シンバラリアは、別名コリセウムアイビーと呼ばれる多年草。
花は小さく葉は柔らかく弱々しい印象ですが、実はとても丈夫で生育旺盛!
植えっぱなしで育ってくれるし、こぼれ種でよく増えます。
半日陰から日陰のグラウンドカバーにおすすめの植物です。
今回はシンバラリアの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
シンバラリア(コリセウムアイビー)の基本情報
ゴマノハグサ科
耐寒性/常緑性宿根草
学名 Cymbalaria
別名 コリセウムアイビー、ツタバウンラン
開花期 真冬を除く一年中
花色 薄紫、白
花径 1㎝程度
草丈 5〜10㎝
葉張り 1m前後
耐寒性 強い(北海道でも育つ)
耐暑性 強い
日照 半日陰〜日陰
シンバラリア(コリセウムアイビー)の特徴

薄紫の花を咲かせる「シンバラリア・ムラリス」
小さな花を長期間咲かせる
アイビーのような形の柔らかい葉に、小さな花を咲かせます。
花色は薄紫と白があります。
斑入り葉の品種(花色は白)もありますが、ほとんど流通しません。
3種類の中では薄紫の花を咲かせる品種が一番丈夫です。
四季咲き性が強く、私の住んでいる地域(中国地方の山間部)では真冬もチラチラ花を咲かせます。

白い花を咲かせる「シンバラリア・スノーホワイト」
ほふく性でどんどん広がる
生育旺盛で、横へ横へとカーペット状に広がります。
グランドカバーにも使えます。(ただし、踏みつけには弱いです)
丈夫で育てやすい
半日陰や日陰に地植えにすると、どんどん広がります。
北海道でも栽培できるほど寒さに強く、丈夫で手がかからない植物です。
適した環境に植え付ければ、初心者にも簡単に育てることができます。
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シンバラリア(コリセウムアイビー)の育て方

4月の庭 「シンバラリア・ムラリス 」
栽培環境
半日陰から日陰の、水はけの良い、やや乾燥気味の場所を好みます。
樹木の木陰や、建物の軒先のような乾燥気味の場所でよく育ちます。
18年ほど育てていますが、鉢植えよりも地植えの方が育てやすいです。
水やり
過湿は苦手です。
過湿には弱いので、水の与え過ぎには注意が必要です。
鉢植えの場合は、用土が乾いてからたっぷりと与えます。
地植えの場合は、根付いてしまえば水やりは不要です。
肥料
肥料を与えなくても育ちます。
植え付け
3月から5月が適期です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、植え付ける場所に腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い環境を作ります。
手入れ
伸びすぎたら刈り込む程度で、手がかかりません。
花がら摘みの必要もありません。
夏越し
暑さには強いのですが、真夏の直射日光は苦手です。鉢植えは半日陰に移動しましょう。
冬越し
寒さに強いので特別な対策は必要ありません。
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病害虫
鉢植えを過湿にすると灰色カビ病が発生することがあります。
害虫はほとんど見られません。
増やし方
株分け、挿し木で増やせます。こぼれ種でも良く増えます。
株分け
春と秋が適期です。
長く伸びた株をそのまま株分けしても上手く根付きません。地際から7〜8cmの長さにカットしてから株分けしましょう。
挿し木
5〜6月か、9〜10月に行います。
こぼれ種
こぼれ種でどんどん増えます。
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我が家のシンバラリア(コリセウムアイビー)
ここは建物の東で午後は日陰になる場所。
シンバラリアは18年くらいこの場所で育っています。
花壇から通路にはみ出し、階段にまで広がっています!
広がりすぎたら引き抜きますが、しばらくするとまたこんな状態になります。
最初に植えたひと株は、こぼれ種で南の庭や建物の北にも広がっています。
建物の北は明るめの日陰で、砕石が敷き詰められた軒下。雨もかからない環境です。そんな場所でも旺盛に広がり、年に2回はごっそり抜いています。それでもしばらくすると、また茂ってきます。
写真はレンガの隙間で発芽したこぼれ種。
この場所は南向きで夏も日が当たる場所です。過酷な環境のせいか大きくはなりませんが、枯れることもありません。
丈夫なのには驚かされます。
ホームセンターや園芸店ではあまり見かけないので、ネット通販が手に入れやすいです。
弱々しい印象のシンバラリアですが、見た目と違ってとても丈夫。
初心者の方にも簡単に育てることができます。
もちろんグランドカバーにもおすすめです。
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