センニチコウ(千日紅)の育て方|ドライフラワーに最適【一年草】

センニチコウの白い花

センニチコウ(千日紅)は、ヒユ科の一年草。ポンポンのような可愛い花を、春から晩秋まで長期間咲かせます。

暑さと乾燥に強く、日本の夏に適した性質で、切り花をはじめ、庭や花壇、鉢植えなど幅広く利用されています。花に見えるのは苞葉(ほうよう)と呼ばれるもので、色が褪せにくくドライフラワーにも最適です。

今回は、センニチコウの特徴や育て方をご紹介します。

  <こんな方におすすめの記事です>

  • 暑さに強く、夏の間も花が咲く植物を知りたい
  • 花期の長い植物を知りたい
  • ドライフラワーになる植物を知りたい
  • センニチコウの育て方を知りたい

センニチコウの基本情報

赤い花のセンニチコウ

ヒユ科  センニチコウ属

一年草 (多年草タイプもある)

 

原産地    北米南部〜中南米

学名     Gomphrena

花色     白、ピンク、紫、赤、ローズ

花期     5〜11月

草丈     15〜80cm

耐寒性    弱い

耐暑性    強い

日照     日向

センニチコウの特徴

センニチコウの白い花

グロボーサ種の白いセンニチコウ

センニチコウは春から晩秋にかけて、2cmくらいのポンポンのような丸い花を次々と咲かせます。夏の暑さと乾燥に強く、真夏も花が咲き続けます。とても丈夫で初心者にも育てやすい植物です。

花色は白、ピンク、赤、紫、ローズなどがあります。花びらに見えるのは苞葉(ほうよう)と呼ばれるもので、カサカサとした感触をしています。本当の花は苞葉の間に見える1㎜くらいの黄色から白色の部分です。

花が終わっても苞葉の部分が色褪せにくいので、切り花やドライフラワーにして長期間楽しめます。

センニチコウは一年草ですが、多年草タイプのセンニチコウもあります。

センニチコウの主な品種

センニチコウの花

よく流通する品種は、大きく分けると次の2種類があります。

グロボーサ種

一年草タイプです。

花色は紫、ピンク、白があります。草丈は15〜50cmです。

ハーゲアナ種

地中に球根ができる多年草タイプのセンニチコウです。

ただし、寒さに弱いので一年草扱いにされています。最低温度が3℃以上あれば越冬できます。

花色は赤やローズがあります。草丈は60〜80cmと高めです。

キバナセンニチコウとも呼ばれます。

その他の改良品種

ゴンフレナ・ラブラブラブ

ゴンフレナ・ラブラブラブ

ファイヤーワークス

多年草タイプのセンニチコウです。

半耐寒性で耐寒温度はマイナス5℃程度。暖地では冬越し可能です。

花色が濃いピンクで、苞葉の間から黄色い花が突き出たように覗くのが特徴です。

品種名のファイヤーワークスは花火という意味で、花は弾けたような姿をしています。

花色は濃いピンクですが、ひとつひとつの花は小さめなので花壇の中でも他の植物とよく馴染みます。

草丈は80cm前後と高くなるので、鉢植えよりも地植えがおすすめです。

草姿が暴れるので、ナチュラルな植栽に向いています。

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ゴンフレナ・ラブラブラブ

非耐寒性多年草で、耐寒温度は0℃程度です。

花はファイヤーワークスに似ています。

一般品種に比べて分枝性、連続開花性が良く、晩秋まで花が次々と開花します。

草丈は50〜70cmで、切り戻して低めに管理すれば、鉢植えで育てることもできます。

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センニチコウの育て方

庭のセンニチコウ

こぼれ種から育った赤いセンニチコウと、ピンクのゴンフレナ・ラブラブラブ

栽培環境

日当たりと水はけの良い、乾燥気味の場所を好みます。

半日陰でも育ちますが、花上がりは悪くなります。

水やり

乾燥気味を好みます。

鉢植えの場合は、用土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりしましょう。

地植えの場合は、降雨に任せます。
夏場に何日も雨が降らず、萎れるほど乾燥するときは水やりしましょう。

肥料

植え付け時に元肥を施したら、その後の肥料はほぼ不要です。肥料が多いと葉ばかりが茂って花上がりが悪くなります。

生育が悪い時のみ、リン酸分の多い肥料を少量与えてください。

センニチコウ

西日の当たる花壇で元気なセンニチコウ

植え付け

適期は5月〜8月です。
*ファイヤーワークスとゴンフレナ・ラブラブラブは6月中には植え付けた方が良いです。

根鉢は崩さず植え付けます。過湿を嫌うので、深植えにならないよう注意します。株元がグラグラするようなら支柱をしましょう。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて水はけの良い環境を作ります。さらに緩行性化成肥料(マグァンプなど)を混ぜ込んでおきます。

手入れ

花が色褪せて見苦しくなってきたら、花茎の根元から切り取ります。

草姿が乱れた時は2分の1〜3分の1の丈で切り戻します。切り戻しは6月〜10月の間いつでも可能です。
*真夏は強く切り戻すと枯れることがあるので、切り戻すなら軽めにしておきましょう。

夏ごし

暑さに強いので対策は不要です。

冬越し

一年草タイプのセンニチコウは、寒くなると枯れます。

キバナセンニチコウは、本来は多年草なので最低温度が3℃以上あれば冬越しできます。

センニチコウの花

10月の庭から

病害虫

ハダニ

高温乾燥の時期にはハダニが発生することがあります。水やりの際に葉の裏にも水をかけると発生を抑えることができます。それでも増えるようなら殺虫剤で駆除しましょう。

立ち枯れ病

過湿な環境で立ち枯れ病にかかることがあります。

立ち枯れ病にかかると株全体の生育が悪くなり、しおれるようになります。進行すると下葉から黄色くなり、やがて株全体が枯れてしまいます。

立ち枯れ病に罹ったら治ることはないので、抜き取って処分しましょう。その際、株の周りの土も取り除いておきましょう。

増やし方

種まきで増やせます。

種まきの適期は4月下旬から5月です。(発芽適温は20〜25℃と高め)

環境が合えばこぼれ種で増えることもあります。

*我が家では、キバナセンニチコウのストロベリーフィールズが毎年こぼれ種で出てきます。ご近所でも毎年こぼれ種でたくさん咲いてお花畑のようになっています。この品種はこぼれ種で増えやすいようです。

まとめ

  • 暑さと乾燥に強く、真夏も花を咲かせ続ける
  • 春から晩秋まで花期が長い
  • 花色が褪せにくいので、きれいなドライフラワーになる
  • 日当たり水はけの良い、乾燥気味の場所を好む

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

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