ロベリアは草丈20cmほどの半耐寒性多年草。
3月ごろに園芸店に安価で大量に流通する春の定番植物です。
暑さ、寒さに弱いため日本では一年草扱いになっていますが、栽培環境や水やりに注意すれば夏越し・冬越しもできます。
夏を越せば秋も花を咲かせ、冬を越せばまた春に花を咲かせてくれます。
この記事ではロベリアの育て方、夏越し・冬越しのポイントなどを紹介します。
もくじ
ロベリアの基本情報
キキョウ科 ロベリア属
半耐寒性多年草(一年草扱い)
原産地 南アフリカ
花期 4〜6月(夏越しすれば秋も咲きます)
花色 白、ブルー、紫、ピンク、ローズ
花径 1〜2cm
草丈 20cm前後
耐寒性 普通
耐暑性 弱い
日照 日向(夏は半日陰)
ロベリアの特徴
ロベリアは草丈20cm前後の半耐寒性の多年草。
分枝が良く、自然とこんもりとした株に育ち、小さな花を株いっぱいに咲かせる姿は見応えがあります。
花色は、白・ブルー・紫・ピンク・ローズなど豊富です。
ほとんどの品種は基本的に夏の暑さが苦手で、寒さにもあまり強くないので一年草扱いになっています。
夏越し、冬越しはコツさえつかめば可能ですが、安価な植物なので一年草と割り切って育てるのも気が楽です。
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ロベリアの育て方
栽培環境
ロベリアは過湿も乾燥も苦手なので、露地植えはおすすめできません。
鉢植えにして、春と秋は風通しの良い日向、夏は風通しの良い半日陰で育てるのがおすすめです。
ロベリアが好む用土は、水はけと通気性が良く、水持ちもそこそこ良い肥沃な用土です。
市販の培養土はなるべく質の良い物を使ってください。
(目安は20ℓで1000円前後)
値段が高ければ良いというものではありませんが、安い土に良い土はありません。
水やり
過湿を嫌いますが、極端な乾燥も苦手です。
過湿にするとカビが生えたり、株が溶けるようになります。逆に乾燥させすぎると、株がしおれて元に戻らないことがあるので注意してください。
鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷり水を与えます。
水やりは葉に水がかからないように注意してください。
ロベリアは葉が濡れることで蒸れて腐ったり、カビたりしやすいです。
水を与える時は葉を手で持ち上げて、土に水を与えます。
株元にココヤシファイバーを敷くと、蒸れにくくなるのでおすすめです。
肥料
ロベリアは肥料をたくさん必要とします。
花が咲いている間は1週間に1回程度、2000倍に薄めた液体肥料を与えます。
ただし、夏は肥料は与えないでください。
夏を越した株に肥料を与えるのは涼しくなる9月下旬からです。
植え付け
植え付け適期は3月〜4月です。
鉢植えは市販の草花用培養土で問題なく育ちます。(培養土は良質のものを)
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性化成肥料を混ぜ込んで植え付けます。
手入れ
・花がひと通り咲いて花がらが目立つようになったら、半分くらいの丈で切り戻します。2週間くらい経ったらまた咲き始めます。
・梅雨入り前には伸びた枝を3分の1くらいの丈まで刈り込みます。
この苗は梅雨入り直前に一度切り戻したものです。20日ほどでこの状態になりました。
夏は株を休めたいので、梅雨が明ける頃にもう一度切り戻す予定です。
夏越し
夏越しのポイントは、切り戻しと環境、水やりです。
高温多湿が苦手なので、梅雨明けまでに2分の1くらいの丈で切り戻し、東向きか北向きの風通しの良い明るい日陰に移動します。
雨や西日には当てないようにします。
冬越し
鉢植えは日当たりの良い霜の当たらない軒下で管理します。
寒さにはあまり強くないので、夜は不織布をかけておくと安心です。
*耐寒性は強くないので、春に苗を買って育てるのがおすすめです。
増やし方
種まき、挿し木で増やせます。
こぼれ種でとてもよく増えます。
病害虫
アブラムシ、ハダニがつくことがあります。
オルトラン粒剤を株元にまいて予防すると効果的です。
我が家のロベリア
我が家のロベリアはタキイ種苗の『ロベリア・トリコロール』です。3色がひとつのポットに植えてあります。
9月初旬、無事に夏を越して元気に花を咲かせ始めました。
この後、晩秋まで花を楽しんで、冬越しに挑戦したいと思います。
*その後、この株は晩秋に切り戻して軒下で管理し、春にはたくさんの花を咲かせました。さらに夏越しして秋にも花を咲かせてくれました。
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