です。
あまり花穂がつきません。
草丈45cm前後です。

初夏の庭 地植えのカレックス・アウバウム
カレックスの育て方
栽培環境
水はけの良い土壌を好み、日向から日陰まで育ちます。
ただし、白い斑が入る品種は、強い日差しで葉焼けするので半日陰で、
銅葉や黄金葉の品種は、日照不足で発色が悪くなるので日向で育てます。
根が強く張るので地植え向きの植物です。
鉢植えにしたものは、大きくなってきたら庭に下ろすのが良いと思います。
水やり
鉢植えの場合は用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
乾かしすぎると葉先が枯れ込んむので、夏場の鉢植えは水切れさせないように注意が必要です。
地植えの場合は、根付いたらほぼ降雨に任せて大丈夫です。
夏場にひどく乾燥するような時は水やりしてください。

1月 寄せ植えのカレックス・フロステッドカール
肥料
痩せ地でも育つので肥料はあまり必要としません。
植え付け時に緩効性化成肥料を施せば、その後の肥料は不要です。
植え付け・植え替え
植え付け・植え替えの適期は3〜4月です。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込み水はけの良い環境を作ります。
さらに緩効性化成肥料も混ぜ込んでおきます。
植え替え
鉢植えの場合は根詰まりするようなら、ひとまわり大きい鉢に植え替えるか株分けします。
地植えの場合は植え替えの必要はありません。
手入れ
枯れ葉を取り除くくらいですが、気にならなければ放っておいてかまいません。
風通しが悪く蒸れて傷んだ時は、地際5cmくらいで切り戻しておくと、新芽が出てきて綺麗に再生します。
株元が蒸れて、枯れ葉が目立つようになったので切り戻しました。
⬇️
タワシ・・みたいですね(笑)
夏越し
暑さに強いので特別な対策はありません。
鉢植えは乾燥させすぎないように気をつけましょう。
冬越し
3月初旬から中旬に、地際5cmくらいで刈り取ります。
カレックスは冬も常緑ですが、古い葉や枯れ葉が多くなると見苦しくなります。
この時期に刈り込んでおくことで、4月に新しい葉が綺麗に出揃います。

6月 寄せ植えのカレックス
病害虫
特には見られません。
増やし方
種まきと株分けで増やせます。
種まき
種まきの適期は9月〜10月上旬か、3月〜4月上旬です。
株分け
株分けの適期は3月〜4月上旬です。
掘り上げた株を切り分けて植え付けます。
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