ミスカンサス(ミスキャンタス)の育て方|ヤブランとの違いは?

斑入り葉が美しいミスカンサス

ミスカンサスは、グレーがかった緑葉に白い縞斑が入る爽やかなカラーリーフプランツ。

夏から秋にかけて咲く白い花は目立たず、主に葉を鑑賞する多年草です。

草丈は30cm程度で、地植えや寄せ植えにおすすめ。

今回はミスカンサスの特徴や育て方、よく似た植物『ヤブラン』との違いも紹介します。

ミスカンサスの基本情報

斑入り葉が美しいミスカンサス

9月の庭から

ユリ科  ジャノヒゲ属

耐寒性多年草(冬季常緑〜半常緑)

 

原産地   東アジア

学名    Ophiopogon malayanus‘Variegate’

別名    ミスキャンタス、ノシラン・ビッタータス

花色    白

花期    夏〜秋

草丈    30cm前後

株張り   30〜40cm

耐寒性   普通(マイナス10度)

耐暑性   強い

日照    日向〜やや半日陰

 

ミスカンサスの特徴

ミスカンサスの白い花

小さな白い花が下向きに穂状に咲く

葉と花

グレーがかった緑葉に白い縞斑が入る、爽やかなカラーリーフプランツ。

夏〜秋に小さな白い花を穂状に咲かせますが、花は株の低い位置で咲くのであまり目立ちません。

そのため、主に葉を鑑賞する植物になります。

草姿のまとまりが良いので、地植えや寄せ植えにおすすめです。

ミサカンサスの葉

9月の庭から

性質

とても丈夫で、日向から半日陰を好み、土質もあまり選ばず、乾燥にも多湿にも耐え、放任でもよく育ちます。

ミスカンサスは多年草ですが、耐寒性はあまり強くありません。

温暖地以外では、冬は葉が傷んだり枯れ込むこともあります。

枯れ込んでも根が生きていれば春には芽吹きます。

*我が家は冬の最低気温がマイナス7度程度で、冬は葉が傷んでいます。小さな株は枯れ込むこともありますが、春には芽吹いています。

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ミスカンサスの育て方

ミスカンサスの葉

紫色の葉のオキザリス・トリアングラリスと

栽培環境

日向から半日陰を好みます。

日陰でも育ちますが、日向に比べると葉色が綺麗に出ず生育も劣ります。

土質はあまり選びませんが、水はけが良い土壌に植えた株は生育が良いです。

根が張れば、かなりの乾燥にも耐えます。

水やり

鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は、降雨に任せます。

肥料

ほぼ不要です。

生育が悪い時のみ、春か秋に緩効性化成肥料を与えます。

斑入り葉が美しいミスカンサス

9月の庭 大株に育ったミスカンサス

植え付け・植え替え

適期は春と秋です。

秋に植え付ける場合は、寒くなるまでに根がしっかり張るように、早めに植え付けましょう。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込みます。

手入れ

枯れ葉や咲き終わった花茎は切り取ります。

葉が傷んで汚くなった時は、株元で切り戻しておくと綺麗な新芽が出て再生します。

ミスカンサスの花

9月 半日陰のミスカンサス

夏越し

暑さに強いので特別な対策は不要です。

冬越し

耐寒温度はマイナス10度程度です。

温暖な地域以外では葉が傷んだり、枯れ込むこともあります。

鉢植えは軒下に移動し、地植えは株元をバーク堆肥などで覆って防寒しましょう。

葉が枯れ込んだら地際で切り戻しておくと、春になるとまた芽吹きます。

我が家は冬の最低気温がマイナス7度程度で、冬は葉が傷んでいます。小さな株は枯れ込むこともありますが、春には芽吹いています。

ミスカンサスの葉

紫色の葉のオキザリス・トリアングラリスとの対比が美しい

病害虫

ほとんど見られません。

増やし方

株分けで増やせます。

適期は春と初秋です。

ヤブランとの違い

良く似た植物にヤブランの白斑入り品種『シルバードラゴン』があります。

葉がよく似ているので、ネットや店先で間違ったラベルがついているのを見かけます。

両者の葉はそっくりなのですが、大きな違いは花と耐寒性です。

花の違い

『ヤブラン・シルバードラゴン』はピンクがかった花を穂状に咲かせ、花茎が伸びるので花が目立ちます。

『ミスカンサス』の花は白で、株の低い位置で咲くので目立ちません。

耐寒性の違い

『ヤブラン・シルバードラゴン』は耐寒性が強いので冬も葉があります。

『ミスカンサス』は寒さにあまり強くないので、冬は葉が傷んで少なくなったり、枯れ込むこともあります。

まとめ

  • 白い斑入り葉が美しい多年草
  • 夏から秋に咲かせる白い花は目立たない
  • あまり場所を選ばず丈夫で育てやすい
  • 冬は温暖地以外では葉が傷んだり枯れ込む
  • 地植えや寄せ植えにおすすめ

▼斑入り葉が美しい植物はこちらから

斑入り植物おすすめ12選(多年草・ツル植物・低木)

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

2 COMMENTS

すぎちゃん

ミスカンサスをこの時期(冬季)に植え替えしてしまい、その際に葉が3枚ほど折れてしまいました。こうした場合はその葉のみ切断し、新芽が生えてくるのを待つほうが良いのでしょうか?

みどりん

こんにちは。
ブログを読んでくださってありがとうございます。
今は折れた葉だけ切り取れば良いですよ!
もし今後、寒さで枯れ込んで見苦しい時には、全体を地際で切り戻しておくと春に新芽が出そろいますよ。
元気に育ちますように♪

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