ミューレンベルギア・カピラリスは赤紫の穂がとても美しいイネ科の多年草。
近年、注目を集めているオーナメンタルグラスの中でも特に美しい品種です。
性質はとても丈夫で、初心者にもおすすめです。
今回はミューレンベルギア・カピラリスの特徴や育て方をご紹介します。
こんな方におすすめの記事です
- ミューレンべルギアを育てたい
- 穂が美しいグラスに興味がある
- 庭のアクセントになる植物を探している
もくじ
ミューレンベルギア・カピラリスの基本情報
![ミューレンベルギアカピラリスの花穂](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/12/a434a329afb720730fd3617bd6123ff7.jpg)
9月下旬の庭
イネ科 ネズミガヤ属
耐寒性多年草
原産地 アメリカ
学名 Muhlenbergia capillaris
別名 ムーレンベルギアなど
花期 晩夏〜晩秋
草丈 90cm前後(開花後の花丈を含む)
葉ばり 90cm前後
耐寒性 強い(マイナス12度)
耐暑性 強い
日照 日向
ミューレンベルギア・カピラリスの特徴
![ミューレンベルギア・カピラリスの穂](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/12/muhlenbergia.jpeg)
10月初旬 夕日に照らされる穂
常緑の多年草
常緑の多年草で冬も葉があります。
シルバーグリーンの細い葉は硬く、草姿がきれいにまとまります。
冬の葉はグレーがかり、冬の寂しい庭に彩りを添えてくれます。
赤紫の穂が美しい
晩夏ごろから穂が出始めます。
この穂は最初は白く、徐々に赤紫に変わります。
大株になると穂がたくさん立ち上がり、赤紫の霧のように見えます。
繊細で柔らかい穂が風にそよぐ姿は、なんともいえない風情があります。
![夕陽に照らされるミューレンゲルギアの穂](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/12/muhlenbergia4.jpeg)
10月初旬 夕陽に照らされる穂
特に、朝日や夕陽に照らされる穂は幻想的でとても美しいです。
切り花やドライフラワーにもおすすめです。
丈夫で育てやすい
耐寒性・耐暑性が強く、夏の高温多湿さえ気を付ければ放任で元気に育ちます。
草丈は90cm前後と大きくなるので、鉢植えより地植えに向いています。
|
ミューレンベルギア・カピラリスの育て方
![ミューレンべルギア・カピラリス](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/12/bc36d04411a8932825d8f0c2900169dc.jpeg)
9月下旬の庭 青紫の花はコバルトセージ
栽培環境
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
夏の高温多湿は苦手なので、風通しの良い場所が理想的です。
大きな株になるので、それなりのスペースがある場所に植えてください。
水やり
地植えはほぼ降雨に任せます。
肥料
痩せ地でも育つ植物です。
肥料はほとんどいりません。
![紅葉したミューレンベルギア・カピラリス](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/12/fc1b8c1664db5272d2af57e0949b72a0.jpg)
11月初旬の紅葉
植え付け・植え替え
植え付け
適期は3〜4月と9〜10月です。
掘り上げた庭土に腐葉土を混ぜ込み、水はけの良い環境を作って植え付けます。
植え替え
地植えでは植え替えは不要です。
植え替えたい時は、真夏と真冬を除いた時期に、草丈を短く切り戻して植え替えます。
手入れ
伸びすぎて草姿が乱れたり、枯れ葉が目立って見苦しいようなら、地際で切り戻すと再び芽吹き姿が整います。
増やし方
株分け・種まきで増やせます。
環境が合えば、こぼれ種でも増えます。
株分けの適期は3〜4月、種まきの適期は4月です。
![ミューレンベルギア・カピラリス](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2021/09/end-of-september-3.jpeg)
9月下旬の庭
夏越し
高温多湿は苦手なので風通し良く育てます。
冬越し
寒さには強いので特別な対策はいりません。
枯れ葉が目立って見苦しいようなら、春の芽吹きまでに地際で切り戻します。
病害虫
特には見られません。
ミューレンベルギアの主な品種
カピラリスの他に流通するのは次の2品種です。
ミューレンベルギア・リンドヘイメリ
カピラリス種の園芸品種で穂が白いタイプです。
穂が上がると1.5mにもなる大型の品種で、透き通るような細かい穂は、光が当たると輝いて美しい風景を作ってくれます。
|
ミューレンベルギア・レバコニー
カピラリスによく似ていますが、赤茶色の穂でやや小型(60cm)の品種です。
狭い場所に向いています。
|
まとめ
- 暑さ寒さに強い常緑の多年草
- 晩夏〜秋の赤紫の穂がとても美しい
- 日向を好み痩せ地でも育つ
- 病害虫もほぼ見られず育てやすい
- 株分け・種まき・こぼれ種で増やせる
▼あわせて読みたい
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。