フロックス・ディバリカタはハナシノブ科の多年草。
這性フロックスの一種で、春に白や薄紫の花を咲かせます。
花には石鹸に似たとても良い香りがあり、白い花を咲かせる品種が『フロックス・ホワイトパヒューム』、薄紫の花を咲かせる品種が『フロックス・ブルーパヒューム』の名前でも流通しています。
今回はフロックス・ディバリカタの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
フロックス・ディバリカタの基本情報
科名・属名 | ハナシノブ科・フロクス属 |
分類・形態 | 草花・多年草(冬季常緑〜落葉種) |
原産地 | カナダ、北アメリカ |
学名 | Phlox divaricata |
別名 | ツルハナシノブ、香りフロックス |
花色 | 白・薄紫 |
花期 | 春(4〜5月) |
草丈 | 30〜40cm |
葉張り | 30〜40cm |
耐寒性 | 強い(マイナス20℃前後) |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向〜明るい半日陰 |
フロックス・ディバリカタの特徴
フロックス・ディバリカタはハナシノブ科・フロクス属の多年草。
普段は低く枝葉を茂らせている這性のフロックスですが、春になると花茎を立ち上げ、株いっぱいに花を咲かせます。
花には石鹸に似たとても良い香りがあり、気温が高いと香りも強くなる傾向があります。
暑さ寒さに強く、一年目から花を咲かせ、2年目には大株になり、株いっぱいに花を咲かせます。
フロックス・ディバリカタの種類
ホワイトパヒューム
白い花を咲かせる品種。花びらの中心と裏が青みを帯びている。
ブルーパヒューム
薄紫の花を咲かせる品種。咲き進むと淡い色に変わっていく。
フロックス・ディバリカタの育て方
栽培環境
日向から半日陰の水はけの良い環境を好みます。
水やり
フロッックス・ディバリカタは適湿を好みます。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、根付けば水やりの必要はありません。
肥料
植え付け時に元肥を施せば、その後の肥料はほぼ不要です。生育が思わしくない場合のみ緩効性化成肥料を置き肥します。
植え付け・植え替え
植え付けの適期は春か秋です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込み、さらに緩効性化成肥料も混ぜ込みます。
手入れ
咲き終わった花茎は株元で切り取ります。
夏越し
暑さには強いので特別な対策はいりません。雨が降らない日が続いて極端に乾燥するようなときは地植えの株にも水やりをしましょう。
冬越し
冬も地上部を茂らせていますが、地域によっては葉が少なくなり冬芽だけで越冬します。
葉が少なくなっても鉢植えの水やりは必要です。土が乾いたら午前中に水やりをしましょう。地植えには水やりはいりません。
病害虫
フロッックス・ディバリカタには病気や害虫はほとんど見られません。
増やし方
フロッックス・ディバリカタは株分け、挿し木で増やすことができます。
株分けの適期は秋です。
挿し木の適期は9月ごろです。挿し穂には、ほふくする葉が茂った枝を使います。(花茎からは根は出ません)
*こぼれ種で増えるという情報も見かけますが、我が家ではこぼれ種は出たことはありません。
フロックス・ディバリカタのまとめ
- ハナシノブ科の多年草
- 這性フロックスの一種で花の時期以外は葉を低く茂らせている
- 春(4〜5月)に白や 薄紫の花を咲かせる
- 花は石鹸に似た良い香りがする
- 日当たりと水はけの良い場所を好む
- 暑さ寒さに強く手がかからない
- 病害虫はほとんど見られない
- 株分け・挿し木で増やせる
最後までご覧いただきありがとうございました。
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