ジメジメした梅雨や長雨は、日本特有の気候であり、花や植物にとって厳しい季節です。雨が降り続くことで、様々なトラブルが発生し、せっかく育てた植物が傷んだり枯れてしまうこともあります。
しかし、適切な対策を講じることで、雨の時期でも植物を元気に育てることは可能です。ここでは、梅雨・長雨の時期に起こりやすいガーデニングのトラブルとその対策をご紹介します。
対策をすることで、雨の時期でも美しい花や植物を楽しむことができます。大切な植物を守るために、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
梅雨時期のトラブル
梅雨によくあるトラブルは次の4つ。
株が蒸れて傷む
梅雨時期の高温多湿で、株が蒸れて傷みやすくなります。特に葉や茎が細くて柔らかい植物や、枝葉が茂って混み合っている植物は要注意です。
雨で花が傷む
強い雨に当たると花びらが傷んでしまいます。さらに、濡れた花びらが葉に張り付くと、光合成を阻害したりカビの原因にもなります。大輪の花は雨の重みで茎が折れてしまうこともあります。
根腐れしやすくなる
根腐れは、土壌の水はけが悪い状態が続くと発生するトラブルです。根が酸素不足になり、腐ってしまうことで起こります。症状としては、葉が黄色くなったり萎れたり、成長が停滞したりします。ひどい場合は、枯れてしまうこともあります。
病害虫が発生する
高温多湿な環境では、うどん粉病や灰色カビ病が発生しやすくなります。梅雨時期はナメクジの活動も活発で、ひどい場合は花を全部食べられてしまうこともあります。
梅雨時期の対策
梅雨の長雨や蒸れは植物の大敵。でも早めに対策をすれば、被害を最小限に抑えることができます。
ここからは、梅雨の前や梅雨の間にやりたい対策を5つご紹介します。
鉢植えの植物を移動しよう
雨が当たると花が傷みやすいだけでなく、乾燥気味を好む植物は根腐れしやすくなります。
鉢植えは軒下など雨がかからない場所に移動しましょう。
その際、鉢と鉢の間は適度な間隔をとったり、鉢スタンドを使って地面から浮かせると風通しが良くなります。
切り戻しをしよう
高温多湿で蒸れやすい梅雨を乗り切るには風通しが大切なポイント!
茂り過ぎた植物は、切り戻しや枝透かしをしてすっきりさせましょう。
切り戻しは、株全体の上部1/3 〜1/2を刈り込みます。さらに全体の2割の茎を地際で切って枝を透かします。
*切り戻しは天気の良い日の午前中に行うのがおすすめ。なぜなら、切り口が湿った状態が長く続くと病害虫の被害にあいやすいからです。
支柱をしよう
草丈の高い植物や茎が細い植物、大輪の花を咲かせる植物は、雨の重みで倒れたり折れたりすることがあります。
梅雨入りまでに支柱をしてあげましょう。支柱の長さは60、90、120cmを揃えておくと便利です。
▼株立ちの植物やグラス植物は、鉢スタンドを支柱がわりに使う方法がおすすめです。
雑草を抜こう
雑草は小さいうちに抜きましょう。
梅雨時期の雑草は成長が早く、すぐに大きくなります。雑草が大きくなると風通しが悪くなり、植物が蒸れやすくなります。
また、カタバミなどの雑草にはハダニがつきやすいので、雑草を放っておくと良いことはありません。
マルチングをしよう
強い雨が降ると、泥が跳ねて花や葉っぱが汚れてしまいます。
泥は病気の原因になるので、花壇にはバークチップやウッドチップのようなマルチング材を敷いておくのがおすすめです。
鉢植えの場合は、株元にココヤシファイバーを敷くのがおすすめ。ココヤシファイバーを敷くことで風通しが良くなり、病気や蒸れを防ぐ効果があります。
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切り戻しの実例
我が家の梅雨時期の切り戻しを写真でご紹介します。
エリゲロン
この時期になると、エリゲロンは満開を過ぎて花がらが目立ってきます。
満開の状態で雨が続くと蒸れて傷むので、バッサリと切り戻します。
エリゲロンは丈夫なので、株元で切り戻しても大丈夫です。
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タイム
タイムにとって梅雨入り前の切り戻しはとても大切な作業です。
切り戻しておかないと、蒸れて傷んだり枯れたりしてしまいます。
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まとめ
梅雨や長雨の季節は、とにかく風通しを良くすることが大切。
具体的にやることは次の5つです。
- 鉢植えは雨がかからない場所に移動する
- 茂った植物は切り戻す
- 雨で倒れる植物に支柱をする
- 雑草を抜く
- マルチングで泥はねを防ぐ
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