シンバラリア(コリセウムアイビー)の育て方|グランドカバーにおすすめ【耐寒性多年草】

シンバラリア(コリセウムアイビー)

シンバラリアは、オオバコ科の多年草。別名「コリセウムアイビー」や「ツタバウンラン」とも呼ばれます。

可愛いらしい小さな花を咲かせ、グランドカバーとして人気が高い植物です。

シンバラリアの見た目は弱々しい印象ですが、実はとても丈夫。ほふく性でどんどん広がり、こぼれ種でもよく増えます。

今回はシンバラリアの特徴や育て方をご紹介します。

シンバラリア(コリセウムアイビー)の基本情報

科名 オオバコ科
属名 シンバラリア属
園芸分類 耐寒性多年草
原産地 地中海沿岸
学名 Cymbalaria
別名 ツタバウンラン、コリセウムアイビー
花期 春〜晩秋
花色 薄紫、白
花の大きさ 1cm程度
草丈 5〜10cm、ツルの長さは1m程度
耐寒性 強い(北海道でも育つ)
耐暑性 強い
日照 半日陰〜日陰

シンバラリア(コリセウムアイビー)の特徴

シンバラリアムラリス

薄紫の花を咲かせる「シンバラリア・ムラリス」

アイビーのような形の柔らかい葉に、1cmほどの小さな花を咲かせます。

開花期は春から晩秋と長く、私の住んでいる地域(中国地方の山間部)では真冬もチラチラ花を咲かせます。

花色は薄紫と白があります。一番良く見かけるのは薄紫の花を咲かせる「シンバラリア・ムラリス」で、この品種が一番丈夫です。

斑入り葉の品種(花色は白)もありますが、ほとんど流通していません。

シンバラリア・スノーホワイト

白い花を咲かせる「シンバラリア・スノーホワイト」

シンバラリアは、地面を這うようにカーペット状に広がるほふく性の植物です。冬でも葉を茂らせているため、グラウンドカバーにおすすめです。ただし、踏みつけには弱いので、踏まれない場所に植えることが重要です。

この植物は半日陰や日陰の環境が最適で、地植えにすると茎を伸ばして広がり、こぼれ種でも簡単に増え群生します。増えすぎても抜くのは簡単なので心配は要りません。

また、寒さに強くマイナス20℃前後まで耐えるので、北海道でも栽培が可能です。

適した環境に植え付ければ、簡単に育てられるので、初心者にも向いています。

シンバラリア(コリセウムアイビー)の育て方

シンバラリア・ムラリス

4月の庭 ちょっとした隙間から階段にまで広がっている

栽培環境

半日陰から日陰の、水はけの良い、やや乾燥気味の場所を好みます。

樹木の木陰や、建物の軒先のような乾燥気味の場所でよく育ちます。

我が家では20年近く育てていますが、鉢植えよりも地植えの方が育てやすいです。地植えにすると、ほったらかしで育つので手がかかりません。

水やり

過湿は苦手です。水の与え過ぎには気をつけましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いてしまえば水やりは不要です。

ジンバラリア・ムラリスの花

レンガの隙間に生えたシンバラリア・ムラリス

肥料

肥料を与えなくても育ちます。

植え付け

3月から5月が適期です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、植え付ける場所に腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い環境を作ります。

ほふく性で広がるシンバラリア

手入れ

伸びすぎたら刈り込みましょう。

花がら摘みは必要ありません。

夏越し

暑さには強いですが、真夏の直射日光は苦手です。鉢植えは半日陰に移動しましょう。

冬越し

寒さにとても強く、マイナス20℃前後まで耐えます。屋外で防寒対策なしでも越冬が可能です。

病害虫

鉢植えを過湿にすると灰色カビ病が発生することがあります。

害虫はほとんど見られません。

増やし方

株分け、挿し木で増やせます。こぼれ種でも良く増えます。

株分け

春と秋が適期です。

長く伸びた株をそのまま株分けしても上手く根付きません。地際から7〜8cmの長さにカットして株分けしましょう。

挿し木

5〜6月か、9〜10月に行います。

こぼれ種

こぼれ種でどんどん増えます。

我が家のシンバラリア(コリセウムアイビー)

アプローチに広がっていくシンバラリアムラリス

ここは午後は日陰になる場所。

シンバラリアは20年近くこの場所にいます。広がりすぎたら引き抜きますが、しばらくするとまたこんな状態になります。

最初に植えたひと株から、こぼれ種で南の庭や建物の北にも広がりました。建物の北は明るめの日陰で、砕石が敷き詰められた軒下。雨がかからない環境です。そんな場所でも旺盛に広がり、年に2回はごっそり抜いていますが、しばらくするとまた茂ってきます。

シンバラリア(コリセウムアイビー)

写真はレンガの隙間で発芽したこぼれ種。ここは南向きの庭で、西日も当たります。過酷な環境のせいか大きくはなりませんが、枯れることもありません。丈夫なのには驚かされます。

まとめ

  • オオバコ科の耐寒性多年草
  • 春から晩秋まで小さな花を咲かせる
  • 花色は薄紫と白がある
  • ほふく性でカーペット状に広がり、半日陰から日陰のグランドカバーに利用できる
  • 耐寒性が強く、冬も葉を茂らせ、北海道でも栽培が可能
  • こぼれ種で良く増える
  • ほったらかしでも育ち、手がかからない

ホームセンターや園芸店ではあまり見かけないので、ネット通販が手に入れやすいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

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