クラウンベッチ(コロニラ・バリア)の育て方|雑草よけに最適なグランドカバープランツ

クラウンベッチの花

クラウンベッチは、春から夏にかけて淡いピンクの花を一面に咲かせる宿根草。

可愛らしい花からは想像できないほど丈夫で、よく広がり、広いスペースの雑草よけに最適なグランドカバープランツです。

日当たりの良い場所に植え付けさえすれば、初心者にも簡単に育てることができます。

広がって欲しくない場合は、花後に短く切ったり、地下茎で生えてきた芽を抜いたりする事でコンパクトに育てることもできます。

今回はクラウンベッチ(コロニラ・バリア)の育て方を紹介します。

クラウンベッチの特徴

クラウンベッチの花

春から夏にかけて、パステル調の毬のような花を一面に咲かせます。

別名ツルレンゲと言われるようにツル性の植物で、遠くから見ると花はレンゲに似ています。

葉は小さな葉が集まって一枚の葉を形成する複葉と呼ばれるもので、雑草のカラスノエンドウの葉に似ています。

クラウンベッチはもともと雑草よけにヨーロッパから導入されたものです。良く広がり、暑さ寒さや乾燥にも強く、土質も選ばない丈夫な宿根草です。

グランドカバーに最適ですが、こんもりと育つので、踏みつけるような場所のグランドカバーには向いていません。

通路に広がるクラウンベッチ

草丈は40cmくらいあります

クラウンベッチの基本情報

学名  Coronilla varia
別名 タマザキフジ、ツルレンゲ
科名・属名 マメ科 コロニラ属
園芸分類 多年草(冬季落葉)
原産地 ヨーロッパ
花期 春〜夏
花色 淡いピンク
草丈 40cm前後
葉張り 1m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向(西日にも耐えます)

クラウンベッチの育て方

クラウンベッチの花

6月の庭から

栽培環境 

生育旺盛なので地植え向きの植物です。

日当たりが良い場所を好みます。(西日にも耐えます)土質は選びません。

とにかく日当たりの良さが重要です。日陰ではうまく育ちません。

つる性で茎を横に伸ばして根を下ろし、地下茎でも増えるので広がっても良い場所に植えましょう。

花壇に植えてはいけません。他の植物の成長を妨げます。

水やり   

乾燥に強いので、地植えでは水やり不要です。

肥料

肥料はいりません。

植え付け・植え替え 

春と秋が適期です。

痩せ地や荒れ地でも育つので土質はあまり選びませんが、水はけが悪いような場合は、掘り上げた土に腐葉土をすき込んで植え付けます。

クラウンベッチの花

6月の庭から

手入れ   

花後は短く切り戻します。

広がって欲しくない場合は、地下茎で生えてきた芽はこまめに抜きましょう。冬に枯れたら地際で刈り込みます。

地下茎で広げないためには、地中に仕切りをしておくのも有効な方法です。ここから先には広がって欲しくないという所で地中に仕切りをします。

夏越し・冬越し

暑さ寒さに強いので特別な対策はいりません。

冬は地上部を枯らしますが、春になるとまた芽吹きます。

病害虫   

特には見られません。

増やし方  

株分け、種まき、こぼれ種で増えます。

わざわざ増やす必要がないくらい地下茎で良く増えます。

我が家のクラウンベッチ

クラウンベッチ花盛り

5年ほど前にネットで見かけて一目惚れしましたが、なかなか手に入りませんでした。その2年後、地元のホームセンターで見つけました。

一年目は半日陰に植えたせいでヒョロヒョロとして花上がりも悪く、こんなものなのかと思っていました。しかし、翌年に日当たりの良い場所植え替えると、どんどん広がり花をいっぱい咲かせました。

地下茎で広がりすぎるので、いらない芽は抜いて増えすぎないように調整しています。

まとめ

クラウンベッチの花

6月の庭から

  • 春にレンゲに似た可愛い花を咲かせる多年草
  • 日当たりが良ければ土質を選ばず放任で育つ
  • 広い場所の雑草よけに最適なグランドカバー・プランツ
  • 地下茎で広がりすぎるのが難点

最後までご覧いただきありがとうございました。

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