ツルバキア・シルバーレースは暑さと乾燥に強い多年草。
美しい斑入り葉と可憐なピンク色の花が魅力です。
お日様が好きで、日当たりが悪いと極端に花つきが悪くなるので、日当たりの良い環境で育てることが大切です。
この記事ではツルバキア・シルバーレースの育て方をご紹介します。
もくじ
ツルバキア・シルバーレースの基本情報

7月の庭から
ネギ科 ツルバキア属
耐寒性多年草(冬季常緑〜半常緑)
原産地 南アフリカ
開花期 6〜9月
花色 ピンク(紫がかったピンク色)
花径 2cm
草丈 葉は30cm、花は40〜50cm
耐寒性 普通 (−6度くらい)
耐暑性 強い
日照 日向
ツルバキア・シルバーレースの特徴

7月の庭から
花期になると、細長い葉の間から長い花茎を立ち上げ、先端に小さなピンク色の花を咲かせます。
すらっとした花茎が、わずかな風にもそよぎ涼しげです。
白い斑入り葉はとても美しく、花のない時期も鑑賞価値が高い品種です。
花期は初夏から秋までと長く、我が家では10月中旬ごろまで花をチラチラと咲かせています。
シルバーレースは緑葉の品種に比べて花上がりがあまり良くありません。
花を次々と咲かせるコツは、日当たりの良い場所に植えることです。
他の植物の陰になるような環境では、花つきが極端に悪くなります。
水はけが良ければ土質も選びません。暑さや乾燥にも強いです。
葉や茎を傷つけるとニラのような匂いがします。
丈夫な植物なので、適した環境に植えれば初心者でも簡単に育てられます。
ツルバキアでよく流通しているのは、ビオラセア種とフラグランス種の2種類。
- ビオラセア種は花期が初夏〜秋と長く、花の色は紫、白、ピンクがある。シルバーレースはビオラセア種の斑入り品種で、花色はピンク色のみ。
- フラグランス種は花に香りがあって花期が3〜5月と短い。花色は白、ピンクがある。フラグランス種は酸性土壌が苦手。

斑入り葉が涼しげです
▼斑入りのカラーリーフプランツはこちらの記事から
ツルバキア・シルバーレースの育て方
栽培環境
日当たりと水はけが良い環境を好みます。
花を次々と咲かせるには日当たりの良さが大切です。日当たりが悪い場所では極端に花上がりが悪くなります。
日当たりの良さ=花上がりの良さ、になります。
乾燥には強く、根が張ればかなりの乾燥に耐えます。
西日にも耐えます。
多湿な環境はやや苦手ですが、長雨にも耐える丈夫な性質の植物です。
水やり
鉢植えは用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えは降雨に任せます。
植え付け
春と秋が適期です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込み水はけの良い環境を作って植え付けます。
植え替え
真冬と真夏以外はいつでも可能です。
鉢植えは根詰まりするようならひと回り大きな鉢に植え替えてください。
地植えでは植え替え不要です。

ツルバキア・シルバーレースとカラミンサ・ネペタ
▼カラミンサ・ネペタの詳しい情報はこちらから
肥料
痩せ地でも育つほどなので、肥料は基本的には不要です。
生育が良くないときには、春か秋に緩効性肥料を置き肥します。
手入れ
咲き終わった花茎は根元から切り取ります。
花茎をまめに切っておくと花上がりが良いです。
枯れ葉が目立つようなら取り除きます。
混み合ってきたら春か秋に株分けします。
(球根植物ですが4〜5年は植えっぱなしで大丈夫です。)
他には特に手入れはありません。手がかからない植物です。
夏越し
暑さには強いので対策は不要です。
冬越し
対策なしでもマイナス6度くらいまで耐えます。
地域によっては寒さで地上部が枯れますが、春には芽吹きます。
土が凍るようなら、腐葉土などでマルチングしておくと安心です。
寒冷地では冬は室内に取り込みます。

6月 西の花壇のツルバキア
病害虫
ほとんど見られません。
こんなに病害虫に強い植物はなかなかないと思います。
増やし方
株分けで増やせます。
株分けの適期は4〜5月か9〜10月です。
まとめ
- 涼しげな斑入り葉とチラチラ咲く花が魅力の多年草
- 暑さと乾燥に強い
- 花期の最盛期は夏
- 日当たりが良い場所で育てると花上がりが良い
- 丈夫で育てやすい
ツルバキアはホームセンターや園芸店で見かけることはあまりないので通販で探すのが早いです。
私はおぎはら植物園のオンラインショプで購入しました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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