ミスカンサスは、グレーがかった緑葉に白い縞斑が入る爽やかなカラーリーフプランツ。
夏から秋にかけて咲く白い花は目立たず、主に葉を鑑賞する多年草です。
草丈は30cm程度で、地植えや寄せ植えにおすすめ。
今回はミスカンサスの特徴や育て方、よく似た植物『ヤブラン』との違いも紹介します。
もくじ
ミスカンサスの基本情報
ユリ科 ジャノヒゲ属
耐寒性多年草(冬季常緑〜半常緑)
原産地 東アジア
学名 Ophiopogon malayanus‘Variegate’
別名 ミスキャンタス、ノシラン・ビッタータス
花色 白
花期 夏〜秋
草丈 30cm前後
株張り 30〜40cm
耐寒性 普通(マイナス10度)
耐暑性 強い
日照 日向〜やや半日陰
ミスカンサスの特徴
葉と花
グレーがかった緑葉に白い縞斑が入る、爽やかなカラーリーフプランツ。
夏〜秋に小さな白い花を穂状に咲かせますが、花は株の低い位置で咲くのであまり目立ちません。
そのため、主に葉を鑑賞する植物になります。
草姿のまとまりが良いので、地植えや寄せ植えにおすすめです。
性質
とても丈夫で、日向から半日陰を好み、土質もあまり選ばず、乾燥にも多湿にも耐え、放任でもよく育ちます。
ミスカンサスは多年草ですが、耐寒性はあまり強くありません。
温暖地以外では、冬は葉が傷んだり枯れ込むこともあります。
枯れ込んでも根が生きていれば春には芽吹きます。
*我が家は冬の最低気温がマイナス7度程度で、冬は葉が傷んでいます。小さな株は枯れ込むこともありますが、春には芽吹いています。
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ミスカンサスの育て方
栽培環境
日向から半日陰を好みます。
日陰でも育ちますが、日向に比べると葉色が綺麗に出ず生育も劣ります。
土質はあまり選びませんが、水はけが良い土壌に植えた株は生育が良いです。
根が張れば、かなりの乾燥にも耐えます。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、降雨に任せます。
肥料
ほぼ不要です。
生育が悪い時のみ、春か秋に緩効性化成肥料を与えます。
植え付け・植え替え
適期は春と秋です。
秋に植え付ける場合は、寒くなるまでに根がしっかり張るように、早めに植え付けましょう。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込みます。
手入れ
枯れ葉や咲き終わった花茎は切り取ります。
葉が傷んで汚くなった時は、株元で切り戻しておくと綺麗な新芽が出て再生します。
夏越し
暑さに強いので特別な対策は不要です。
冬越し
耐寒温度はマイナス10度程度です。
温暖な地域以外では葉が傷んだり、枯れ込むこともあります。
鉢植えは軒下に移動し、地植えは株元をバーク堆肥などで覆って防寒しましょう。
葉が枯れ込んだら地際で切り戻しておくと、春になるとまた芽吹きます。
我が家は冬の最低気温がマイナス7度程度で、冬は葉が傷んでいます。小さな株は枯れ込むこともありますが、春には芽吹いています。
病害虫
ほとんど見られません。
増やし方
株分けで増やせます。
適期は春と初秋です。
ヤブランとの違い
良く似た植物にヤブランの白斑入り品種『シルバードラゴン』があります。
葉がよく似ているので、ネットや店先で間違ったラベルがついているのを見かけます。
両者の葉はそっくりなのですが、大きな違いは花と耐寒性です。
花の違い
『ヤブラン・シルバードラゴン』はピンクがかった花を穂状に咲かせ、花茎が伸びるので花が目立ちます。
『ミスカンサス』の花は白で、株の低い位置で咲くので目立ちません。
耐寒性の違い
『ヤブラン・シルバードラゴン』は耐寒性が強いので冬も葉があります。
『ミスカンサス』は寒さにあまり強くないので、冬は葉が傷んで少なくなったり、枯れ込むこともあります。
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まとめ
- 白い斑入り葉が美しい多年草
- 夏から秋に咲かせる白い花は目立たない
- あまり場所を選ばず丈夫で育てやすい
- 冬は温暖地以外では葉が傷んだり枯れ込む
- 地植えや寄せ植えにおすすめ
▼斑入り葉が美しい植物はこちらから
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。
ミスカンサスをこの時期(冬季)に植え替えしてしまい、その際に葉が3枚ほど折れてしまいました。こうした場合はその葉のみ切断し、新芽が生えてくるのを待つほうが良いのでしょうか?
こんにちは。
ブログを読んでくださってありがとうございます。
今は折れた葉だけ切り取れば良いですよ!
もし今後、寒さで枯れ込んで見苦しい時には、全体を地際で切り戻しておくと春に新芽が出そろいますよ。
元気に育ちますように♪