セントーレア・ニグラは、キク科ヤグルマギク属の多年草。
初夏から盛夏にかけて、アザミに似た赤紫色の花を次々と咲かせます。
生育旺盛で育てやすく、暑さや寒さにも耐え、乾燥にも強い丈夫な品種です。我が家では、西日の当たる環境で元気に育っています。
今回は、セントーレア・ニグラの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
セントーレア・ニグラの基本情報
キク科 ヤグルマギク属
耐寒性多年草（冬季落葉種）
原産地 ヨーロッパ
学名 Centaurea nigra
別名 黒アザミ 宿根ヤグルマギク
花色 赤紫色
花期 初夏〜盛夏（6〜8月）
草丈 60〜120cm
耐寒性 強い（−20℃前後）
耐暑性 強い（多湿は苦手）
日照 日向
セントーレア・ニグラの特徴
黒褐色の綿毛に覆われた蕾がユニークで、別名『黒アザミ』とも呼ばれています。
普段は葉が低く茂っていますが、春になると花茎が真っ直ぐに立ち上がって、分枝しながらたくさんの蕾をつけます。
花期は初夏から盛夏で、アザミに似た2cmくらいの赤紫色の花を咲かせます。
花後に花がらを摘まずにおくと、黒っぽい球状のサヤが残り、シックで良い感じです。
一般的にセントーレアは夏が苦手ですが、ニグラは十分な日当たりと、水はけ、風通しの良い環境で育てれば、夏でも元気に花を咲かせる丈夫な品種です。
＊花はアザミに似ていますが、トゲはありません。
セントーレア・ニグラの育て方
栽培環境
日当たりと水はけ、風通しの良い環境を好みます。
高温多湿を嫌うので、風通しの悪い湿った場所は避けましょう。
草丈は1m前後になり、よく分枝してボリュームがあるので地植え向きです。
水やり
やや乾燥気味を好みます。
地植えの場合、根付いてしまえば水やりはほぼ不要です。
夏に日照りが続いて、葉がしおれるほど乾く場合は水やりしましょう。
6月中旬の庭から
肥料
植え付け時に元肥を入れておいたら、その後の肥料は不要です。
肥料分が多いと背丈が高くなって、雨や風で倒れやすくなります。
植え付け
適期は春と秋ですが、花期までに株をしっかりと育てたいので秋植えがおすすめです。
掘り上げた庭土に、腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作り、緩効性化成肥料を少量混ぜ込んでおきましょう。
植え替え
適期は秋（10〜11月）です。
手入れ
咲き終わった花がらは摘みとります。
花後の球状のサヤが渋くてユニークなので、残しておくのも良いです。
環境によっては草丈が1mを超えます。草丈を低めに抑えたい場合は、4月下旬〜5月下旬に地際20cmくらいまで花茎を切り戻します。
夏越し
枯れ葉や傷んだ葉を取り除いて、株元を風通し良くしておきます。
ニグラは強健な品種です。乾燥気味の風通しの良い場所なら西日が当たっても大丈夫です。
冬越し
冬は地上部の葉はなくなります。
寒さにはとても強いので防寒対策は不要です。
野趣溢れる姿は野原の雑草のよう
病害虫
ほとんど見られませんが、ハモグリバエが発生することがあります。
ハモグリバエが発生した葉は摘み取って処分してください。
増やし方
種まき、株分けで増やせます。
種まきの適期は9月中旬〜10月。
株分けの適期は10〜11月です。
＊こぼれ種が発芽することもあります。
セントーレア・ニグラの栽培記録
12月 ポット苗を花壇に植え付けました
3月初め 葉が茂ってきました
4月中旬 花茎が40cmくらいに伸びました
6月5日 最初の花が開花
6月中旬 次々と花が咲いています
4月初旬から成長が盛んになり、5月中旬には草丈が120cmになっていました。
花茎は硬くしっかりしているのですが、分枝が盛んなので重心が高く、雨や強い風で倒れるようになりました。そこで30cmほど切り戻して支柱をしました。
その後ぐんぐん成長して扱いにくくなったので、6月下旬に思い切って地際20cmの高さまで切り戻しました。それでも、ひと月後には草丈70cmくらいになり、再び花を咲かせ始めました。
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まとめ
- 暑さ寒さに強い丈夫な多年草
- 初夏〜盛夏にアザミに似た花を咲かせる
- 黒褐色の蕾がユニーク
- セントーレアの中では強健な品種
- 日当たり、水はけ、風通しの良い環境を好む
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