『ナツメグゼラニウム・マーブルレモン』はナツメグゼラニウムの斑入り品種。
斑入り葉がとても美しく、葉茎は甘くスパイシーな良い香りがします。
白い花は可憐で、真夏を除く春から晩秋まで咲いてくれます。
この記事では、『ナツメグゼラニウム・マーブルレモン』を紹介します。
ナツメグゼラニウム・マーブルレモンの基本情報

10月の庭から
フウロソウ科 ペラルゴニウム属
半耐寒性多年草
原産地 南アフリカ
学名 Pelargonium fragrans cv.Nutmug
別名 ニオイゼラニウム、ハーブゼラニウム
花色 白
花期 4月〜10月
草丈 30cm前後
葉張り 40cm前後
耐寒性 普通
耐暑性 普通
日照 日向
ナツメグゼラニウム・マーブルレモンの特徴
ナツメグゼラニウムはハーブゼラニウムの一種で、葉茎はナツメグのような甘いスパイシーな良い香りがします。
葉は小さく、明るい緑色にクリーム色の斑が入ります。
とても美しい斑入り葉なので、花が咲かない時期もカラーリーフとして十分楽しめます。
枝はよく分枝してこんもりとした草姿になり、真夏を除く春から晩秋に小さな白い花を咲かせます。
(花期は地域差があります。中国地方の山間部では花数は少ないですが、屋外で1月も咲いています)
高温多湿と冬の寒さがやや苦手なので、鉢植えで育てると管理が楽です。
苗が小さい間は寄せ植えにもおすすめですよ♪
*ハーブゼラニウムと呼ばれるのは、葉茎に芳香を持ち、ハーブとして利用される品種群です。
ナツメグゼラニウム・マーブルレモンの育て方

11月の庭から
栽培環境
日当たりと水はけの良い環境を好みます。
雨に当たると葉茎や花が腐りやすいので、鉢植えで育てて長雨の時期は軒下に移動します。
高温多湿が苦手です。
真夏は西日が当たらない場所が適しています。
水やり
やや乾燥気味に育てます。
鉢植えの場合は、用土がしっかり乾いてからたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、真夏にひどく乾燥するとき以外は降雨に任せます。
肥料
成長期の春と秋に少量の緩効性化成肥料を置き肥します。
植え付け・植え替え
適期は春と秋です。
植え付け
弱アルカリ性の用土を好みますが、鉢植えの場合は市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
もし地植えにするのなら、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜ込み、1〜2週間ほどおいて土壌を中和しておきます。
さらに腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作り、元肥として緩効性化成肥料を施します。
*苦土石灰の代わりに有機石灰を使えば、すぐに植え付け可能です。
植え替え
鉢植えの場合は、根詰まりするようならひと回り大きい鉢に植え替えます。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
(暖地以外で冬越しさせたい場合は、花が終わる頃に掘り上げて鉢に植え替え、霜が当たらない軒下や室内に取り込みます。)

11月下旬の庭から
手入れ
咲き終わった花がらは花茎の根元から切り取り、枯れ葉は取り除きます。
草姿が乱れた時は3分の1くらいの丈で切り戻します。
しばらくすると綺麗な葉が芽吹いてきます。
夏越し
高温多湿は苦手です。
梅雨明けまでに3分の1くらいの丈で切り戻して、西日の当たらない軒下で管理します。

7月11日 切り戻した株
冬越し
寒さには強くないので霜には注意が必要です。
冬場は日当たりの良い南向きの軒下などに移動します。
霜が降りる地域では夜間は不織布などをかけて霜除けするか、室内に取り込みます。
寒冷地では室内に取り込みます。
暖地では屋外で越冬しできます。

11月下旬になっても花は咲いています
病害虫
真夏を除く春から秋に青虫が発生することがあります。
放っておくと葉を食害されて見苦しくなるので、早めに駆除してください。
割り箸などで捕まえるか、殺虫剤で駆除します。
食害がひどく見苦しい時は、切り戻してリセットできます。
切り戻しは真夏と真冬を除けばいつでも可能です。
増やし方
挿し木で増やせます。
適期は5〜6月と9〜10月です。
ナツメグゼラニウムの茎は水分が多いので、挿し穂は水揚げせずに使います。
挿し穂には木質化していない茎を使ってください。
発根率は高くないので、多めに挿しておくことをおすすめします。
まとめ
- 葉と茎がナツメグのような良い香りがする
- 葉は明るい緑にクリーム色の斑が入り、とても美しい
- 真夏を除く春から晩秋にかけて可憐な白い花を咲かせる
- 高温多湿と寒さが苦手
- 日当たりと水はけの良い場所で乾燥気味に育てる
- 鉢植えで育てて長雨の時期は軒下に移動する
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