今年の啓蟄は3月6日。
啓蟄(けいちつ)とは、土中で冬ごもりをしていた生き物たちが目覚める頃のこと。
植物もこの頃になると長い冬から目覚め、宿根草は芽吹き、多年草や一年草は葉色が生き生きとしてきます。
3月は寒の戻りもありますが、確実に暖かくなってくるので、庭作業もそれに合わせていかなくていけません。
この記事では、3月に気をつけたいことやガーデニング作業をわかりやすくご紹介します。
もくじ
3月になったら気をつけたいこと
3月に入ると、日照時間が長くなり、気温も徐々に上昇していきます。
そこで気をつけたいのが「水やりの頻度」と「害虫対策」です。
水やり
気温が高くなってくると、植物は成長しはじめ、鉢植えの土が乾きやすくなります。
土が乾くスピードが冬とは違ってくるので、水切れさせないように注意しましょう。
植物が萎れてしまうほど水を切らすと、乱れた草姿が元に戻らなかったり、その後の生育に影響が出ることもあります。
害虫対策
3月に入ると害虫が動き出します。
特にアブラムシとヨトウムシに注意しましょう。
アブラムシ
アブラムシは、植物の新芽やつぼみに群生して、植物の汁を吸い、植物を弱らせます。アブラムシが大量に発生した植物は、枯れてしまうこともあります。
さらに、アブラムシはウィルス病を媒介することがあります。ウイルス病を治す薬剤はなく、ウイルス病に罹った植物は処分するしかありません。
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ヨトウムシ
ヨトウムシは、夜行性の蛾の幼虫で、昼は地中に潜んでおり、夜になると地中から出てきて植物の葉を食べてしまいます。穴の空いた葉を見つけたら、昼間でも株元や葉の裏に潜んでいるヨトウムシが見つかることがあります。見つけたら捕まえて処分しましょう。
アブラムシやヨトウムシの防除には、オルトラン粒剤が効く!
オルトラン粒剤は優れた殺虫剤で、株元にパラパラと撒くだけで約2〜3週間効果が続きます。
浸透移行性殺虫剤なので、雨や水やりで薬剤が流れ落ちたり、風で飛んでいってしまう心配がありません。
『浸透移行性殺虫剤』とは?
植物の根や葉から吸収された有効成分が、植物体内を移行することで植物全体が殺虫効果を持ち、害虫を防除できる薬剤のことを言います。
農薬を使いたくない場合はニームオイルで防除!
農薬を使いたくない場合は、希釈したニームオイルを葉に散布して、害虫を駆除する方法があります。
ニームオイルが付着した植物を食べた害虫は、食欲が減退し、成長が阻害されたり、餓死したりします。
この方法は、害虫の発生前から定期的に散布するのがポイントです。
ニームオイルの効果が持続するのは5〜7日間なので、週一回は散布する必要があります。
3月のガーデニング作業
手入れ
暖かくなると花が次々と咲いてきます。花がらや枯れ葉はこまめに摘み取りましょう。
花がらを摘み取ることで次の花も咲きやすくなります。
枯れ葉を放置しておくと、カビが生えることがあるので、枯れ葉も取り除きましょう。
特に「忘れな草」は寒い時期でも株の中がカビやすいので注意してください。
草取り
この時期になると雑草もぐんぐん成長し始めるので、雑草は小さいうちに抜いておきましょう。
雑草を茂らせると害虫の住処になるので、気をつけてください。
植え付け
3月中旬には、春に咲く花が店先に出回ります。
これらの植物の多くはビニールハウスで育てられているので、購入後は軒下などで数日管理して、庭の環境に慣らしてから植え付けましょう。
▼3月に植えるおすすめの植物は、こちらの記事で紹介しています。ぜひこちらもご覧くださいね!
宿根草の株分け
春は根が伸びやすいので、宿根草(多年草)の株分けに最適な時期です。
春には、秋に花が咲く宿根草(多年草)を株分けします。
*花が咲く直前の株分けはオススメできないので、春に花が咲く宿根草は秋に株分けします。
まとめ
3月のガーデニング作業についてまとめました。
3月に入ると、園芸店にはだんだんと植物の種類が増えてきます。
ガーデナーにとって、うきうきする季節の到来です。
無理をせず、ゆるっとガーデニングを楽しみましょう♪
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