ベロニカ・オックスフォードブルーは暑さ寒さに強い多年草。
這うように広がり、春に濃い青色の小さな花を株いっぱいに咲かせます。
丈夫で育てやすく初心者にもおすすめです。
この記事ではベロニカ・オックスフォードブルーの特徴や育て方を紹介します。
もくじ
ベロニカ・オックスフォードブルーの基本情報
ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
耐寒性多年草
原産地 ヨーロッパ
学名 Veronica peduncularis ‘Oxford Blue’
花色 濃い青
花径 約1cm
花期 3月〜5月
草丈 10cm前後
葉張り 10〜30cm
耐寒性 強い(−20度前後)
耐暑性 強い
日照 日向〜半日陰
ベロニカ・オックスフォードブルーの特徴
ベロニカ・オックスフォードブルーは、定番の伸びる花穂タイプではなく、こんもりとした草姿で這うように育つ品種です。
花の特徴
春に野草のオオイヌノフグリに似た濃い青色の花を咲かせます。
花は咲き始めは濃い青色で、時間が経つと褪色して淡くなっていくので、濃い色と薄い色が混ざった状態になります。
花上がりがとても良く、花期の間は次々と開花します。
花は受粉をすると、すぐにポロリと落ち、花がら摘みは不要です。
葉の特徴
葉はブロンズ色を帯びていて、秋になると紅葉し、冬はさらに深い色合いになります。
気温が高い時期の葉は緑がかります。
性質
暑さ寒さに強い多年草で、一度植えると毎年花を咲かせてくれます。
自然とよく分枝し、こんもりとした草姿で這うように広がっていきます。
ハンギングバスケットや花壇の縁取りに最適です。
あまり旺盛には広がらないので、狭い場所のグランドカバーにも使えます。
寒冷地以外では冬も常緑です。
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ベロニカ・オックスフォードブルーの育て方

3月下旬 咲き始めのベロニカ
栽培環境
水はけの良い土で、日向〜明るい半日陰で育ちます。
真夏の直射日光を嫌います。
地植えの場合は、午後から日陰になる場所が最適です。
水やり
鉢植えは用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えでは降雨に任せます。
冬は乾燥気味に管理してください。
肥料
肥料はほぼ不要です。
生育が悪い時のみ、春か秋に少量の緩効性化成肥料を与えます。

4月の庭 暖かくなると葉の色が緑がかってくる
植え付け・植え替え
適期は3月〜4月と9月下旬から11月中旬です。
(真夏と真冬を除けばいつでも植え付け可能ですが、植え付け後の生育を考えると、3月初めか秋植えがおすすめです)
植え付け
鉢植えは市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、庭土に腐葉土と堆肥をよく混ぜ込んで、水はけの良い環境を作り植え付けます。
植え替え
鉢植えは、根詰まりするようなら、ひと回り大きな鉢に植え替えるか株分けします。
地植えの場合は植え替え不要ですが、混み合ってきて生育が悪くなるようなら、掘り上げて株分けし植え替えます。
手入れ
花がひと通り咲き終わったら半分くらいの丈まで切り戻します。
早めに切り戻せば、初夏に2番花が咲くことがあります。
夏越し
高温多湿は少し苦手です。
梅雨明けまでには草丈の半分に切り戻して、風通しを良くして株が蒸れるのを防ぎましょう。
鉢植えは、強い日差しを避けられる半日陰に移動します。
冬越し
寒さには強く、寒冷地以外では冬も常緑です。
伸びすぎて草姿が乱れているようなら、半分くらいの丈で切り戻しておきます。

4月初旬
病害虫
暖かくなると、アブラムシがつくことがあります。
暖かくなり始めたら、株元にオルトランDX粒剤を撒いておくと、アブラムシの予防と駆除ができます。
オルトランDX粒剤は土の中の害虫にも効きます。
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増やし方
株分けと挿し木で増やすことができます。
株分け
適期は3月〜4月と9月下旬から11月中旬です。
株分けした後にしおれるようなら、草丈を半分くらいに切り戻しておきましょう。
挿し木
オックスフォードブルーは、発根しやすいので挿し木は容易です。
挿し木の適期は5月〜6月か9〜10月です。
根が出たものをポット上げする時は、何本かまとめて植え付けると、早くボリュームのある株になります。
他の品種・マダムマルシア

4月の庭から
こちらは淡紫の花を咲かせる品種「 マダムマルシア 」
上品な色合いで花上がりもとても良い品種です。
草姿はオックスフォードブルーとほぼ同じです。
ベロニカ・オックスフォードブルーの販売時期
ベロニカ・オックスフォードブルーが流通するのは春と秋。
4月から5月には花付きの苗が購入できます。
しかし、ホームセンターではほとんど見かけません。
こだわりの園芸店には置いてあることもありますが、通販で購入するのが確実です。
▼穂咲きタイプのベロニカはこちらの記事から
ベロニカ・オックスフォードブルーのまとめ
- 寒冷地以外では冬も常緑の多年草
- 春に濃い青色の小さな花を株いっぱいに咲かせる
- ブロンズ色を帯びた葉は秋になると紅葉する
- こんもりとした草姿で這うように広がる
- 日向から半日陰で育つ
- 水やりは普通
- 肥料は与えなくても良い
- 花後に切り戻すと初夏に2番花を咲かせる
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